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サンタの降る夜6
「ごめんね。キス強請る亜樹が可愛くて。全部わかってるから」
「ううん。颯太、大好きだよ」
やっぱり颯太は優しい。
愛しさが吹き出して、素直に言葉は出てきてくれた。すると急にガバッと体を離される。
「顔見て言ってよ、そういうの」
「……ご褒美」
「あーもう、敵わないな」
悔しそうな顔をする颯太に笑む。颯太はくしゃっと自分の髪の毛を掴んだ。それからちゅってキスをくれた。
それは当然一回では終わらない。
気づけばとても深いものになっていて、僕は颯太の下にいた。
「あっ……」
短いサンタ服の隙間から颯太の手が入り込む。上に上がっていくそれは、胸の突起に触れる。
既に尖ってしまっている二つ。
両手を使っていじられると、下半身の、特に後ろの方に快感が注がれていく。
「ヒッ、あっ……あぅ……」
「気持ちいい?」
「んっ、知らなっ……ひぅ!」
お決まりの展開だ。
否定の言葉を吐いたら強く乳首を摘まれた。ビリビリ快感が走って、思わずイッてしまいそうになった。
いつもより小さい下着だから結構きつい。締め付けが熱を吐き出すことを防いでくる。
「そうた、やっ、ンァッ」
「可愛いね。胸で気持ちよくなって」
「ちがっ……そ、じゃない、あっ、んぅっ……」
「そっかぁ」
颯太は片手を離すと下に滑らす。その手はスカートを掴んでぺろっとめくった。
「だめっ……」
「見せてよ」
触ってもらえるかもしれないのに、颯太のその手を取ってしまう。でも今履いている下着は女の子用だから、耐えられなくても仕方ない。
「いいの? 可愛い下着がきつそうだけど」
「み、見ないで……」
「見なきゃ触れないなぁ」
「……いじわる」
「意地悪でいいよ」
僕が目を潤ませて睨んでも颯太はどこ吹く風。楽しそうに微笑んでくる。
僕の涙に弱いくせにこういう時は全然平気だなんてずるすぎる。
「亜樹、手どけて」
「やっ、ひゃっ……アァッ」
颯太は無理に手をどけようとせずただ僕に頼んでくる。その間も乳首をいじる手は止まらない。
もうイキたい。
颯太に触って欲しい。
前も、後ろも。
固くなった指先を開き、スカートを落とす。空いた両腕で目を覆った。
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