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第215話 15-40(R18)

家に入るとソロがダイニングテーブルで新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた。 「朝っぱらから (せわ)しないな。用は済んだのか?」 ソロは老眼鏡を外しながらカツラに尋ねた。 「まぁ...」 適当な言い訳で外出したのだろう。カツラの歯切れは悪かった。 「俺は今から出てくる。デッサンに必要な絵の具を見に隣町まで行かないといけない。帰りは夕方だろうから適当にやってくれ」 そう言ってソロは立ち上がり出かける準備を始めた。 「カツラ、お前車は?」 窓の外を見たソロはカツラが乗ってきたレンタカーがないことに気付き尋ねた。 「ゼフの家。あとで取りに行く」 「歩いていくつもりか?」 「都合がいい時に散歩がてら行ってきます」 黙りこくったカツラの代わりにタイガが答えた。 「タイガ...」 「一緒に行こう。いいね?」 タイガに優しく提案されカツラは頬を僅かに染め素直にうなづいた。ソロはすっかりタイガの言いなりのカツラを見、懐かしい感覚を覚えた。シオンといるときのアイリスみたいだ。血は争えんなと。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 朝食を食べてからベッドに行く予定であったが、ソロが外出すると二人ともいてもたってもいられなくなり、食べる準備をしながらキスを交わす。こうなるとキスだけで終わるはずがなく、タイガはカツラをダイニングテーブルの上に仰向けにした。 「カツラ、好きだ。俺の、俺だけのものだ」 「タイガ、好きだ。愛してる」 二人で愛を呟きながら求め合う。濃いキスを交わし、タイガがカツラの服の中をまさぐっていく。 カツラの両手を上にあげつかみ取り、上着をまくしあげると透き通るような白い肌に薄桃色の乳首が顕になった。タイガは我慢できずにそれをペロペロと舐め味わう。 「あああぁっ!」 タイガが自分の唯一無二のパートナーとして触れていくと心も身体(からだ)も満たされていく。カツラはずっとこうしてほしかったことをタイガにされ艶めかしい声をあげた。 昨夜からずっと我慢していたタイガは早くカツラの中に入りたくて仕方がなく、カツラのズボンと下着をさっと脱がした。早速指を蕾に入れほぐしていく。 カツラがずっと望んでいたからか、蕾はすっかり用意ができいつでもタイガを迎い入れられる状態だった。 タイガもさっと自分のズボンと下着を同時におろし、いきり立った分身をカツラの蕾にゆっくりとしかし確実にすべて挿入した。 「うぐっ!!」 中に入った瞬間カツラの粘膜に強く締め付けられる。 「はっ!!あぁぁ...」 タイガの存在を内側に感じカツラは一瞬息を止める。太く長い肉棒すべてがカツラの隙間を(うず)めると快感の波が押し寄せ喘ぎ声と共に息を吐き出す。 タイガは下になっているカツラを見た。とても美しい男。色白で均整の取れた体。女性と見紛うような滑らかな肌、艶のあるサラサラの黒髪に栄える美しい翠の瞳。男でも女でも彼を自分のものにしたいと思う(やから)は多いだろう。 誰にも渡さない。 カツラの身体(からだ)を味わえるのは、心を満たせるのは俺だけだ。カツラとタイガは今深いところでつながっている。言いようのない充実感に満たされたタイガはたまらなくなり深く挿入したままカツラの赤い唇に口づけした。 「カツラ、興奮する。こんな場所で...。すごくいいよ」 腰をリズミカルに動かしながらタイガが語りかける。 「タイガッ、気持ちよくてたまらない。奥まで...、あっ、んっ...」 「エロいな。カツラ、そんな顔他の奴に見せるなよ…、絶対。俺だけのものなんだから!」 タイガは腰を回し奥へとついた。これはかなりよく数回繰り返す。タイガはまたキスでカツラの口をふさぎながら次はくねくねと腰を動かす。タイガが動く度につながったところからはピチャピチャ、クチュクチュと気持ちを煽る音が激しくなる。カツラの表情もとろけそうな恍惚なものになっていく。次第に頭が痺れてきた。そろそろ限界がきそうだ。 「カツラ、俺イキそう」 「俺も...。かなり...、ぁっ...」 タイガはカツラの腰をしっかりと掴み全神経を分身に集中させさらに奥に挿入した。固さを増したタイガ自身がカツラの蕾の奥深くを刺激する。分身はコリコリとしたものを圧迫している。そこをこすりつけるように腰を動かす。カツラがここがいいのをタイガは知っているのだ。 「ああっ、ああっ、ああっ...!!」 カツラが大きく痙攣し、勃起したカツラ自身から精液がびゅっと飛び散った。中での締め付けがぎゅうぎゅうとさらに強くなりタイガも我慢できなくなる。 「ぐはぁぁっ!!」 勢いよくカツラの中で射精する。分身はカツラの中でまだビクビクと小刻みに痙攣を繰り返した。 「はぁ、はぁ...、タイガ」 タイガは瞼をきつく閉じ快感の余韻に浸っていた。カツラに名前を呼ばれテーブルに着いていた顔をあげる。カツラとキスをし、分身をカツラの蕾から抜く。どろっとタイガの射精した濃い精液が蕾から流れ出た。 「カツラ...」 タイガはそのままカツラの股間に顔を埋め、緩く勃起したカツラの分身を吸い上げる。そしてあふれ出た精液を潤滑油代わりに指を2本、3本と入れ痙攣を繰り返す蕾の中をゆっくりとかき回した。 「あああっ!タイガッ!!」 分身を抜いたばかりの蕾は敏感で外側ままだ柔らかい。内側の粘膜も柔らかくタイガは指を使ってカツラの内奥を堪能する。次にタイガは舌を使い蕾の入口をペロペロと愛撫し始めた。タイガの指と舌の動きに合わせてカツラが体をくねらせる。 「ああぁっ、ああぁっ…!!」 カツラはテーブルに肘を着き上半身を少し起こしている。両足は大きく開脚し、自分の蕾がタイガに好きなように貪られるのを眺めながら声をあげていた。 「カツラのここ、すごく柔らかくて美味しい」 タイガは行為を続けながらカツラに語り掛ける。 「タイガッ!!」 カツラの好きな蕾の中すぐの前部を指の第一関節の背側を使ってでコリコリと刺激する。蕾の外側やカツラの分身には舌で刺激を与えながら。 「あっ!!」 カツラがビクッと体を逸らした瞬間、カツラは二度目の射精をした。タイガはカツラの分身の先っちょを好物のものを口に含むように口にくわえた。 「あっ、あっ...」 タイガの方を見るカツラは涙目になっていた。 タイガはカツラの分身に優しく圧を加えながら握りしめ、顔をカツラの方に寄せキスをする。深く濃いキスを交わすクチュクチュという音が朝の静けさに響いた。

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