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サンタの降る夜7

「ありがとう」 颯太は唇にキスをする。 そして上の服から腕が抜けていく。すぐに片手がスカートをめくった。 颯太が見ている。僕のやらしいところ、見てる。 それだけで下着がさらに濡れてしまう。そんなはしたない自分にもっと泣きたくなった。 「下着きつそうだね。女の子の履いて、勃たせちゃったんだ」 「ひぅっ、あっ……や」 颯太はスカートを持ち上げたまま、もう片方の手で下着の上から性器を擦る。 もう熱はしっかり溜まっているのに淡い刺激じゃイケない。 直接、触って欲しいのに。 やっぱり、颯太は、いじわるだ。 「そうたっ……おねが、ん、ひぁっ」 「んー?」 颯太はやわやわ下着の上から揉んでくる。そしてその手がやっと移動し始める。 脱がせてもらえるんだって思ったら、その手はお尻の方へ滑っていった。 もちろん孔に辿り着いた指は下着の上からカリカリそこを引っ掻く。 「あっ、あぁっ」 「ここは期待してたみたいだね」 「いやっ、あ、んぅっ」 そんなの言わなくてもわかってる。性器は今にもイキそうなのに、後ろを触られた瞬間、収縮し始めたんだから。 「ねぇ、亜樹。今日は着たまましようか」 「……え?」 「ちょっと待ってね」 颯太の言葉に腕を外す。当の本人はカバンの中からローションを取り出すところだった。 見開かれた僕の目と颯太の目が合う。 「やっと亜樹が見えた」 「そ、そうた……つけたまま、いや……」 仮にもプレゼントの服が汚れてしまう。それに窮屈だろうし、未知だから怖いし、何より素肌を感じられない。 「大丈夫だよ」 「大丈夫とかじゃ……ひぁんっ!」 抵抗する僕の下着を颯太が引っ張って性器の先を出させる。そして次の瞬間にそのまま離した。 パチンという音と共に痛みと快感が同時に押し寄せた。 視界が白む。 「あれ……イッた?」 「や、ちが……」 「ぬるぬるしてるね」 「やだぁ……」 颯太が僕のスカートの中を触ると滑りけがある。 痛かったはずなのに、僕はイッてしまったんだ。痛いのが気持ちいい人みたいだ。そんなのありえない。限界だったからってだけだ。 でも颯太がそれに気づかないかもしれないし、何よりイッたのは事実だ。 うまく口が回らなくてぽろぽろ涙が零れる。 「泣かないで、亜樹」 「んっ……」 慰めるように颯太はキスをくれた。 それから片手でローションのボトルを空けて、中身を自分の手に出す。 下着を横にずらすと冷たいローションが孔に塗りたくられた。 「んむ、はっ、んんっ」 ちゅくちゅく口から音が鳴る。颯太は唇を離さずに一本指を入れ込んでくる。 待ってましたとばかりにきゅんきゅん蠢く後ろ。 必然的に漏れる嬌声は颯太の口に注がれていく。快感に溶かされた頭は息継ぎの仕方もわからなくさせる。 だからただただ酸素が奪われていった。

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