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崩壊と萌芽13
「そ、颯太……」
「うん、やっぱり。亜樹は感度がいいと思ったんだ」
「か、感度……?」
「そう。気持ちよくなる才能」
「えっ、え……ひぁっ」
気持ちよくなるっえ、どういう。
僕が理解に苦しんでいる間に、颯太はまた胸を触り始める。そうされると考えるどころではなくなってしまう。
連続で送られるピリピリした感覚。この感覚は気持ちいいってことらしい。そう認識すると、どんどん気持ちよくなっていく気がした。
「ふふっ、亜樹、気持ちいいね」
「やっ、あっ、き、きもちよくない……」
「意地張らなくてもいいのに」
颯太は僕の寝間着を捲りあげ、胸を露わにする。そういう意味で見られている、ってわかるから、すごく恥ずかしい。
颯太は僕と目を合わせて、妖艶に笑むと唇を突起に近づけていく。
「ま、そうっ……ひゃん!」
「きもひいい?」
「ンンッ、やぁっ……」
颯太の熱い舌が僕の胸を覆う。そのまま突起を噛まれたり、吸われたりしたら、気持ちよくて仕方ない。
胸で感じてしまうなんてはしたない、けど、気持ちいいのは否めない。
逃げようと身をよじる。でも腰に手を回され固定されてしまう。
右は口、左は手で愛撫され、息つく暇もない。
「あぁっ、だめ……ひゃ、アッ」
「亜樹、腰揺れてる」
颯太が僕の腰に手を当てる。そこで初めて自分の腰が揺れていると気づく。カァッと頬が熱くなった。
あさましい。女の子でもないのに胸で感じて、腰を揺らす。腰を揺らすことだけでも、恥ずかしいことなのに。
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