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第168話 14-9(R18)

「どうして忘れていた?なんで忘れることなんてできる?俺はこんなにお前を愛しているのに!!」カツラは記憶をなくしてからタイガにつらく当たった自分を罵倒した。「ホリーの言う通りだった。あいつは俺にはかけがえのない存在だ。タイガっ、会いたい!」 カツラは走ってタイガの会社まで来た。しかしタイガがどこの部署にいるのか全く知らないことに今さら気付いた。もう一分一秒も無駄にしたくないというのにカツラは会社の前で途方に暮れた。 「カツラ君かい?」 聞きなれた声を背後に感じ、カツラが振り向く。そこにはタイガの先輩のフジキがいた。 「俺のこと...わかるかな?」 カツラが記憶を失くしたことをタイガから聞いているのだろう、フジキがカツラの様子を伺った。 「フジキさんっ。俺、タイガに会いにきたんです。でも、あいつがどこにいるのかわからなくて」 切羽詰まった様子で話すカツラを見てフジキは気付いた。 「カツラ君…、もしかして記憶が戻ったのかい?」 探るようにフジキが尋ねた。 「はい。全て思い出しました」 フジキの表情がぱっと明るくなる。 「そうか!タイガ、喜ぶよ。案内する。こっちだ」 フジキはカツラを連れ立って会社の中に入った。4階の大きな会議室の前で待つようにフジキに言われ、カツラは深呼吸をして息を整える。「緊張する...」カツラは目を閉じタイガがくるのを待った。 「カツラ...?」 タイガの声に名前を呼ばれカツラは目を開け振り向いた。目の前には愛しくてたまらないタイガが立っている。 「タイガ...」 カツラは最初はゆっくり数歩近づき、次には我慢できないというふうにタイガに駆け寄り抱きついた。 「カツラ、どうした?まさか…、記憶が戻ったのか?」 「ああ、タイガ。すまない、つらい思いをさせて」 タイガがカツラの顔を自分に向けさせた。そこにはタイガが知っているカツラの優しい眼差しがあった。二人は見つめ合い、どちらからともなく熱いキスをする。数分のキスの後、フジキがいることに気付く。2人は気まずくなったがフジキは全く気にしていないようでタイガに提案した。 「タイガ、今日は早退しろ」 「フジキさん」 「お前の上司にはうまく言っといてやる。今日はそれがいいだろ。仕事も落ち着いているしな」 「ありがとうございますっ」 タイガはフジキの思いやりが嬉しかった。 「カツラ君、タイガのこと頼むな」 「フジキさん、ありがとう」 二人はフジキに礼を述べ、急いで自宅に帰った。 玄関に入るなり、キスをし、お互いの服をぬがしながらベッドへと向かう。もう我慢できずに愛撫はそこそこに、カツラの蕾にさっとローションを塗り込みタイガはカツラの中に自分を深くうずめた。 「ああっ、タイガっ!愛してる、愛してる!好きだ、タイガっ」 カツラ自身も蜜で溢れており、内側でタイガに絡みつくように締め付ける。カツラは伝えられなかった思いを、自分はこんなにもタイガを愛していると必死に伝えようと激しくタイガの唇を貪り彼の唾液を吸い尽くした。 両者の腰は激しく動き、お互いの性器の粘膜を擦り合わせ、その結果生じる快感に酔いしれる。タイガもカツラも艶かしい声を出し、ひたすらこの行為に夢中になっていた。 愛を確かめ合う二人の体には心地よい快感が駆け巡った。 「ああああっ!イクっ!!」 「うっ...カツラッ!」 二人同時に達し、息を切らしながら見つめ合う。まだまだ足りない。 果てたがタイガの分身はまだ萎えていない。固いままのタイガがカツラの内側でビクビクと脈打っているのが分かる。タイガが少し動くだけでカツラの奥は刺激を受ける。これにカツラはよがった。 「ああっ!ん...タイガッ」 「カツラ...俺、まだいけそう」 「タイガ...気持ちよくてたまらない。お前のでかいし固いし...」 カツラは言いながらくすっと笑った。 「俺もまだまだ大丈夫だ。上になっていいいか?」 カツラの要求につながったままゴロンと二人の位置を入れ替える。 カツラがタイガに愛撫を始めた。この姿勢では背後からはカツラの蕾は丸見えだった。タイガに押し広げられた蕾はぱっくりと開き白濁の液をたらしている。カツラがタイガの体にキスの跡を残す度にタイガ自身が見え隠れした。 「ううっ...」 たまらずタイガが喘いだ。そんなつもりはないが、カツラが少し動く度にゆっくりとした挿入が繰り返される。タイガも両手でカツラの尻を優しく掴み、自分の体にキスを落とすカツラの唇を捕まえ、その唇を激しく貪った。二人の唇も、つながったところも糸を引きクチュクチュと濃密な愛の音を立てた。

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