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第243話 15-68

 翌日。カツラは朝シャンを終え、部屋で着替えをしていた。昨夜も二人は愛し合った。カツラの白い肌にはタイガがつけた赤いキスマークがある。カツラはスウェットから綺麗な形のTシャツに着替え、下はまだ下着のTバックのままだ。尻や太ももにもキスマークがある。そして今日はグレーのTバックだ。 先に用意を終えたタイガはベッドに腰をおろし、カツラが動く度にプルンと揺れるたわわな尻をじっと見ていた。下にあるものを取ろうとカツラが少し腰をかがめると、割れ目が少し開き、秘密の花園が今にも見えそうになる。タイガは立ち上がり、カツラに近づいた。 「なぁ、カツラ…」 タイガは背後からカツラの腰に両手を添え、唇をカツラのサラ髪に触れさながら言った。 「ん?」 「今日はこれ、やめよう?」 タイガはカツラの腰にあるTバックに手をかけ、ゆっくりと下に下ろした。 パサ…。 脱がされたTバックは太ももをすぎると、タイガが手を離すと難なく下に落ちる。 「タイガ?」 タイガはさっとカツラのスーツケースのほうへ行き、下着を手にして戻ってきた。そのままカツラの前にしゃがみ、子供に履かせるように下着の履き口を広げる。 「ほら?」 タイガはカツラを見上げはくように促した。色を濃くした有無を言わせぬ瞳。カツラは黙って片足ずつ足を上げ下着の中に足を通した。 タイガが用意した下着はカツラが今まで履いていたボクサーショーツだ。 ただそれはタイガのもので今下ろしたばかりのものだ。色は地味でタイガのサイズのためカツラには少し大きい。しかしタイガは腰まで下着をあげると満足し、よくできましたといわんばがりにカツラの額にちゅっとキスをした。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日はソロは用事があるようで、ついでにゼファーの家までタイガとカツラを車で運んでくれるとのことだ。帰りはまたソロが拾ってくれるから、今夜も気にせず酒を飲める。 ソロに礼を述べ、タイガとカツラはゼファーの家の大きな開扉に手をかけた。 自宅の玄関にあたる裏口から入ってすぐのリビングダイニグは背の高いガラス戸で囲まれた開放感のある部屋だ。しかし今はブラインドが下ろされているのか、まだ昼前で明るいはずの室内は真っ暗だ。タイガとカツラが不思議に思い顔を見合わせた瞬間、パァンといくつかのクラッカーの鳴る音がした。 「サプライズ!!」 数人の華やかな声と同時にパッと照明がついた。目の前にはタイガが見たことのない男女数人がクラッカーを手に笑顔でこちらを見ていた。 「え?」 カツラは軽く声をあげキョトンをしている。 「ええー!!」 一瞬の間をおいてカツラが驚きの声をあげた。わけがわからぬタイガが呆然としていると、2階につながる階段を降りながらゼファーが声をかける。 「カツラ、サプライズ!」 「ゼファー。もしかして、お前が?」 ゼファーはそうだという意味あいをこめて、カツラにグッジョブの指をした。 「カツラ…」 タイガがカツラに説明を求めるため声をかけた。 「あ、タイガ。こいつらは俺の高等部のときのクラスメイトだ」 「え?」 タイガは改めて目の前にいるカツラのクラスメイトなる者たちを見た。 女性が4人、男性が2人。皆興味深々でタイガを見ている。

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