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夜の出会い6
「やっ、なっ、そこっ」
指が触れたのは、尻の穴。
普通は人に触らせる場所じゃないことくらい僕でもわかる。わけがわからなくて、それでも恥ずかしいことだけは確かで、涙が滲んだ。
だけどコウさんはそんな僕を見つめたまま、排泄器官のそこに指を這わす。
「ひゃっ、あっ」
つぷっと指が入ってくる。先ほどコウさん自ら濡らしたおかげで、案外スムーズに奥へ進んでいく。それでも多少は痛いし、違和感もある。
何より、怖い。
未知の感覚の上に、そういう方面の知識も少ないから、先が見えない。くらっと視界が回る。
「亜樹、大丈夫。怖くないよ」
息が荒くなる僕に、優しい声がかかる。見た感じコウさんも辛そうなのに、僕を気遣ってくれる。
胸のあたりが温かくなった気がした。
「コ、コウさ……んっ」
無意識に手を伸ばすと、口を塞がれる。
コウさんはキスがうまい。いや、キスなんてコウさん以外としたことはない。だから定かではないけど、きっと、上手。
温かくて、気持ちよくて。
人と触れ合うというのは、存外、心地いい。
「んっ……んむ……んんっ!」
キスに夢中になっていると、つぷぷっと一本の指が奥まで入った。そして空いている左手で僕のを擦り始める。
「やっ……ああっ、んっんっ」
息継ぎは喘ぎ声に。
指を抜き差しすると同時に擦られたり、尿道に指を差し込むように抉られる。
男だからこその触れ方に、快感に弱い体はすぐに流される。もう恐怖などは消え去っていた。
「コウさっ……あっ、だめっ……」
「んー、もうイキそう?」
唇同士が離れ、間近で囁かれる。
もう頭の中はイキたいという気持ちで埋まっていて、羞恥も忘れコクコクと頷いた。
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