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夜の出会い8

後ろにピタリと添えられる指。 この先に起こることがわからなくて、いや、なんとなくわかるけど理解したくなくて、僕はコウさんを見つめる。 するとコウさんはニコッと笑った。 ああ、そんな顔も綺麗だなあ、なんて頭のどこかで考える。 「いくよ、亜樹」 「まっ……」 ずぷぷっと先ほどよりも太い指が侵入してくる。僕の出したもののおかげかするすると奥まで届く。 「やっ、やあっ……まだ、イッたばっか……!」 「ごめん。俺もう限界なんだ」 まだ射精の余韻が残る体に快感が追加されていく。 排泄器官でそう感じてしまう自分が怖い。とめどない快感も、怖い。 二本の指がばらばらに内壁を擦る。そしてコウさんの爪が、不意に中の膨らみを掠めた。 「ひぁっ……!? いやっ……だめっ……!」 ビクッと体が跳ねる。急に強くなった快感に目を見開いた。 そんな僕の様子をコウさんが見逃すはずもなく、同じ場所を指が狙う。 「やっ、あぁっ……やだっ……」 強すぎる快感が怖くて仕方ない。でも目を閉じるのはもっと怖い。 目を閉じたら、消えてしまうかもしれない。何もかもなかったことになるかもしれない。そんな馬鹿みたいな恐怖が僕を締め付ける。 だから荒い息を吐くコウさんを見つめた。涙で潤む瞳を必死にこじ開ける。 するとそれに気づいたコウさんが僕の頭を撫でてくれる。 それになんだか安堵して、へにゃっと締まりのない顔になった。 「あーもう、亜樹」 「……? んっ……」 きょとんとコウさんを見つめると、二本の指が引き抜かれる。そして唇を塞がれた。 当たり前のように入ってきた舌。僕の口内を弄ぶそれを気づけば僕の舌は追っていく。 すっかりキスに夢中になっていると、後ろの孔に熱いものが当たる。

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