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第189話 15-15(R18)

一瞬だが沈黙が流れる。 「悪い...俺、俺...」 そう言って男はバタンとドアを閉じ足早に階段を下りていった。男はよっぽど狼狽えたのかその様子が足音からわかるほどだった。 タイガははっと我にかえりカツラを見た。タイガと目が合うとカツラは微笑み腰をまた動かし始めた。カツラの興味は立ち去った男には全くなく、タイガとの愛の営みの結果得られる快感だけのようだ。カツラはタイガを見つめながらみだらな声を発し激しく腰を動かし続ける。カツラを見ているタイガも先程のことなど頭からすっかりすっ飛び再び今の行為に集中する。するとカツラに包まれたタイガの肉棒がこれ以上ないほど強く締め付けられた。それと同時にカツラの分身から精液が飛び散る。 「あっ...んっ!はぁっ...」 カツラはまだ腰を緩く動かし続けていたため、タイガは何度もカツラに締め付けられながら腰の動きによっておこされる刺激もありカツラに続き、激しく中で射精した。 「ふっっ!!はぁぁ...!!」 タイガの射精を受けカツラの体がビクッとした。彼の乳首はよりふくらみ上向きになって赤く染まっていた。タイガの射精を受けカツラは中でもイッタのだ。 「はっ!!あっ...はぁ、はぁ、はぁ...」 激しく喘ぎ、ようやくカツラの腰の動きが止まり、タイガの上にゴロンと上半身を預けた。 「はははは...、気持ちよかったぁ」 カツラがタイガの胸の上で呟いた。タイガも気だるい幸福感に浸っていた。二人は繋がったところでビクビクと小さな痙攣を繰り返していた。 数分快感のため忘れていたが、さっきの男のことをカツラに聞かなければとタイガははっとし、つながったままカツラを下に組弾いた。 「カツラッ、さっきのは誰?知り合いなのか?」 「ん?」 タイガの眼差しは真剣だ。カツラは「ああ...」といま思い出したようにタイガに説明した。 「幼馴染だ」 「幼馴染?」 タイガは記憶を辿った。確かにどこかで見たことがあるようなと一瞬思った。カツラのアルバムで見た男だ。いつもカツラの隣にいた男。 「どうしてそいつがいきなりカツラの家に来て部屋に踏みこんでくるんだ?」 タイガは少し腹を立てていた。セックスを見られたのだ。カツラは素っ裸だった。ドアとは並行に置かれているベッドの向きのおかげで二人が繋がった部分は視界には入らなかっただろうが。 「さぁ?」 カツラは相変わらずこういうことには疎い。 「さぁって!!」 「大方ソロが鍵を預けてるんじゃないか?一人暮らしだから何かあった時のために」 「だからって!!」 「そんなにムキになるなよ。裸を見られたのが嫌だったのか?」 カツラがケラケラと笑いながら言うのでタイガははっきりと自分の気持ちを伝える。 「俺じゃない!カツラの裸を見られたのが嫌だったんだ!」 カツラはタイガのこの言葉には驚いたようで目を大きく見開いた。 「タイガ...。同じ男同士じゃないか。しかもあいつにはもう裸は何度も見られている」 カツラのこの言葉にタイガは訳が分からずキレそうになった。 「何度もってどういうこと?!」 「同級生だから。お互い寝泊りもしたし、一緒に風呂も入るだろ。俺がまだ男を知らない時の話だ」 なにをそんなにムキになっているんだという感じでカツラはタイガをなだめた。 「でも...」 「なにか手違いがあったんじゃないか?聞いておくよ。挨拶には行くつもりだったし」 タイガは納得がいかず黙りこくった。カツラの友人はカツラの体を見た。それは自分と同じ男を求める男の目だったとタイガは直感で感じていた。 「体、綺麗に洗ってやる。な?」 カツラが今度はゴロンと動き、タイガを下に組弾いた。 背後からは二人が繋がっているカツラの蕾が丸見えだ。そこはぱっくりと開きタイガ自身が深く挿入されている。白い愛液が溢れ二人の足の付け根と股を白く染めていた。 カツラがタイガの機嫌を取るようにキスをする。すると蕾からタイガ自身がにゅっと現れ余計に白濁を滴らせた。カツラが唇を離しタイガの上に体重を全て預けると、タイガ自身はまた全てカツラの蕾の中に姿を隠した。 「ぅっ...」 無意識にしているのかもしれないが、カツラのこの行為はかなり気持ちがよくタイガはうめき声をあげた。タイガは上半身を起こしカツラの腰を掴む。 「タイガ?」 タイガはつながったところを軸にカツラをクルリと回し、後ろ向きに自分の太ももの上に座らせた。今カツラは背後から座った状態でタイガに挿入されていた。 「カツラ、俺の機嫌取るならもっと上手にしないと」 そう言ってタイガは背後からカツラの首筋にキスをした。そして片手でカツラの乳首を掴み指先でクリクリともてあそんだ。 「ぁっ、タイガッ!」 タイガは執拗に愛撫を続ける。舌と手を使っていやらしくカツラの体を触っていく。カツラはタイガの愛撫にゾクゾクした。しかも自分の中のタイガはまたしっかりと固さを取り戻していた。タイガの反り立った先がカツラの内側のイイトコロを何度もこする。カツラは再び内側からとろけ始めた。 「んっ、ふっ...」 さらなる刺激を求め、カツラは尻をあげ上下に動かし始めた。 パチュン、パチュン、パチュン、パチュン、.... カツラが動く度に先ほど(なか)に射精したタイガの精液が飛び散る。 大きく足を開脚し、カツラとタイガのつながった部分は丸見えだ。なりふり構わず快感に身悶えするカツラにタイガはなおさら興奮した。「こんな所をさっきの男に見られなくてよかった。」婚姻を結んだとはいえまたカツラへの独占欲に支配されたタイガは背後から片方の手で乳首を掴み、もう片方の手でカツラ自身を掴み取りずばやくしごいた。 「タイガッ!!だめだっ!それしたらっ...くっっ!!」 カツラの体がビクッとし、カツラが薄い精液を射精した。 「あっっ!はぁ、はぁ、はぁ...」 激しく喘ぎながら呼吸を乱すカツラをタイガはベッドにそっと倒しバッグから腰を掴み数回動かす。 パンッッ!パンッッ!パンッッ!パンッッ! 「タイガッ!待て!っあぁぁっ!!」 「ぅあぁぁっ!」 タイガは声と共に白い愛液を再びカツラの中に出す。蕾はタイガを何度も強く締め付け、カツラの体はびくびくと痙攣した。タイガはそっと分身をカツラから抜く。 豊満な白い尻は美しいカーブを描き、真ん中の蕾はぱっくりと開きヒクヒクと痙攣している。 昨日に続き今朝は二度も中出しをした。白濁が薄桃色の蕾からドロドロと溢れでていた。 先ほどまでそこに男性器を挿入され中出しをされたのだとすぐにわかる光景にタイガはなおも興奮した。 タイガは自分の脱いだTシャツでカツラの蕾に滴る白い愛液を優しく拭う。これは俺だけのものだとタイガは独占欲をむき出しにし、今だにひくついている白みがかった蕾にぺろぺろと舌で愛撫を始めた。

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