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「あっ、せい、や……」 「おう、おれもだ」 流石に突かれているだけではイケない。それは誠也も承知済みなのだろう。口から指が抜け出て、僕のものに触れた。 腰を小刻みに動かしながら、くちゅくちゅ性器を擦られて。 「ひぁっ……ンッ、あっ」 「柊、顔見せろって」 「無理……」 「……柊、好きだ」 「……っ」 ずくっと中心が疼く。もうイッてしまう。それくらいに今のは、キた。 正直言って、顔なんか見せたくない。みっともない顔をしている。気持ちよさに溺れて、ぐちゃぐちゃに乱れた顔、だ。 だけど僕は甘い。物凄く、甘い。 そろり、そろりと腕をどかす。両腕の隙間から瞳を覗かせると、誠也の顔が見えた。 嫌でも、僕への愛しさが、伝わってくる。 そんな表情だった。 誠也は僕と目が合った瞬間、両腕を使って完全に僕の顔をあらわにする。そして掴んだ腕はシーツにぬいつけた。 顔をぐっと近づけ、ニッと笑う。 「柊からはねぇの?」 「んっ、あっ……ないっ」 「じゃあまた今度な」 「ひぁっ、アッ!」 "今度なんてない"と言おうとしたが、嬌声が先に出てしまった。 恥ずかしい、気持ちいい、温かい。 ぐるぐる感情が頭を回り、熱はどんどん注ぎ込まれる。 誠也の表情も一回突く度ごとに険しくなっていった。 「柊、出す……」 「あっ、ひっ……アァッ」 誠也のただでさえ大きいものが膨らんで、奥の奥へ熱を吐き出す。思い出したように擦られた僕自身もすぐに白い液体を出した。 射精後の気怠さに身が包まれる。 誠也は僕に体重を預け、さらさらと髪をすいてきた。 「柊の髪って黒いのに透き通ってるな」 「……なんだそれ」 「いや、綺麗だなって」 「誠也の瞳と同じ色だ」 そう返すとなぜか誠也は目を丸くする。 それから表情を崩して、唇を合わせた。僕の腕は自然と誠也の背に回った。

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