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素直な気持ちを10

「やぁあっ! そうた、だめぇ……!」 「俺が、イクまで……頑張って」 僕が自分でやっていたのとは比べ物にならない。自分の体重だけでなく颯太の腰の勢いも加わって、痛いくらいの快感。 「あぁっ……! またイッちゃ……ひゃっ……」 自分の快感を追う颯太。何度も下から突かれて、その分奥まで届いて、訳がわからなくなって。 出したばかりなのに今度は出さずにイッてしまう。 「あぁあっ……、ひゃっンッ……!」 出さないでイクのは連続でできてしまうから、颯太が突くたびにイッてしまう。 止まらない。止まらない。気持ち良さが凶器だ。 颯太が僕を揺らすのに合わせて性器がぺちぺちとお腹に当たる。それすらも気持ちいい気がしてしまう。 「そうた、そうたぁっ……とまら……なっ、イッちゃ……アァんっ……」 「んっ……俺、も」 颯太が僕の腰を強く押さえつけ、奥の奥まで入り込む。ドクンッと颯太のが脈打って、熱いのが中に注がれてきた。 僕はそれに反応してまた中を締め、それで出さずにイク。 「あ……あ、あっ……」 力が完全に抜け颯太の上に倒れこむ。 颯太の胸が温かい。そんなことしか今の僕には感じられない。 「亜樹〜」 すっきりしたのか颯太は僕に抱きついて、頭をスリスリしてくる。だけど僕はぐったりとそれに身を委ねるだけ。 疲れた。騎乗位は、凄く体力を奪われる。 颯太はそのうち僕にキスをし始める。髪から額から頬から、至る所に。 「そうた……んっ……」 それに反応して少し顔を上げるとすかさず唇を奪われる。 決して激しくない、優しくて甘いキスを繰り返した。 「……明日は学校だから風呂入ろっか」 「あ……うん」 しばらくして名残惜しそうに颯太が唇を離した。僕も少し寂しい。 でも学校に行けなくなるといけないから、我慢しなきゃ。 颯太が体を反転させて僕を布団に寝かせると、中から自分のを抜く。それから僕の背中と膝の下に手を入れた。

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