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第106話 10-27(R18)

 そっと自宅に帰ったが、タイガはまだ帰宅していないようだった。今夜はタイガも打ち合わせでそのまま流れで飲みに行くかもと言っていたことを思い出す。カツラは急ぎシャワーを浴び、何事もなかったかのようにタイガの帰りを待っていた。  肩をゆすられ目を覚ます。カツラはリビングのテーブルに顔を乗せ、うたた寝をしてしまったようだ。タイガが心配そうな顔でカツラのことを覗き込んでいた。 「おかえり、タイガ」 「ただいま。こんなところで寝たら風邪ひくぞ。立てる?」  タイガが優しくカツラの手をとり立ち上がらせた。彼はまだスーツだ。カツラは嫌な男からされた不快なキスの口直しを早くタイガとしたかった。 寝室に行く前に甘えるようにタイガにキスをする。突然のキスであったがタイガはカツラのキスに応え、舌を絡ませる。タイガは少し酒を飲んでいるらしくアルコールの匂いがした。 「カツラ...」  カツラは愛するタイガとのキスでその先もしたくなった。タイガの背広を脱がせ、ネクタイを外し始めた。その間も濃厚なキスは続けたままで。 タイガは恋人の積極的な誘いに下半身の自分がはちきれそうになっており、自らズボンと下着を下ろした。そしてカツラのスウェットと下着をさっと下ろし、ダイニングの椅子に座りカツラを自分の上に座らせた。そのまま固く真っすぐ勃った自分をカツラの中にゆっくりと埋めていく。 「くっ、ああっ!」 キスのせいかカツラの中は少し潤っていてタイガは思わず声が漏れた。 「んっ、ふっ、...」 タイガが欲しくて蕾をひくつかせていたカツラは期待通りの刺激を内奥(ないおう)に受け同じように声を漏らす。お互い敏感なところに直接的な刺激を受け淡い吐息を漏らしながら額を合わせキスを交わす。 タイガはまだ激しくは動かず、カツラの露わになたった白い豊満な尻を揉みしだいていた。その割れ目にはカツラが身体(からだ)を少し動かす度に太いタイガの分身が見える。カツラの蕾を押し広げ侵入した太い分身は、蜜に包まれ艶めき潤っていて、赤く染まりすぎ黒光って見えた。 二人はまだ足りないという感じでキスを繰り返す。次第にキスは激しさを増していく。口腔内に与えられた刺激を受け、タイガのモノはより固さをまし、カツラの内側は溢れんばかりの愛液を垂らしていた。こうなると少し動いただけでカツラの内側は刺激を感じ取りタイガをきゅうっと締め付けた。 クチュッ...、 「くはっ、カツラ...」 カツラも僅かな動きを敏感に感じ取り、緩慢な快感の波を起こす内側にもっとはっきりとした強い刺激が欲しくなった。二人が深く繋がっている部分は溢れる蜜で少し動くだけでよりクチュクチュと音をたてていた。 「タイガ、もう...」 カツラがもっとという感じで色っぽい眼差しをタイガに向けねだり始めた。 「うん、カツラ」 それが合図とでも言うようにお互いが体を上下に動かし始めた。 パチュン、パチュン、パチュン、.... 愛液と肌がぶつかる音が混ざり合う。リズミカルに動く二人の腰の動きはますます激しさを増す。 「あぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、...」 カツラは声をあげながら快感に顔をゆがませる。今夜はキスと挿入だけだが、とてつもなく気持ちよく、タイガはなりふり構わず腰を激しくふりだした。 「あっ、タイガっ」 より深く激しく自分の内側を責め立てるタイガにカツラは鈍い痛みを感じた。しかしそれもしばらくするとカツラの体はすぐに順応し快感へと変わっていた。タイガが与えるものはカツラにとってはすべて愛おしく、幸せを感じた。 「ああっ、タイガっ!ああああっ、あーっ!」 タイガの腹にカツラの白濁が飛ぶ。タイガはカツラがイッタのを確認すると、我慢していた自分を解放し一番感じる角度に挿入する。そして数回腰を動かしすぐに果てた。 「ふっ、はぁ、はぁ」 まだきゅうきゅうとカツラに締め付けられ、タイガは快感の余韻に浸っていた。お互い強く抱き合い、呼吸が整うのを待つ。 「おまえの体はいいな」 「カツラも」 二人は見つめ合いクスっと微笑んだ。 「風呂に行くか。このまま行けそうか?」 「大丈夫っ。」 タイガはそう言ってカツラの中に入ったまま軽々と立ち上がった。 「んっ」 タイガが動いたことで、カツラが反応する。 「平気?」 「ああ、早く。」 カツラはバスルームでももっと続きが欲しいというふうにタイガにキスをした。タイガは恋人の要求に応えるため急ぎバスルームへと向かった。

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