「……んっ」 顎に指をかけられて、またキスをされた。空いた手は優しく布団を剥がす。 軽いキスから深いキスへ変わっていくのに夢中になる。颯太の手はその間に背中に回り、僕を抱きしめる。そのまま壁から離されて、再び押し倒された。 「んぁっ……そう、た……」 「亜樹、好き……」 「僕も、ンッ」 本当は僕が嫌がっていないとわかっているからか、颯太にやめる気配はない。 キスをしながら颯太の手が服の中に入ってくる。下に向かうかと思いきや上に向かった手。その手が触れたのは、僕の胸、で。 突起を優しく擦り始める。 「……颯太、くすぐったいよ」 「大丈夫。亜樹は才能あると思うから」 「才能……？ ん……」 首を傾げるとキスされる。 颯太は教えてくれる気はないようで、そのまま僕の胸をいじり続ける。 指先で擦ったり、急につまんだり、押しつぶしたり……。 そうされているうちもキスは続いて、意識がぼーっとしてくる。それになんだか胸の突起がピリピリしてきた。ずっと触られ続ければ無理もないことだとは思うけど。 颯太が僕の変化に気づいたのかどうかはわからないけど、唇を離して、急に乳首を強くつまんできた。 「ひっ……！？」 すると一際大きな電流が走った。訳がわからなくて颯太を見ると、嬉しそうに微笑んでいた。