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第204話 15-29(R18)
タイガは立ち上がり、自らも服を脱いだ。素っ裸でベッドに横になり上体を起こしカツラを呼ぶ。
「カツラ、おいで」
タイガは普段から体を鍛えている。かつてアメフトをしていた体躯はそのままで筋肉が盛り上がりたくましい体つきだ。カツラは自分とはまるで違うタイガの裸体を目にし、ごくりと唾をのみ静かに深呼吸をする。そして素直に言われるままタイガの横に腰を下ろす。
「俺の上になって。カツラの好きなところ舐めてあげるから。カツラも俺の舐めて」
タイガが求めていることをすぐに理解したカツラはしばし躊躇 し、タイガの色を濃くした瞳を見つめた。
「カツラ、やったことあるだろ?ほら」
タイガに促され、カツラはタイガの顔の上に 跨 り、自分の顔はタイガの股間に向けた。シックスナインだ。
もちろん、カツラは今までにこの行為を何度か経験したことはある。カツラにとっては特に気に留めない相手とだ。
しかしタイガは違う。タイガはとても大切な人だ。そのタイガとこんな恥ずかしい体勢でお互いの性器を舐め合うことに今までにない恥ずかしさを感じた。
「ああぁっ!」
カツラがあれこれ考えに 耽 っていると、いきなりタイガがカツラの蕾をダイレクトに舐め始めた。ペロペロペロペロ…、チュッチュッ…。
「んんっ!!」
タイガに舐められ貪られていると思うと羞恥心が込み上げ、いつも以上に感じた。気持ちとは裏腹に尻をタイガの顔に押し付け、カツラはタイガの固く反りたった肉棒を夢中でしゃぶり始めた。
「うっ、おぉっ!!」
タイガも声をあげ、なおさらカツラ自身と蕾に刺激を与える。豊満な尻を揉みながら左右に広げ細くした舌を蕾に抜き差したり、平にした舌を使い分身の付け根から蕾までをペロリと舐め上げる。
カツラの腰はタイガの舌の動きに合わせて無意識に小刻みなリズムを刻んだ。ピチュ、ピチュ、チュパッ、チュパッ、...。
今この部屋ではお互いの性器への刺激を与える音と性的な快感から生じる荒い息遣い、そして艶めかしい声だけがしていた。
「んんんんっ、んんんんっ、...!」
タイガのモノをしゃぶりながらひと際カツラの声が大きくなる。タイガからの執拗な性器への刺激でたまらくなっているのだ。
「ふぐっ、ふっ!」
カツラの蕾に挿入した指が強く締め付けられたと思ったら、タイガの胸元に生暖かい液体がかかった。カツラがイッタのだ。
「あああぁっ、あ…、んっ…」
カツラは一度タイガのモノから口を離すが、再びタイガの分身を口に咥えたままチュパチュパと音をたてしゃぶり続ける。腰は小刻みにプルプルと震え、今イッタ余韻を味わいながら。
「カツラ、よかったろ?」
タイガがカツラの蕾から顔を離し、感想を聞いた。タイガの言葉にカツラがタイガを振り返る。カツラの表情は快感のためこれ以上ないほど色っぽく、瞳は潤んでいた。まだタイガのモノをしゃぶろうとするカツラにタイガが声をかける。
「カツラ。カツラの中でいきたいから。ほら、横になって」
タイガは優しくカツラをベッドに仰向けに横にし今夜初めてキスをした。カツラの口腔内奥まで舌を入れペロペロと舌を絡ませる。カツラはぼーっとしながらもタイガと同じようにキスに応えた。
「カツラ、ほしい?」
「うん」
「じゃぁ、なにがほしいか言って」
「タイガ…」
言い淀むカツラにタイガが畳み掛ける。
「言って」
カツラが嫌だと言い返せないことを分かっているのかタイガは引く気がない。カツラはまだ黙っていた。
「カツラ?」
タイガが優しく名前を呼びカツラの額にかかる髪を優しく掻き上げた。タイガの瞳の色は濃いが表情は愛に飢えた子犬のようだ。こうなってはカツラはいてもたってもいられなくなる。
「タイガの...タイガのぺ〇スが欲しい」
「どこに?わかるように教えて?」
カツラが自分の望み通りの言葉を発したからか、瞳の色は濃くしたまま、こんどは嬉しそうな子犬のような表情でタイガはなおもカツラに聞き続けた。
タイガは自分の気持ちを推し量っているのだろうか。カツラはタイガのためならなんでもするつもりだ。カツラの望みがタイガの求めるものと一緒ならタイガは満足するはず。何を戸惑う必要がある?
「ここにほしい」
カツラはタイガが分かるように両手で太ももを持ち、足を大きく開脚した。そして長く細いくすり指を蕾ににゅっとつけ根まで挿入する。カツラの顔に快感の色が灯る。
「わかったよ、カツラ」
一連のカツラの行動にタイガは満たされたようだ。表情がぱっと明るくなった。タイガはカツラの指を蕾から抜き取り、代わりに自分の固くなった分身をカツラの蕾にそっと奥深くまで挿入した。
「あっ!!ああぁっ、あ....ん!」
「ふっぅっ...!ああっ!カツラッ!めちゃくちゃ気持ちいいよ!」
タイガは深く挿入したまま夢中で腰を回し始めた。タイガの顔は快感を我慢しているせいか、苦悶の表情だ。
「タイガッ!ああっ!!」
カツラも中でタイガを強く感じ、歓喜の声をあげた。
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