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第41話 6-3 (R18)
「タイガ、今夜は自宅に帰るんじゃなかったのか?」
帰宅してタイガの姿を認めてカツラが不思議に思い尋ねた。
「うん、ちょっと一緒にいたくなって。」
「ふーん。そっか。」
タイガのこの一言でカツラの今夜の疲れは一気に吹き飛んでしまった。店で一緒だった女のことが少し気になっていたが、今となってはどうでもよくなった。気分よくバスルームに向かう。
「タイガ、ベッドで待ってて。」
急いで風呂から上がり寝室へ行くとタイガは先に眠ってしまったのか部屋は真っ暗だった。そっとベッドに入るとタイガの寝息が聞こえる。「なんだ。」少し残念に思いながらカツラも眠りにつこうとした。ようやくまどろみかけた時、口腔内を舌で貪られた。
「んっ。」
「タイガ?」真っ暗で何も見えない。カツラはベッドの横にあるスタンドの明かりをつけた。火がついたタイガにカツラは既に上半身を思い切りまくり上げられ肌が露わになっていた。次の瞬間には両手であっという間に下着ごとスウェットのズボンを脱がされた。
「タイガ、どうしたんだ?」
タイガはカツラの問いかけには応えず、カツラの肌に吸い付いたり甘噛みしたりしている。カツラは胸の敏感な部分を甘噛みされ体がビクッと反応する。
「あっ。」
そのまま舌で舐めまわされる。「タイガ、今夜はすごい。どうしたんだ?今朝もしたのに。」チュパチュパと音を立て小刻みに舌の先を使いもてあそばれ敏感なそこは固くなり色を濃くした。
「んんっ、うっ。」
カツラはタイガの容赦ない攻撃に頭がくらくらしてきた。自然に足が開きタイガを招き入れる準備をする。タイガも気づいたようでさっとローションを手に取り指で中の様子を確認する。執拗な攻撃でカツラの内側はしっかり用意できていた。
「タイガ、早く。」そう心の中で思いながらいつ彼に貫かれるのかとカツラは待ちわびた。しかし、タイガは一向に入ってこない。それどころかカツラがあと僅かで果てそうなところでタイミングを見計らったように動きを止める。次第にカツラの中で不満が募っていく。
「タイガッ!いい加減にしろっ。どうしていいところで止めるんだ?」
何度もじらされ、カツラは息が切れていた。タイガは無言のままカツラにキスをした。そして手でカツラの固く反り立ったものを強くつかみ激しくしごき始めた。
「うっ、ちょっ待っ、タイガ、だめだっ、俺はっ、お前でイキたいっ!」
キスをされながらなんとかタイガに意思を伝えるが無常にもカツラの白濁が放出された。カツラの瞳は潤み、激しい息遣いを繰り返している。タイガは果てて柔らかさを戻したカツラのものを口に含んだ。
「うっ、タイガっ、あっ、あっ。」
カツラははぁはぁと荒い息遣いのままだ。膝立ちになったタイガは横になったカツラを黙って見下ろしている。カツラがタイガの視線に気づいた。
「どういうつもり? 」
「久しぶりにここでイってどうだった?」
タイガはそう言ってカツラ自身を掴む。
「はあ?そんなの物足りないに決まってるだろ。散々かき回しやがって。どういうつもりなんだよ?」
「...。」
お互い不機嫌なまま無言で見つめ合っていたが、カツラは機嫌を直したのかそっと体を起こした。タイガも体を起こしカツラと向かい合った。
「俺は…焦らされるのはあまり好きじゃない。」
最後の方は甘えた声になり、カツラはタイガのパジャマのボタンをはずし始めた。タイガの鍛え抜かれたたくましい上半身の素肌に触れ自分からキスをする。甘えた瞳でじっと見つめタイガに語りかけた。
「ほら、こいよ?ここはまだ足りないんだ。お前ので満たして。」
そう言って両足を大きく開き正にその場所を片手の指数本でパクっと広げて見せた。
タイガはそこを凝視し、カツラの顔を見た。カツラが誘っている。薄桃色の濃さを増したそこに身を委ねたらいかにも気持ちよさそうだ。この誘惑にタイガは抗えなかった。そのままズボンを下ろし、これ以上ないほどいきり立ったもう一人の自分を言われるままにカツラの中に侵入させた。
「ああっ、あっ、いい、すごくいい、タイガァッ。これがほしかった。」
そう言ってカツラはタイガに貪るようにキスをしてきた。先程何度もおあづけを食らったそこはようやっと待ち望んだものが来て激しく収縮を繰り返していた。動きと共にカツラの歓喜の声の声量が増す。
「いいっ、もっと、もっと早く、ああっ!」
蜜が溢れベッドのシーツは濡れまくっていた。カツラの美しい顔がこれ以上ないほどの快感にゆがむ。何度もタイガを激しく締め付けた後、カツラはまた果てた。タイガもたまらず自分を解放し数回腰を動かし限界に達した。
あれから数分たった。裸で二人、ベッドに横になっている。向かい合いお互いの顔をしっかり見つめて。
「で?なにがあった?正直に話してみ?」
タイガのことは全てお見通しとでもいうようにカツラが言ってきた。
「カツラの元カノなんだろ?傘の子の友達。」
「ん?モモのこと?」
「名前までは知らないけど。カツラが初めての相手だったって。」
「そんなこと、話していたのか?」
「向こうが勝手に話し始めたから。」
「そうか、それでタイガはまたいつものように嫉妬したんだな?」
タイガはまさしく図星であったが、カツラが嬉しそうにしているのが少し鼻についた。
「お前、俺の過去の相手に嫉妬してどうすんだ?」
カツラはタイガの体の上に体を重ねてきた。
「彼女のこと、覚えているのか?」
「覚えてる。友達だったから。」
「つき合った経緯は?」
「うーん?たぶん告白されたんじゃなっかったかな?」
カツラは思い出すように上を見ながら答える。
「別れた原因は?」
「そうだ!思い出した。しつこかったんだ。あの人は誰とか彼女はどういう関係とか聞いてきて。メールがバンバン届いて。」
カツラが上半身を起こしタイガに馬乗りの状態になる。
「二股とか?」
「あのな、俺のこと誤解してない?そんなことはやったことない。面倒なことはごめんだ。」
「そっか。ならいいけど。」
「今思えば自分でもひどいやつだったと思う。告白されたからつき合った。生理的に無理なタイプじゃないからって。そんなのばっかりだった。人を好きになる気持ちがよくわからなくて。だからそういう相手から束縛を受けると面倒になってしまって。」
「束縛...。嫌なのか?」
カツラは目を丸くしてタイガを見た。
「タイガ、自覚あるのか?」
「それは...。」
タイガが気まずそうに眼を逸らした。
「ふふふっ。だから、お前にならいいんだって。束縛されて嬉しいなんて今まではなかった。」
カツラはタイガの胸に体を預けてそう言った。タイガはゴロンと寝返りをうち、カツラを下にした。そのまま深いキスをする。
「カツラ、もう一回したい。」
カツラは優しく微笑みうなづいた。今度は焦らすことなくお互いに求めるままの愛の営みをした。
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