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第164話 14-5(R18)

カツラは酔っているのか不機嫌な表情でタイガを見ていた。 「じゃ...、俺行くから」 タイガはスーツケースを立たせて部屋を出ようとする。するとカツラがドアに腕を伸ばし、タイガの行く手を阻んだ。 「カツラ?」 タイガがカツラを見る。カツラは辛そうな顔をしていた。 「その顔、やめろ」 カツラがぼそりと呟いた。 「え?」 カツラはむしゃくしゃしていた。「こいつの顔っ!イライラするっ」なぜかタイガの暗い表情に感情を揺さぶられる。それがいったいなんのかわからずカツラは苛立っていた。気を紛らわそうにも今日ホリーの言った言葉が足かせのようになって身動きが取れない。 今までだってなんとなく体の関係になった者は大勢いた。お互い、ただ性欲のはけ口だった者だっていた。「こいつも今までの奴らと変わりはしない。セックスするだけだ。幸い外見は俺のタイプだし。お手並み拝見してやる」 戸惑ってどう返事をしたらいいか考えを巡らせていたタイガにカツラが近づく。カツラはタイガの顔に触れ…。そのままタイガにキスをした。 カツラからの久しぶりのキスにタイガは激しくカツラを貪りそうになったが、せっかくカツラからしてくれたキスを大切にしたかった。カツラは探るように優しく舌を絡ませる。タイガもカツラと同じように優しいキスを返した。 唇が離れた瞬間タイガが潤んだ瞳でカツラを見た。タイガと目が合ったカツラが冷たく言い放つ。 「勘違いするなよ?俺にも性欲はある。今夜はしたいんだ。お前が一番無難な相手なんだろ?」 カツラの言葉は、タイガが期待しているるものではなかったが、カツラを抱けるならもう理由はどうでも良かった。出張で別れてからカツラを抱いていないのだ。 「カツラっ!」 タイガは再びカツラにキスをした。自分の方に強く引き寄せ唇を押し付け舌を口腔内深くに入れる。カツラの舌に自分の舌を激しく絡ませ、今度は貪るようなキスをした。そしてそのままキスをしながらタイガの部屋にある簡易ベッドにカツラを押し倒した。 「んんっ…あっ」 激しいキスのためカツラが呼吸を求める。 「ちょっと待て。久しぶりなんだ。男とするのは…。うまくできるかどうか…」 カツラはタイガから視線を逸らし言った。おかしな気分だった。自分から求めたのに少し恥ずかしい。キスも...。意外だがかなりよかった。 カツラの言葉にタイガは黙っている。不思議に思いタイガを見ると彼の薄いブルーの瞳は色を濃くしていた。 「...っ!」 カツラはタイガの色を濃くした瞳に吸い込まれてしまいそうな感覚に陥る。金縛りにあったように体が動かない。何故か鼓動が速くなる。 「ふーん。そうなんだ。でも心配いらないと思うよ?」 吐き捨てるようにタイガが言った。普段とは様子が違うタイガにカツラは戸惑う。 「え?」 カツラが聞く間もなくタイガからまた激しくキスをされる。雰囲気が違うタイガにカツラは逆らえず、いつのまにかタイガとのキスに夢中になっていた。自ら激しく舌をからめ、唾液を流し合う。ピチャピチャと激しいキスの音がしばらく続いた。 いつの間にか形勢は逆転し、タイガが主導件を握っていた。カツラはタイガにされるがまま。あっという間に生まれたままの姿にされ、全身に激しい愛撫を受けていた。 「ああっ!あんっ…あっ」 カツラはタイガの指と唇、舌から与えられる快感に酔い痴れる。タイガは執拗にカツラの乳首を舌でチロチロと刺激し、歯で甘噛みする。それだけではなく唇でも強く吸われ、カツラの乳首は乳輪から膨らみかなり感じているのが目に見えてわかる。 「あっ、…んっ、あ…」 久しぶりのセックスということもあり、カツラの体はより敏感になっていた。タイガの乳首への愛撫だけでカツラは果てそうになっていた。 「タイガ…」 カツラの甘えた声にタイガは舌を下半身のほうにすべらせていく。 タイガの舌は心地よく、カツラは太ももの内側を自分で持ち、両足を大きく開脚させた。カツラの内奥はさっきからずっと疼いていた。そうして丸見えになったカツラの秘部をタイガはじっと見つめる。 セックス以外では人には見せない場所をタイガにじっとみられカツラの秘部はひくついた。「タイガ…。こいつクソ真面目な顔してかなりエロいな」カツラはタイガのエロティックな眼差しにゾクゾクした。薄桃色の蕾は蜜を垂らしタイガの侵入をまっている。ただ一点をずっと見、さらなる刺激を与えないタイガについにじれてカツラが誘う。 「はぁ、はぁ…、なぁ...こいよ?はやく…」 息をきらしながら一番敏感な部分へのタイガからの愛撫を待つカツラに、タイガは遠慮なく指を挿入した。カツラの内側は待ちに待った刺激に大きく脈打ちタイガを強く締め付ける。 「あああっ!いいっ!!」 カツラは自分の体の奥に生まれる快感に顔をいやいやというように左右にふり身もだえした。タイガはそのまま優しくゆっくりと指を出し入れし始める。 クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、… 指は動かしたまま、カツラの体への愛撫を続ける。 透けるような白い肌を優しく舐めまわし歯で甘くいたぶる。あまりの気持ちよさにカツラは頭がおかしくなりそうだった。「あああぁ...こんなに感じるなんて。どうなってるんだ...ほしくてたまらない、お前がっ!!」 挿入された指が二本、三本になるころにはカツラはすっかりとろけ、(なま)めかしい声をあげ続けていた。 「ああぁ、ああぁっ、ああっ!!」 タイガの指は付け根まで入り、カツラに強く締め続けられている。今やカツラの腰は自ら動いていた。「ああっ、すごい…気もちいいっ!!おかしくなりそうだ...。ああっ、早くほしい。こいつのモノが!!」カツラは頬を紅潮させ脇目も振らず、肘を着き上半身を半分起こした状態で一心に腰を動かしていた。快感でゆがんだ美しい翠の瞳はずっとタイガの瞳を見つめている。 「なぁ…、こいよ、早くっ、あっ」 タイガの太いごつごつとした指が与える刺激はたまらなく、カツラはタイガの挿入を促す。しかし、あと数回動いたら果てそうなところでタイガが一気に指をカツラから抜き去った。 クチュンッッ...!! 「ああっっ!」 この快感に酔い痴れていたカツラが不満な顔でタイガを見た。タイガは瞳の色を濃くしたままカツラを見つめている。 「()れるよ?」 あまりに優しく言われ、カツラの秘部は内側でキュゥッと縮まる。待ちに待った行為にカツラの鼓動は緊張のあまり速くなる。 いつの間にか素っ裸になったタイガのモノを確認すると標準サイズよりはかなり立派なサイズだ。それは少し上向きに反っていて中に入れば自分のいいトコロにあたってかなり気持ちが良いのではと思えた。カツラは期待のあまり舌なめずりした。ようやくなのだと思ったが、ここでカツラは大事なことを思い出した。 「ちょっと待て。お前ゴムは...」 カツラが言い終わる前にタイガは固く反り立つ分身を一気に付け根までカツラの中に挿入した。 「くっっ!!」 当初のカツラの心配をよそになんの抵抗もなくカツラの内側はタイガの分身を迎い入れた。そこにあるのは苦痛ではなくいいようのない快感だけだった。カツラは体の奥に感じたことのない官能的な刺激を受け、体を逸らしびくびくと痙攣する。気づくとそのまま射精していた。 「カツラ、入れただけでイったな。かなり出てる。カツラもたまってた?」 タイガが嬉しそうに言う。 「はぁ、はぁ、...、んん...」 射精し意識朦朧とするカツラの額にかかる髪をタイガは優しくかきあげた。 カツラがイッたため、タイガ自身は内側で強くカツラに締め付けられていた。久しぶりでタイガも今すぐにでも果てそうだった。しかし、カツラとまだ繋がっていたかったタイガは気力を振り絞りギリギリの所でなんとかこらえていた。まだこの行為を続けるためにやむおえず一度カツラの中から抜く。 ヌプンッ... 「あっ...!んっ、あぁぁ」 長く太いモノが自分の内側のひだを素早く一通り刺激する。ぬかれた瞬間、あまりの気持ちよさにカツラは声をあげた。 いやらしい音をたて愛液の糸を引きながら全てを現したタイガの分身はカツラの内側の蜜を浴び黒光っていたが、タイガはそれだけでは飽き足らず、自分の腹にかかったカツラが出した白濁を自分の分身に丁寧に塗り始めた。 カツラはタイガのやることに目を奪われていた。ゴムをつけずに再びカツラの中に挿入しようとするタイガを止める気はもうなく、黙ったまま見つめる。 タイガはカツラと視線を合わせたままカツラの愛液でぬるっとした白い膜をまとった分身を再びカツラの中につけ根まで埋める。 「あっっ!ん!!」 ヌルヌルとした感触を内側の粘膜がダイレクトに感じ取り、カツラはそれだけでまたイキそうになる。 カツラの感じまくった顔を見てタイガは満足し、両手で優しくカツラの顔を包みこみ口づけをする。 「カツラ、愛してる」 カツラは気持ち良すぎて何も考えられなくなっていた。タイガからのキスを甘えるように受け、タイガを見つめ返す。再びカツラからキスをしたところでタイガが腰を動かし始めた。この刺激はカツラにはたまなくタイガに声をかける。 「ああっ!待てっ!良すぎて!!あっ」 クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、クチュッ、.... 二人が繋がった部分はカツラの蜜でびしょびしょに濡れていた。なんの抵抗もなくタイガの太い分身が出し入れされる。カツラの言葉に構うことなくタイガは激しく腰を動かし続ける。「ああぁっ、なんだこれ...すごい...、こいつのが直接触れて...。気持ちよすぎて...ヤバイ...。」カツラはタイガが与え続ける快感にのみ意識を集中し、艶めかしい声をあげ続けた。 「あっ、んっ、あああっ、んんんっ、ああっ!!」 いよいよタイガの腰の動きが大きく激しいものになり、カツラは自分の内奥(ないおう)が激しく痙攣するのがわかった。先ほど果てたばかりにも関わらずまた自分の中で快感が爆発しそうになる。そのすぐあとにカツラは自分の中にタイガが全て出し切ったのを感じた。 「ふっ、ふぁっ、はぁ、はぁ...カツラ」 行き場を求めてタイガの精液がカツラの体内に激しく射精される。生暖かい感覚が下っ腹の方にする。 「くっ!!ああっ...」 カツラはタイガの精液と内側の刺激で二度目の射精をした。感じたことのない快感にタイガの分身を激しく締め付けた。 「あっ...、はぁ、はぁ...お前...中でっ...!」 カツラの言葉を無視してタイガが貪るようにキスをする。カツラはタイガに文句を言うのも忘れ舌を絡ませキスに夢中になった。 そしてカツラの足はいつの間にかタイガの腰に強く絡みついていた。この快感の余韻もすべて感じ取りたいというように。 タイガはまだカツラの中に深く入ったまま。カツラは内側でまだわずかに痙攣を繰り返しタイガを締めつけながら眠りに落ちた。

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