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フラッシュ2

外に連れ出され、自然と空を見上げる。 随分日が落ちるのが早くなった。もう既に星が瞬いている。 颯太は夜空を見上げ、緩く笑んだ。その横顔に見とれてしまう。 かっこいい。どんなに悩んでいても、その思いだけはいつも変わらないみたいだ。やっぱり僕は、颯太が大好き。 「そんなに見つめられると照れる」 「てっ……照れたことなんか、ないくせに」 「そんなことないって」 颯太はいたずらっぽく笑って、僕を抱き寄せた。 鼻腔一杯に颯太の爽やかな匂いが満ちて安心する。じわりと涙がにじむ。 「……ごめんなさい」 「んー?」 颯太の声音は穏やかだった。とても余裕があって、僕を丸々包み込んでくれるみたいだ。 「颯太と付き合ってるってこと、言えなかった」 「お父さんにってこと?」 「ん……。いいお友達なんだねって言われて……否定できなかった」 「亜樹は優しいね」 颯太は体を離すと、指で僕の顎を掬った。ぽろぽろ泣く僕を見て、愛しそうに笑ってくれる。 ちゅっと唇が僕の目に触れて、涙が吸い取られた。 「初めて会った人、しかもお父さんに、告白できる人なんてなかなかいないよ」 「でも」 颯太は親同然の久志さんに、すぐ告白してくれた。 「俺は亜樹がそう思ってくれるだけで嬉しい。大丈夫」 「……颯太」 「ふふ、泣き虫」 颯太は僕にキスをする。今度は唇。 熱くて柔らかい唇から、熱がじわじわ広がっていく。心地よくて、溶けてしまいそう。 「帰ろっか」 「うんっ……」 僕と颯太は自然と指を絡めた。

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