瞼の向こうの明るさで目を覚ます。そっと目を開けると、目の前には肌色。 昨日あれから僕の体を颯太が拭いてくれ、僕がもう眠気に負けそうだったのでそのまま２人で眠りについた。 つまり、二人とも、何も着ていない。 ちょっと恥ずかしいけど、肌が触れ合うのは心地いいかな、なんて。 腕を伸ばして颯太の胸に触れてみる。僕のと違って硬くて、逞しい。細い印象の颯太だけど、実はちゃんと筋肉もついている。かっこいい体。 その胸に頭をすり寄せてみる。 鼓動が早まる。少しいけないことをしてる気分だけど、見られていないからいいか。 「亜樹、くすぐったい」 「へっ……」 慌てて顔を上げると、すっかり起きている颯太がいる。目がはっきりと開いているから、つまりはそういうこと。 「み、見て……」 「可愛かったよ」 「あ、あ……」 唇が震える。 見られていた。今のを全て。恥ずかしすぎて爆発してしまいそう。 視線を彷徨わせていると、ちゅっと颯太が軽いキスをしてくる。 「改めておはよう、亜樹」 「……お、はよう」 あんまりにも嬉しそうに笑うもんだからどうでもよくなってしまった。