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蜜夜5

ゆっくり進め続けると、俺のはコツッと最奥にたどり着いた。 「……うごい、て……」 「くそ、煽んな」 もう待ちきれないと姫野が口づけてくる。俺はギリッと歯を鳴らし、腰を打ち付けた。 「あっあんっ……んぅっ」 「姫野」 「蓮くん……アッ、あっ」 「姫野、好きだ」 性器をギリギリまで抜いては奥深くに突き刺す。目を閉じてひたすら姫野を感じた。 口からはうわごとのように言葉が漏れる。 「あっ、ンッ……? れんくっ、待って、やっ」 「……どうした?」 しかし急に姫野が俺の腕に手を添える。俺は律動を弱めて問うた。 「違う……んっ、知らなっ……」 「……何が?」 「あんっ、やっあ……いつもより、きもちっ……ひゃあん!」 思わず強く腰を打ち付けてしまった。 こんなに嬉しく、幸せな言葉があろうか。両想いを強く肯定しているようなものじゃないか。 それで自分を抑えられるほど、俺は大人じゃない。 「ヤッ、やぁっ……ひぁん! 待って、こわ……」 「逃げんなって」 「ヒャッ、らめっ……! れんくっ、ひぃんっ」 逃げようとする姫野の腰を掴んで、逆に引き寄せる。姫野は白い喉を晒して喘いだ。その首筋に吸い付く。 姫野の瞳からはポロポロと生理的な涙が溢れ出す。 「あっ……アァアッ、あーっ……」 姫野はまた性器を震えさせる。もう三回目だから性液は薄くなっていた。 くたっとなった姫野の頭を撫でる。姫野はうっすらと瞳を開けると、無意識に手に頭をすり寄せた。 「……可愛いな」 ぽつりと呟けば、キュッと孔が締まる。 「……へぇ。可愛いって言われるの、好き?」 「……なっ、ちが」 俺がニヤニヤしながら言うと、姫野の顔は赤く染まる。赤面は初めて見た。 可愛いなんて言われ慣れていると思ったが、どうやら違うらしい。いや、俺だからだろうか。セックスには慣れていても、恋愛には慣れていないのかもしれない。 変にウブなところは、素直に可愛いと思う。

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