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第87話 10-8(R18)
タイガは足早に帰るカエデの後ろ姿を呆然と見つめた。そしてカツラの方に視線を向けた。カツラは冷めた目でタイガを見ている。
「カエデとなにかあったのか?」
ようやく二人の関係性に思い当たりタイガが尋ねた。
「仲良くはできそうにないな。残念だけど。」
カツラが天井を見上げながら答えた。
「え?」
タイガは焦った。まさか自分のことでもめたのかと。
「追いかけないんだな?」
カツラが意地悪く口角を上げタイガに言った。
「そんなこと、するはずないだろっ。で、いったい何があったんだよ?」
「うーん...。」
カツラはタイガに話すのを渋った。そうされるとタイガとしては余計に気になった。カエデは恋人ではないが、タイガにとっては大切な友人だ。このまま気まずいのは避けたかった。
「カツラっ。」
「帰ったら話す。」
カツラはこの件はここでは終わりというようにタイガから目を逸らした。数分後、フジキがようやく戻ってきた。彼の手には小さなカードがあった。
「あれ?カエデは?」
何も知らないフジキをタイガは羨ましく思った。
「具合が悪いから先にタクシーで帰りました。バス、大丈夫そうですか?」
何ごともなかったかのように努めてタイガはフジキの話に合わせた。
「うん。これ整理券だから。もめてる客がいてそれでかなり待たされたんだ。酔うと面倒な人もいるからな。」
その後三人は無事にバスに乗り最寄りの駅で解散となった。タイガはカエデとカツラの会話が気になりチラチラとカツラの様子を伺うが、カツラは普段と変わらない。
自宅に着き、いったいいつカエデの話を聞き出そうかとそのことが頭を占め、しばらく一点を見つめとソファに腰をかけていた。ようやく気合を入れカツラに尋ねようと思い立ったが、カツラの姿がない。耳をすますとバスルームからシャワーの音がした。先に汗を流しているようだ。タイガは自分もバスルームに向かい服を脱ぎ、バスルームのドアを開けた。
カツラが素っ裸で頭からシャワーを浴びている。彼の後ろ姿は均整がとれていて美しい。そんなカツラの姿を見、下半身のタイガはいきり立った。タイガの存在を感じたのかカツラが振り向く。
「タイガ?」
タイガはゆっくりとカツラに近づき彼の引き締まったウエストに腕を回した。そして手の平を上にあげていき、胸の二か所に親指で優しく触れる。するとそこは固くなり反応を示した。そのまま親指と人差し指でぷっくりと固くなったそれを掴みくりくりと指でもてあそんだ。
「んっ...。」
振り向いたカツラの唇に深いキスをする。タイガはそのまま唇を下に這わせ胸の二か所をぺろぺろと舐めまわし始めた。
「ああぁ、タイガっ...。」
「気持ちいい?カツラ?」
「ああ、すごくいい。」
タイガの手は既にカツラの尻まで降り、思うがままに激しく尻を揉んでいた。唇も徐々に下におろしていく。その間にもカツラの体への愛撫は続けた。カツラの固く反応したものを口にくわえ刺激を与える。
「うっ!」
何度か口でしごいたらカツラの白濁がタイガの口腔内に広がった。カツラの白濁は甘い味がした。タイガはカツラのものなら何でも愛おしかった。
タイガは浴槽の淵に腰を掛け、息を荒らしているカツラを自分の上に座らせた。もちろん反り立った自分をカツラの中に埋めながら。
「ふっ!うぅ...。」
あまりの気持ちよさにタイガは声をあげた。先ほど果てたばかりなためかカツラの内側は柔らかくほごれていたが激しく収縮し、タイガを締め付ける。柔らかいひだにまとわりつかれタイガは意識がとびそうになった。カツラもたまらないという表情でタイガを見つめる。そして太く立派なタイガからの刺激がまだ欲しいらしく、カツラは激しく上下に動き始めた。
「くっ!!カツラっ!」
「ああ、あぁ、んっ...!」
タイガはカエデとカツラの間に何があったのか話を聞くという当初の目的をすっかり忘れ、カツラとの行為に夢中になっていた。
「カツラ、カツラっ、いいよ、すごく...イキそうだっ。」
タイガはたまらずカツラの中に埋めたままカツラも一緒に持ち上げ立ち上がり、そのまま自ら激しく腰を動かした。
クチュッッ、クチュッッ、クチュッッ、クチュッッ、クチュッッ、クチュッッ!
「あっ、タイガっ!」
より深く侵入してきたタイガがイイトコロに当たったらしい。内側のカツラの締め付けが強くなった。
「カツラ。っ、イクっ、イクっ!」
びちゅっ!
カツラの内部にタイガの白濁が勢いよく放出された。自分の中にタイガから出されたナマ暖かい液体を感じ、カツラの体は快感に支配された。
「ぅんっ...あっ。」
「ふーっ、ふーっ、...。」
タイガは乱れた呼吸を整える。
「はははっ、おまえ、ほんと元気だな。」
息を切らしたカツラが果てたタイガの顔に手を当てくすくすと笑った。
「いゃっ、だって。」
「ん?」
カツラの美しい瞳に見つめられタイガはドキドキした。今も二人はまだつながったままだ。カツラが額をつけキスをしてきた。
「体、洗ってやる。」
「うん。」
タイガは素直にカツラに従った。二人がバスルームから出たのはまだしばらくたってからのことだった。
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