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第155話 12-4(R18)

 タイガの叔父とのバーベキューはその後は楽しくすごし、彼とは現地で解散になった。  自宅に着くなりタイガがカツラを激しく求めてくる。あんなことがあった後なのだ。カツラもタイガと同じ気持ちだ。 カツラはタイガから息ができないほど口をふさがれ、舌を深く挿入される。お互いに激しく貪り合い、タイガの片手は早くもカツラの股間をまさぐっていた。 「タイガっ、汗ながそ?今日はそれなりに動いたし」 わずかに唇が離れた隙にカツラがタイガに提案した。タイガの瞳は色を濃くし、血走っている。 「じゃ、一緒に入ろう?」 タイガは一時(いっとき)も待てないという感じだ。二人で服を脱ぎながらバスルームへと向かう。その間にもキスを続け、タイガはカツラの肌が現れると唇を這わせてくる。 「こらこら、くすぐったい」 タイガはさっさと素っ裸になり、カツラの下着を一気に足元まで下ろした。カツラもタイガに合わせ足を上げ、下着を脱ぎ捨て素っ裸になった。 タイガは腰の所でカツラを抱きかかえる。阿吽(あうん)の呼吸でカツラも落ちないようタイガの腰に足を回ししがみついた。タイガはバスルームのドアを開け、なりふり構わずシャワーの蛇口をひねる。 「冷てぇっ!」 湯になり切る前の冷たい水を頭から浴びたカツラが叫んだ。そんなこともお構いなしでタイガはカツラを床に下ろしボディーソープを手に取りカツラの体に白く(きら)めく泡を乗せた。 タイガの目は血走り、呼吸も粗い。しかしカツラの肌に触れるタイガの手は優しく、まるで大切な宝物を包み込むようにカツラの体を洗っていく。カツラはそんなタイガを愛しい目で見つめていた。 「早く俺がほしくてしょうがないんだろ、タイガ?」カツラは浴槽の淵に足をのせ、タイガの目にふれるよう、自分の秘部を突き出す。タイガが気づき、早速カツラの蕾に触れる。 「んっ...」 優しく円を描くように。中指で円を描き、親指でカツラの反り立つ分身の裏側を下から上になぞる。 「はぁ...」 カツラは(なま)めかしいため息をつき舌で上唇を舐めながらタイガを見つめる。タイガと目が合うと、タイガはさっと泡のついた手と蕾にシャワーに当て洗い流してゆく。そのまま中指を自分の唾液でたっぷりと濡らし再び蕾に当てたかと思うと、ぐっと中に侵入させた。 「あっ!… んんっ!!」 同時に激しくカツラの唇に吸い付き舌を絡み取る。カツラの(なか)に侵入したタイガの太い指はカツラの内側のひだを確認するように淡く動いていた。緩い刺激がたまらなく、カツラは自然と腰を動かしその結果タイガの指が蕾から出し入れされる。 チャチュ、チャチュ、チャチュッ、チャチュッ…! 「ああっ!タイガっ!」 カツラは両手でタイガの肩を持ち早くしてくれという眼差しでタイガを見た。 「カツラっ!!」 タイガは指を抜き取り、素早く固くなったもう一人の自分をカツラの中に一気に侵入させる。 「あああっ!」 敏感な部分がタイガによって押し広げられ、太く硬い熱を帯びたものが奥へ奥へと侵入する。タイガの先はカツラの内側のとてもいい部分に当たっている。そこをゴリゴリとされるとたまらない。まだ触れられていないカツラの胸の薄桃色の二か所はぷっくりと膨れ早くいたぶってくれと強烈な存在を示す。タイガがそれを見逃すはずもなく、舌先でチロチロともてあそび始めた。 「あっ!んんっ...」 タイガの舌先が触れた瞬間、カツラの乳首は色を濃くし、より固くなった。カツラは快感のあまり体をそらす。 タイガはなおも乳首を舌で転がし、唇で吸い付き、歯で甘噛みをする。口元は器用に行為を繰り返しながらも結合した部分にももっと刺激を求め、タイガはカツラを抱きかかえたまま腰を動かし始めた。 「ああっ!いいっ!!タイガァっ...イキそうっ!」 「カツラっ!イっていいよ、カツラ、愛してる!」 「ああああっ!!くっ...」 カツラの精液がタイガの腹にかかった。タイガはカツラに深いキスをする。するとカツラの内側で強く絡み取られた自分がより一層締め付けられるのを感じた。 タイガはカツラに包みこまれ与えられる快感にずっと浸っていたかった。しかし自分自身もはちきれんばかりに固くなり、腰をあと二振りもすればすぐにでも果てそうだ。なんとか我慢しようと腰を回し、カツラの中をかき混ぜる。 「あっ!」 異なる刺激にカツラが喘ぐ。 「っ!!」 タイガにとっても予想外にこれはかなり良く、思惑とは異なりすぐに果ててしまった。 白濁がカツラの中に放出される。タイガ自身は付け根までカツラに飲み込まれている。カツラの奥に全て解き放ち、いいようのない幸福感に包まれた。 「ふはぁぁっ..カツラっ、気持ちいいっ...」 お互いの血液の流れを粘膜から直接感じる。ドクンドクンとまだかすかにある痙攣も一緒に感じ、それが気持ちよかった。自分自身の生暖かい精液もカツラの中で一緒に触れあってなおさらだ。一連の行為によってタイガのカツラへの独占欲が満たされた。カツラは間違いなく自分だけのものであると。 「カツラ」 カツラも満足した表情でタイガを見つめる。 「タイガ」 「綺麗に体を洗って、ベッドでまたしよう?」 タイガが再びカツラを誘う。もちろん断る理由はない。 「ああ、俺もしたい」 そうだ。今日は特別な日なのだから。カツラはタイガの髪を優しくかきあげ彼の額にキスをした。

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