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成果の行方5
結局センターは二日とも雪だった。降り積もる白は受験生を応援したいのだか、明るくしたいのだかわからない。少なくともどんより曇った空は嫌だった。
それでも試験日は試験日。誰もが同じように雪の中試験を受けた。
そして二日目を終えたら、そのまま学校に直行だった。
「ほーい。みんなご苦労さん」
教室にみんなが集まったところで松田先生がプリントを持って入ってきた。
今から自己採点の時間なのだ。
二日目の理数系を受けていない人もわざわざ出向いてみんなで採点をする。その結果を業者に出して、合格率を判定してもらう。
「好きな教科から始めていいぞ。ただ採点ミスには気をつけろよ」
一組は全員一般だからまだ解放されはしない。ただとりあえず第一関門のセンターが終わって、どこか緩んだ雰囲気だった。
松田先生が配るプリントを回しながら、雑談の声が聞こえる。
「量多すぎてやになってくるね」
「疲れて採点ミスしちゃいそうだよね」
隣の颯太とこそこそ話しながら、プリントを待つ。
プリントが来たらいよいよ自己採点だ。
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