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激動5
「やぁ、ンッ……あっ……」
「そろそろか」
「……や、やだっ……」
すっかりとろけた後ろの孔に彼の昂ったものが当てられる。熱くて、大きい。
グッと力が入り、熱いものが中に入り込んでいく。
怖い、嫌だ、助けて。
ぽろり、ぽろり。快感以外の想いが落ちていく。
「やっ、あっ、あっ」
抵抗するなんてできないから、必死にクッションにしがみついた。顔を埋めないように気をつけて、でも力は込める。
嫌悪に反して彼のものを僕の奥へ奥へと入り込み、とうとう全て入ってしまう。
「動くぞ」
「あっ、だめっ……やぁあっ……」
間髪入れず質量が僕の中を出入りし始める。
出ていったと思ったら、急に突かれて。また抜かれて、突かれて。
前も同時に触られれば、快感しか感じられなくて。
「ンッ、あぁんっ……あっ、んァッ……」
気持ちいい。気持ち悪い。気持ちいい。気持ち悪い。気持ち、悪い。
助けて、誰か。
誰か、ううんーーコウ。
コウなら、いいのに。コウが、いい。
快感の狭間で僕の頭に浮かんできたのはコウの顔。
コウにされるなら嫌じゃない。気持ち悪くない。
助けて、コウ。
助けに来て、コウ。
僕は当たり前に、ごく自然に、コウを必要として、コウに助けを求めて。
もう、目隠しなんて、無駄じゃないか。
こんなに想っているのに。こんなに焦がれているのに。どうして自分に嘘をつくことなんてできようか。
僕は、コウが、好き。
ストンっと胸に収まる。最初から決められていたかのように、綺麗にはまった。
きっと最初からそうだった。出会った時から彼に恋をしていた。
だけど穢い自分を知られたくなくて。穢い自分は人を想っちゃいけない気がして。必死に目を逸らしてきた。
だけどもう止められなかった。こんなに明白な想いは、止められない。
「あっ……ひぁあっ、やぁ……」
喘ぎ声を垂れ流し、彼の熱を感じる。
そんな中で僕が考えるのは、コウのことばかりだった。
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