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穢れた僕と6

CE、古典、英表、現文と、英語と国語だらけの午前中を終え、昼休みになった。 夕飯の残りを簡単に詰めただけのお弁当を取り出す。コンビニや購買で毎日買うほどの金銭的余裕はないが、かといって丁寧に作る時間もない。だからいつも残り物の弁当だ。 自分用だから適当でいいかという気持ちもある。 「渡来〜、生徒会長が呼んでる」 「……っ」 弁当に伸びかけていた手を止める。 来た。 覚悟は、していた。 昨日逃げてしまったのに、あの人が何もしてこないなんてありえない。 最初は勉強を口実に図書室に逃げようかと思ったけど、そうしたら後々きついのが目に見えていた。 震える足に力を込めて、立ち上がる。 目線だけであの人を見れば、彼は綺麗な微笑みと共に、教室の入り口に立っている。どこからどう見ても悪い人には見えない。本当に外面は良い人だ。 だけど僕には恐怖の対象でしかない。 心臓が締め付けられるような気分だ。苦しくて、口からは酸素が入ってこないような気さえして。 それでも自分を奮い立たせて教室の入り口へ向かう。 「亜樹、君に頼み事がある。一緒に来てくれるな?」 そうして辿り着いた彼の元で、悪魔のような言葉が落とされる。

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