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サンタの降る夜9

「いやっ、あっ、ひぁぁん……あっ、あ」 もう怖い。 三箇所から次から次へと快感が送られてきて、休む暇がない。 もうイッてしまいそうだけど、それを伝えることすらできない。 その前に喘ぎが出る。 「いいよ、イキな」 「そうっ……ひ、ぃぁあっ! ああんっ」 颯太の手の中にまた液体を吐き出す。 どうしよう。また出してしまった。三回、もう三回だ。何度も思うけど、まだ挿れていないのに。 「後ろは準備万端みたいだよ」 「……へ」 くてっと腕を投げ出して颯太を見る。 挿れるのはいいのだけど、もう少し待ってほしい。 だけど颯太は性器から手を離し、後ろから指を引き抜く。ズボンをくつろげて猛ったものを下着から出す。 そして後ろに添えられる硬い性器。 「そう、た……」 「亜樹、好きだよ」 視界に入る颯太の顔はほんのり赤くて、汗ばんでいて。我慢の限界がきた顔だ。 止めても、止まらない。 だけど、どうにか待って欲し、 ズンッと入りこむ颯太の性器。 「ひっ! 〜〜っ」 かはっと息が漏れて、瞳を見開く。あまりに強すぎる衝撃に声すら出ない。 ぽろっと涙が零れる。 でも僕が回復する前に颯太は腰を動かし始めた。 その度に下着が引っ張られる。履いたままなんて初めてだけど、結構きつい。颯太も動かすのがきついんのではないだろうか。 「ひぃっ、やっ、らめぇっ……あぁ、まって」 「もう我慢っ、でき、ない。亜樹もっ……わかってた、でしょ」 「あんっ、あっあっ、ヒァッ……ぁあっ」 颯太は僕の腰を強く掴んで何度も腰を打ち付ける。サンタ服の上から掴まれているから、腰に布が擦れる。 気持ちよすぎてどうにもならない。 だけど腕は無意識に動いて颯太を抱きしめた。手に触れるのはやはり服で淋しい。 「そうたっ、あっ、あっ、ひぅう」 「亜樹、亜樹……」 颯太が僕の名前を何度も呼ぶから、僕は抱きつきながら頬を擦りつけた。 ここはちゃんと素肌。気持ちいい。 颯太の性器が行ったり来たりして、また性器に熱が集まる。もうイケないがしていたのに、もうイキそうだ。 でも颯太の息だって荒いから、きっと一緒だ。 「亜樹、イクっ……」 「んっ、あ、あぁあん!」 同時に僕と颯太は射精した。 スカートの中は僕の精液でぐちゅぐちゅしている。全部ここに吐き出してるのだから仕方ない。 僕は腕を解くと枕に体を投げ出した。ぼんやりした瞳で愛しい人を見る。 「そうた……」 「とろんとしてる」 「んっ」 颯太は甘い甘いキスをしてくれる。ちゅっちゅって自分から強請る。 でもその最中に一つ気づく。 中にある颯太のものはまだ硬い。 「そう、た……」 「サンタさんな亜樹が予想以上に可愛くて」 ぽけっと颯太を見ていると、またもや腰を掴まれて。 そして早くも二回めに突入していくーー

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