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第66話 9-3(R18)
ナラに連れてこられた公園は広く遊具もたくさんあり、タイガもハチスも一緒になって鬼ごっこにつき合わされた。久しぶりに半分本気で走り回り、膝ががくがくする。明日は筋肉通だとタイガは思いながらナラが一生懸命にうんていにチャレンジするのを手伝うカツラに目をやった。
「あいつ、子供あやすの上手いな。ナラは手がかかるやつなのに。」
「そうだな。」
タイガはカツラの知らない一面を見て新鮮な気持ちになっていた。そういえば、カツラの家族の話を聞いたことがない。
ナラと接しているカツラの表情は晴れやかで、タイガは鉄棒に両肘と体重を預けて彼のことを惚れ惚れと見つめていた。ふと横を見ると、ハチスも自分と同じような体勢、同じような目でカツラを見ていた。
「おい。」
「あ?なんだよ?」
「いい加減、子守リ交代しろよ?」
「あの二人、お互い楽しそうじゃん。」
「お前と二人でこうしていても意味ないだろ。せっかくの休日なのに。」
「俺だってせっかくの休日なのにあのクソガキの面倒押し付けられてんだぞ。」
「そんなこと知るか。」
「しっかし、あのカツラってやつ美形だな。同い年か?」
「バカ、年上だ。」
「え、マジ?いくつ?」
「三つ。」
「ふぅん...。」
ナラがうんていをやめてカツラとこっちにやってきた。ナラは満面の笑みで手をぱっと開いてタイガとハチスに見せた。
「ほらっ、がんばったから豆ができた!」
「すごいな。」
「やったな。」
タイガとハチスがそれぞれナラをほめちぎる。
「これ以上やったら豆がつぶれる。」
カツラがうんていをもっとやりたかったナラを諭したようだ。
「うん。もうちょっとやりたかったけど、ちゃんということ聞いた。」
ナラはキラキラした瞳でカツラを見た。
「そうだな、お利口さんだ。」
カツラがそう言って優しく微笑みながらナラの頭に手をぽんと置く。ナラはカツラに褒められ嬉しそうだ。タイガは気付いた。「こいつ...。まさかカツラに惚れたのか。」
「助かった、こいつと遊んでくれて。飲み物ぐらい奢るけど?」
ナラもうんうんと頷いている。「冗談じゃない!」タイガはせっかくの二人の休日をこれ以上邪魔されたくなかった。
「いや、俺たちこれからだいじな用事があるからここでお暇するわ。な、カツラ、行こう。」
タイガはそう言って強引にカツラの手を取って逃げるように足早に歩きだした。
「あ、じゃぁな、ナラ。おじちゃん困らせるなよ。」
カツラはナラにさっと挨拶をしてタイガの歩みに合わせた。ナラは「あっ...。」と言ったが、カツラが前を向いて歩きだすのを見てそれ以上は声をかけられなかった
「タイガ、なんださっきのは?だいじな用事なんてないだろ?」
自宅につくとカツラが先ほどのタイガの対応について問いただした。
「これはだいじな用事じゃないのか?」
タイガはカツラの腰を引き寄せ彼に熱いキスをした。数分間濃厚なキスを続け、唇を離すと同時にカツラを軽々と自分の肩に抱きかかえ寝室へと移動した。
「タイガっ!」
いきなりタイガに抱きかかえられてカツラが叫んだ。タイガはそのままカツラをベッドに下ろした。そしてまた激しくキスをした。
「ははは、タイガっ、どうした?まるで犬みたいだぞ?あっ!」
カツラが自分を犬と言ったので、タイガはカツラの股間を掴み優しく揉み始めた。
「んんっ!」
タイガの手の動きに合わせてカツラがタイガに深くキスをしてくる。ようやく彼の気持ちにスイッチが入ったようだ。タイガは片手で器用にカツラのズボンと下着を脱がせ、開脚された足の間の秘部に指を差し入れた。
「あっ。」
タイガは早くもカツラの中に埋めたくなり、自分もズボンを脱ぎ自身にローションをつけるとそっとカツラの中に侵入した。
「タイガっ、ああっ。」
しばらく動かずカツラにキスをし彼の上の服も脱がしていく。露わになったカツラの肌に舌をはわし、一番敏感な部分を執拗に舐めつくした。
「ああぁっ、んんっ、ああっ、タイガ...。」
二人がくっついている部分はカツラが感じて少し動いただけでくちゅっと音がするほどほぐれいい具合になっていた。カツラの内 に入っているタイガ自身もカツラが歓喜の声をあげる度に締め付けられ、このままじっとしているのは限界になってきた。カツラの腰をしっかりとつかみ、タイガは容赦なく腰を動かし始めた。
チャチュッ、チャチュッ、チャチュッ、チャチュッ、チャチュッ...。
タイガの腰の動きに合わせていやらしい音が響く。一番敏感な場所の粘膜同士が生ですり合いお互いの愛液を交えながら深く交わる。カツラの顔がより一層艶 めかしいものに変わる。
「ふっ、くっ、ぐぁっ、うっ!」
「ああっ、いいっ、タイガァっ!はぁっ!あぁーっ!!」
数分そうしているとなんの前触れもなくタイガがカツラの中に放出した。それを受けてカツラの体がビクンと反応しカツラも果てた。
「な?すごくだいじな用事だろ?」
息をきらしながらタイガがじっとカツラを見、彼の気持ちを確認する。
「ははは、確かにそうだな。大切だ。」
カツラは自分の上から見下ろすタイガの胸に手を添わせ息をきらしながら答えた。
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