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穢れた僕と12

……気持ち悪い。 そう思って目を覚ます。 ぐるぐる回る視界。胃の中のものが迫り上がってくるような感覚。 自分が寝ているのかも、ちゃんと部屋にいるのかもわからない。 ただ視界が回って、気持ち悪い。それだけ。 あのあとなんとか授業は受けたが、家に帰ってからは何かできるような状態ではなかった。だからろくにものも食べず寝てしまって、今の状況だ。 吐き出すものは何もないからただ吐き気だけが続く。 おそらく今、僕は仰向けに寝ている。 そこから体を反転させる。酷くなるめまいに耐え、枕元の水に手を伸ばす。ゴトッとペットボトルの倒れる音が鳴る。 ……ああ、もう、いいや。 伸ばした腕を戻すのも面倒。元の位置に戻るのも面倒。 このままどうなったっていい。こんな苦しいなら、死んだっていいや。これからもあんなことされ続けるなら、死んでいい。寧ろその方が幸せ。 そんな投げやりな思考のもとで動きを止めた。 「……っき!……亜樹、亜樹!」 コウの声が、する……? 「……コウ?」 うつ伏せのまま掠れた声を出す。 すると体に手が回って抱き起こされたような気がした。回る視界にコウの顔が追加されたから、それは正解のようだ。 「亜樹、良かった。大丈夫?」 なんでコウがここにいるんだろう。そういえば何もできなかったくせに、窓の鍵だけは開けておいた覚えがある。 せっかく来てくれたのにこんな状態で申し訳ない。でも嬉しい。それになんだか安心する。吐き気も落ち着いていくようだ。 「亜樹……? もしかして聞こえてない?」 その声でハッと我に帰る。

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