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第257話 15-82(R18)
タイガはカツラに絡みとられ、動くことができなかった。カツラの反応からかなり満足していることはわかっていたが、挿入の瞬間果てるとは思っていなかった。予想外の快感にタイガは固く瞼を閉じ、体の疼きが落ちつくのを待った。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
なんとか持ちこたえたタイガはカツラの息づかいを聞き、下になったカツラを見た。先に果てたカツラは瞳を閉じている。頬がわずかに紅潮しなんとも艶かしく色っぽい。
タイガは改めて下で喘ぐ男を観察するように見つめる。カツラが同じ男であることに今だに不思議に思う時がある。カツラの美しさに改めて衝撃を受けたタイガは湧き上がる独占欲のままに激しくキスをした。クチュクチュと口腔内深くを貪り、舌を絡めとる。チュゥッと最後はカツラの舌に吸い付き舌の裏側を舐めた。お互いの唾液が細い糸となってひく。カツラの両足はいつのまにかタイガを離すまいと腰にしっかりと回されていた。その間にも蕾はヒクヒクと淡い痙攣を繰り返していた。
「カツラ、大丈夫?」
タイガはカツラの腕をとり、抱き起こした。そして今度は自分が積み上げたクッションにもたれ、繋がったままのカツラを自分の上に座らせた。
「あっ…!」
内側 にいるタイガの角度が変わり、カツラの敏感な部分を刺激する。カツラは快感に顔を歪めながらタイガを見た。カツラの体はタイガに反応しより艶めいていた。
「カツラ…。本当に綺麗だな」
タイガはカツラをマジマジと見つめた。舐め回すような視線をカツラに向ける。
カツラの顔から細い顎、首元へ下り、赤く染まった乳首、引き締まったウエストをゆっくりと見つめる。そして自分の肉棒をくわえこんだ秘密の花園を腹の向こうに想像する。
タイガに舐め回すように見られカツラは静かに興奮した。この体をタイガが気に入ってくれているのなら好きなようにしてほしいと。
目で満足したタイガは黙ってカツラの首元を両手で撫で下ろした。そのままゆっくりと手を下ろし体に沿わせながら両方の乳首を親指で優しく円を描きながら撫で、同時にキスをした。
「はぁ...タイガ...」
カツラは両手をタイガの向こう側の壁につき、激しくキスに応える。僅かに腰を浮かせ、タイガの太い分身がカツラの蕾からにゅっと姿を表す。カツラはキスのリズムに合わせるように、腰を動かし内側 にいるタイガで自分の粘膜を刺激しはじめた。
「あぁぁ、きもちいい」
カツラは瞼を閉じ感じるままに腰を動かし続ける。タイガはカツラの尻を揉みながら次から次に押し寄せる快感の波に飲み込まれていた。
「はぁ、はぁ、はぁ…ふっ」
今夜まだ果てていないタイガの息遣いが次第に荒くなっていく。
「カツラッ、あっ」
今度はカツラがタイガの唇を貪る。キスが激しくなるにつれてカツラのひだがタイガの肉棒にまとわりつくように小刻みにしめつけた。
「ぅはっっ…!」
唐突に押し寄せた激しい快感にタイガはついに我慢できず、カツラの中に全て出した。
「ん!んんっ...あっ、...きもちいい、お前の精液...。ふふっ、イッたのか?」
カツラはまだ腰を動かしながら満足そうにタイガに尋ねた。タイガの射精で蕾は白濁で溢れピチャピチャと音を大きくした。
「カツラッ…」
カツラの動きによって生じる淡い快感にタイガは苦悶の表情を浮かべている。いつも真面目な好青年といった雰囲気のタイガのこのときにしか見せない表情がカツラはたまらなく好きだ。満足し艶っぽい声で語りかける。
「ああ、いいな。ヌルヌルして…。余計にいい具合になる」
カツラは再びタイガにちゅっとキスをした。カツラの尻は突き出され、蕾はしっかりとタイガ自身を全て飲み込んでいた。
「お前もまだ萎えてないじゃないか」
「あっ、そうだけど…」
またカツラは深いキスをする。まだまだ物足りない、ほしくてたまらないというふうに。
「カツラ…そんなにまだほしいのか?」
タイガはカツラの細い顎を掴みとり視線を合わせ尋ねた。
「だって気持ちいいだろ?」
カツラがたまらなく魅力的な笑みを浮かべる。この誘惑に勝てる者などいるのだろうか。
「じゃぁ…」
タイガはカツラの腰を浮かせ、まだ硬くいきりたった分身を抜いた。
チュッ…
水を含んだ音と共に白濁が蕾から滴った。それはゆっくりとカツラの白い太ももを垂れていく。
「カツラ、あっち向いて」
タイガはカツラの尻を自分の方に向けさせ四つん這いにさせた。白い液を垂らした蕾は赤く充血しまださらなる刺激を待っていた。
ズチュッッ…
「あぁぁっ…いいな...。カツラ...」
「タイガッ!!」
タイガはなんの前触れもなく再びカツラの奥深く深くに自分自身を沈めた。挿入の角度がかわりかなりい。そのまま一定のリズムで挿入を繰り返す。
「あっ、あっ、あっ…」
カツラがこれ以上ないほど色っぽい声を出す。タイガのことを振り返り、右手でタイガの左首元をもつ。カツラの表情はやばかった。尻をタイガに突き出し、蕾を思い切りせめられているが、気持ちいいのかもっともっとと顔は訴えていた。
「あああっ、あ…んっ」
「いいだろ?カツラ。これがほしかったんだろ?」
タイガは突き上げるように蕾をせめたてた。丸見えになった尻の割れ目を押し広げながらタイガの太い肉棒が見え隠れするたびに先ほど射精した精液がパチュパチュと飛び散る。それが潤滑油の役目をはたしているおかげで挿入はよりスムーズで激しい挿入が繰り返されることで次から次へと快感が深くなっていく。
「んんっ、いいっ!すごい、いいっ!!あっ!」
カツラの勃起した分身から精液が飛び散った。
「あぁぁぁぁん...あぁぁぁ....はぁ、はぁ、はぁ...」
カツラがイッたため、タイガの分身はまた激しく締め付けられる。耐えようと思ったが無理だとすぐにあきらめる。
「がはっ...!」
タイガも素直に感じたままにカツラの中にまた全て吐きだす。蕾はタイガの精液を吸い取るように激しく痙攣し、タイガに度重なる快感を与え続けた。
「あああぁっ!んんんっ!」
カツラが中イキしたようでタイガは腰の動きを止めきつく瞼を閉じていた。そうしていないと次から次に押し寄せる快感におかしくなってしまいそうだった。
「あぁぁぁ…きもちいい…なんどもイカせるなよ...」
タイガはようやく瞼を開けカツラを見た。
そこには四つん這いのまま尻を高く突き上げ、肘と頭をベッドに付き快感に喘いでいる美しい男がいた。伸びたサラ髪が顔にかかり、翠の瞳は潤んでいるためキラキラと輝いていた。透き通るような白い肌だが、今し方の行為のせいか、頬は少し赤みがかっている。チラリと見える乳首も赤く上向きに勃っていた。タイガはこの美しい者は自分だけのものなのだとまた独占欲に支配される。背後からつながったままカツラに覆い被さる。
「気持ちよかった?」
カツラの横顔に優しく尋ねキスをした。
「めちゃくちゃ良かった」
「カツラ、愛してる。俺のもの。ずっとずっと俺だけのものだ」
タイガはカツラの首筋にキスを落とした。
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