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穢れた僕と11
「ん、ンッ……」
「……っは……」
彼の声が漏れ始める。
微かな希望が脳の片隅で光った。
顔を上下に動かして彼自身を愛撫する。生徒会室にじゅぷじゅぷと水音が響いた。
「……イクぞ」
「んっ、んぅっ!」
彼の宣言と同時に喉奥に液体が注ぎ込まれる。思わず吐き出しそうになるのを必死にこらえ、なんとか呑み下した。
「亜樹、机に」
その間に乱れた服を綺麗に整えた彼がそう命じる。
まだ喉に違和感が残る。だが待ってもらえるはずがない。大人しく机に乗って、脚を開く。
そして中心に手を伸ばし、
「触るな」
急にかかった声に思わず手を背に隠す。
すると彼が手を伸ばしてきて、強く僕のものを擦り出した。
「ひぁっ、あああっ、やっ……」
突然の刺激に目の前が白む。
もう完全に溜まりきった熱が更に追加されていく。
気持ちよくて、痛くて、辛くて、苦しい。
「やぁっ、あっあっ……ひッ」
霞んだ視界に、紐に伸びる指先が見えた。紐の先を掴んだ指が戒めを解く。
苦しさが消えてホッとしたのも束の間。再び強く擦られるそれ。
「んぁ……ひゃぁんッ、アアッ!」
途端更に増した苦しさは、今度は堰き止められることなく飛び出していった。白が瞳の中に映る。
やっと、終わり。
息を荒くして目の前の人を見ると、非常に嬉しそうに笑みを浮かべている。
「では、また」
僕の顔を覗き込んで首を傾げると、そのまま彼は生徒会室を出ていった。
残ったのは穢い身体と僕。
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