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穴を埋める光4
目を覚ます。視界が回る。
また、いつもの夜が始まった。
毎日夜中に自然と起きて、ただめまいに苦しめられる。いっそのこと寝続けることができればいいのに、それは決して叶わない。
毎日、毎日、耐え続けるだけ。耐えて、また眠りにつくのを待つだけ。
こんな日々には嫌気がさすし、もちろん日々の生活にだって支障をきたす。いつまでこんなことを続けなければいけないのか、なんて考えたりもする。
だけど僕が逃れられないのも事実だ。
だってめまいの原因は解消できないから。
でも今日はいつもより幾分楽な気がする。きっとコウさんのおかげだ。
回る視界に顔をしかめながら、体を起こす。壁に背中を預けて、コウさんが来るのを待った。
窓まで行くことができないのを見越して、鍵は開けてある。それからほんの少し、隙間も開けておいた。
窓に目を向ける。するとタイミング良く窓が叩かれた。
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