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第188話 15-14 (R18)

小鳥のさえずり。異なる種類の鳥たちが朝の訪れを知らせている。タイガは今自分がどこにいるのか一瞬わからなかった。はっとし目を覚ます。 カーテンごしに柔らかい日差しが入っていたが、部屋の中はまだ薄暗い。 ふと隣りを見ると、こちらを向き穏やかな寝息をたてているカツラの横顔があった。彼の裸の白い肩を見、昨夜も激しく愛し合ったことを思いだす。 そっとカツラの肩に触れた。そのまま優しく撫でる。カツラの肌は滑らかで肌触りが良い。タイガはたまらずその肩にキスをした。カツラはまだ目覚めない。伏せられた長い睫毛、高い鼻梁。タイガは見つめているとたまらなくなり、次の瞬間には赤く染まったカツラの唇にキスをしていた。舌を入れカツラの舌と絡め唇を吸う。 「んん...?」 カツラが片目をうっすらと開けた。自分の唇に吸い付いているのがタイガだと認識すると、タイガと同じように舌を絡ませタイガの唇を吸った。 チュッ、... お互い吸い合った唇が離れる。 「カツラ...。ごめん、起こした?」 本当に申し訳なさそうに謝るタイガにカツラは微笑み彼の頬に手を添えた。 「おはよう、タイガ。お前は眠れた?」 「うん。鳥が...すごいな」 「そっか。慣れないとうるさいよな?ヒイラギの木に集まるんだ。なにせでかい木だから」 カツラは「ははは」と笑いながら話した。カツラは小鳥たちには慣れているのだと気づく。鳥のさえずりに慣れていないタイガはここにいる間は朝方早く目覚めそうだと思いながら、このまま起きようかと身を起こしかけたとき、カツラがタイガの首に両腕を伸ばし抱きついてきた。そしてまたキスをされた。 「まだ早いだろ?」 抱きつかれたタイガは裸のカツラの肌が胸に当たり、ムクムクとまたもう一人の自分が起き上がるのを自覚した。 「いやっ...、でも...」 「ソロか?もうとっくに外出してる」 カツラがデスクの上の時計を確認しながら言った。 「こんなに早くに?」 「今日はルアー釣りに行くって。だからなにも気にすることはない」 そう言ってカツラはタイガをベッドに押し倒し自分が上になった。シーツがめくれ、腰のあたりまでカツラの体が露わになる。昨日も好き放題抱いたカツラの体には赤いキスの跡がいくつもあった。タイガがだまって自分の体を見つめているのに気付くと、カツラは同意を得たりとニヤリと笑いタイガに再びキスをする。 「カツラ...」 タイガは手をカツラの細く引き締まったウエストに回しキスを素直に受け入れる。キスをしながら両手は下へと下りていき、シーツをはぎとり現れた白く丸い尻を遠慮なく揉み始めた。 チュッ、チュッ、クチュッ、チュッ、...  激しく唇を貪り合いながらも下半身は重なったお互いの分身をこすり合わせていた。 「タイガッ、お前のすごいな。ガチガチじゃないか。痛いだろ?」 ようやく唇を離しカツラが呟く。その間もお互いの腰は動き、性器同士をこすり続けている。 「ぅぁあ...」 タイガからは快感の吐息しか聞こえない。タイガは目を閉じ、一番敏感な部分に与えられる刺激に全神経を集中しているようだ。カツラは満足したように微笑み、タイガの乳首を甘噛みした。そのまま舌でペロペロとなめる。 そうしているうちにカツラも興奮し、蕾から甘い汁が垂れ始めた。昨夜タイガが出した彼の精液が蕾が収縮したことで溢れ出てきたのだ。蕾の奥に与えられる刺激を思い出し、カツラはタイガが欲しくなった。そう思い性器はすり合わせたまま腰をすっと浮かすと前側に少し移動し、ガチガチになり重力に逆らい直立したタイガの分身を一瞬解放する。しかし次の瞬間にはタイガの分身はカツラの蕾に一気に飲み込まれていた。 「ぐぁぁっ!!」 瞼を閉じていたタイガはカツラがしようとしていたことに気づかず、蕾に強く包まれた時に初めて気づいた。カツラの中に入ったと。タイガは目を開けカツラを見る。 「はぁぁっ…」 目の前には快感に顔を歪ませるカツラがいた。 タイガの精液、自分の愛液で全く抵抗なく奥深くにタイガが挿入されカツラの粘膜がタイガをしめつける。思ったとおり、内側はヌルヌルで気持ちいいだけで全く痛みを感じない。いつも通り、タイガの反り立ったところがカツラのイイトコロをこする。まだ触れられていない二つの乳首が硬く膨らんだ。 「ダーリン、どうした?いいだろ?」 カツラが腰をクネクネと動かしながらタイガに感想を尋ねた。カツラの唇は赤く染まっていて美しい。それは白い肌に栄える。先ほどより明るくなった部屋ではカツラの存在は異彩を放っていた。猫のようきらきらと光る翠の大きな瞳で自分を見下ろしながら快感を貪るカツラの表情はエロティックで、タイガはなおさら興奮した。 「カツラッ!勝手に入れるなんて。そんなにほしかったのか?」 タイガはカツラの腰をしっかりと掴み上半身を起こした。そしてカツラの唇に貪りついた。激しく腰を動かしながら。 「んんっ、あっっあっ!!」 激しいキスをうけながらもカツラから快感のため声が漏れる。タイガは首元、胸へと唇を下ろし、赤く勃った乳首を前歯で甘噛みをした。そしてチロチロと舌で転がす。 「ああああっ!!タイガッ、タイガッ!」 「カツラッ!!」 再び唇を重ねカツラがタイガを押し倒した。腰を動かしながら深いキスを続ける。唇を離し、タイガを見下ろし腰を動かす。 「カツラ、気持ちいい?」 タイガは両手でカツラの太ももを揉みながら濃さを増した瞳で見つめた。カツラはタイガのこの瞳には弱い。そんな瞳で見られるとタイガにめちゃくちゃにされたくなるのだ。気持ちが素直に体で反応し、カツラは中でより一層タイガ自身を締め付けた。 「うぅっ!」 タイガは思わず声をあげた。 「いいっ!すごい。あっ、あぁぁっ...」 タイガは自分の上で喘ぎながらなんとも言えないいやらしい表情で腰を動かす美しい男に夢中になっていた。しっかりと両手はカツラの尻を掴みその豊満な柔らかさを確認するように揉みまくった。二人が繋がったところは昨夜の自分の精液が潤滑油の役割を果たし、かなり気持ちがいい。このまま緩慢な動きでも果ててしまいそうだった。おそらくカツラもそうだ。彼の顔を見ればわかる。「もうイク...!」と言っていた。 たまらない快感のため二人は甘い声を出し粘膜への刺激を堪能した。声はどんどん激しいものになり、粘膜だけでなく声さえも混ざりあう。タイガは思った。もうだめだ...。イクッ!!と。 バンッ!!!! 「おまえらっ!ここで何やってる!!ここは人のうちで...。」 突然大きな音で部屋のドアが開いたと思った瞬間、知らない男が大声でわめき始めた。 男は途中で言葉を詰まらせる。タイガと一瞬目が合った。彼の目線がカツラの下半身にいき...。男は驚愕の顔でカツラの顔を見ている。 「ゼファー?」 カツラが男の名前らしきものを呟いた。

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