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第181話 15-7(R18)
今日はなんども我慢をしたのだ。
カツラを抱きたいと思う強い欲求と戦い勝利してきたタイガであったが。
今カツラにベッドに押し倒され彼の裸の上半身が露わになった。細く引き締まったウエスト、透けるような白い肌、すらっと伸びた両腕、胸には存在を強烈に示す薄桃色の乳首。そんなカツラが両手をタイガの顔の横に着き、ほしいとねだるようなキスをしてくる。こうなってはタイガの戦意はあっという間に消失した。
ゴロンといとも簡単にカツラを下に組弾き、激しく唇を貪った。
「んっ…、タイガ!好きだ、愛してる」
キスをしながらカツラがタイガへの愛を囁く。
「俺もだ、カツラ。愛してる」
タイガは唇から首元、胸、腹のほうに唇を這わせ愛撫を続ける。そして優しくチロチロと舌の先で乳首を転がした。
「くっ!ああっ...」
カツラが歓喜の吐息をあげた。タイガはカツラのズボンを脱がしていく。すると見覚えのある下着が目に入った。
「カツラ...これ...」
カツラは息を切らしてタイガを見つめた。
「タイガ。お前、なんで隠してたんだ?」
タイガの秘密を暴いてやったというように意地悪な表情でカツラがタイガに尋ねた。
「隠したって...別にそういうつもりじゃ...」
「これ、俺にはいてほしかったんだろ?」
カツラの下着はタイガがカツラにはいてほしいと思いこっそり購入した下着だった。それは鮮やかな水色のTバッグだ。布は少し薄く、カツラ自身の形がうっすらと透けて見える。布の色が薄いためかなりきわどい代物だ。
タイガは婚姻を結んだ夜のカツラのTバッグがかなり気に入り、つい別の下着を購入してしまったのだ。しかし実際にカツラにはいてくれと伝えることができず、こっそり自分のチェストに隠していた。まさかそれがカツラの目に触れるとは思いもせずに。
「お前の服をしまおうとしたら偶然見つけたんだ。サイズがお前には小さすぎるから。俺のだろ?」
カツラはTバッグにはすっかりなれたのか、恥ずかし気もなくズボンを脱いだ。長い形のよい足にTバッグが映える。あの部分の形がうっすらとわかるのが余計にいやらしさを増していた。片肘を着き、ほぼ裸の体をさらけ出し誘うような目でタイガを見るカツラは美しい。タイガはシャツを脱ぎ、無言でカツラに近づいた。
「だからってこんな。ずっとはいていたなんて」
タイガはちゅっとむき出しになった白い豊満なカツラの尻にキスをした。そのまま尻にちゅっ、ちゅっと愛撫を続ける。
「タイガ、くすぐったい」
タイガが用意したTバッグはカツラが以前はいていたものより両サイドの腰の部分が細い。まるで紐のようなそこに指をかけ、上にあげ尻への食い込みを強める。そして尻を揉みながら仰向けにし、カツラの股間にも頬ずりをしキスをした。
「ああぁっ、タイガ、いいっ!」
カツラは無防備な状態でタイガにされるがままだ。大きく足を開脚し、タイガの愛撫を受け入れる。Tバッグのままでもしっかりとカツラの蕾は確認できた。薄い桃色が熟れた果物のように艶めいている。タイガは下着の隙間からそこを優しくぺろぺろと舐めまわした。
「くっ!あぁぁ...」
タイガは夢中で蕾を貪った。舌先を侵入させ内 も味わう。数分としない内にカツラの蕾はタイガの唾液でべちょべちょになった。タイガはそのままカツラの反応した乳首をしつこく舌と口、歯を使いもてあそぶ。その間にもTバッグの隙間から指を忍ばせ、蕾の中に挿入し優しくかき混ぜていた。
「あぁぁぁぁっ...」
タイガは器用にしっかりとカツラの唇を絡め取り、片方の手でカツラの色を濃くした乳首をきゅっ、きゅっとつまんだ。
「はぁっ!タイガっ」
「カツラ、すごく綺麗だ。愛してる」
カツラの乳首を片手の指先でコリコリとつまみながらカツラと見つめ合いながらタイガは伝えた。すると、カツラの表情がこの時しか見せないなんとも言えない艶めかしいものになった。黄金律で整った美しい顔が性的な快感のため苦悶に歪む。
あまりの気持ちよさにカツラはいつの間にか一度目の射精を終えていたのだ。カツラは息をきらし、体はビクビクと小刻みに動いていた。タイガの指での蕾と乳首への刺激で挿入を待たずに果ててしまったようだ。タイガがそのことに気付くとカツラは少し恥ずかしそうにつぶやいた。
「悪い。我慢できなくて」
カツラの言葉にタイガの瞳の色がより一層濃さを増す。タイガの動きは素早く、カツラが言い終わると同時にカツラのTバッグの股間部分をさっと下ろし、自分のズボンと下着を下ろし、巨大な分身を露わにした。
先ほど出たばかりの生暖かいカツラの精液をカツラの分身と下着から絡めとり、自分の股間に塗り込める。そしてカツラには再びTバッグをはかせ、その隙間からカツラの蕾にタイガの固く反り立った分身を挿入した。
「くぅっっ!!!」
一連のタイガの動きをぼおっと見、されるがままのカツラは突然の挿入に快感の声をあげた。太く固い肉棒がカツラの前立腺を中からコリコリと刺激する。その刺激を受けカツラの内側の粘膜はタイガの肉棒を離すまいとより強く締め付けた。同時に再び射精した。
「ぅあああっ!!」
タイガもたまらず声をあげる。果てそうになるのをぐっと堪え固く目を閉じる。
カツラは快感のあまり意識朦朧としていたが、タイガが動き始めると中は再びとろけ始め、もっと欲しいというように同じく激しく腰を動かし始めた。カツラはいやらしく腰を回しタイガの分身で自分の中をかき混ぜる。
「ああっ!気持ちいいっ!タイガっ!」
タイガはたまらないのか、腰の動きが止まる。
「カツラ、そんなことしたらイク。」
「こんなの、やめられるわけないだろっ。タイガ、お前のが欲しい。中でいっぱい出してくれ」
深くキスをしながら中だしをねだるカツラにタイガは我慢できなくなり自分を解放した。深い挿入を繰り返しカツラを思い切り貪った。
「あああぁぁぁっ...!ふっっ!」
どぴゅっっ!!
「ああっ!!」
タイガは堪 えていた物を解放するとあっという間に果ててしまった。数回腰を動かしただけで、カツラの中で射精した。
タイガの射精を受けカツラは下腹部に生暖かい感覚を覚えた。カツラは出されたものを体の中で飲み込むようにビクンと痙攣し、またタイガを締めつける。
「ふふっ」
ふいにカツラが微笑んだ。
「ははっ」
タイガもつられて微笑む。お互い満足し息を切らしながら見つめ合う。どちらともなく唇をかさね、クチュクチュと音をたて濃厚なキスを交わす。数秒、数分飽きもせずキスを続ける。静まり返った部屋には2人の吐息 と唇を貪り合う音だけがした。
コン、コン...。
ドアをノックする音。
「カツラ?」
ソロの声にタイガの心臓は止まりそうになった。
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