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第259話 15-84(R18)
タイガはああ言っていたが、タイガの落ちついた瞳にカツラはまだ不安だった。絶対納得していない。なに1人で解決してるんだと落ち着かない。今まで通りにただ激しく抱いてくれればいいのに。
1人自分の部屋に戻ったカツラはため息をつき、物思いにふけりながら服を着替え始めた。スウェットの上着を脱ぐ。何気なく自分の体を見ると至るところに赤いキスマークの跡がある。昨夜、愛し合った後にはここまではなかった。カツラはズボンも脱ぎ自分の後ろ姿を確認する。背中から尻、太ももの裏、ふくらはぎまでに赤い内出血の跡があった。まさかタイガが...。いつつけたのか?眠っている間につけたのだろうか。カツラは自分を抱きしめるように肘を掴んだ。もちろん、腕にもしっかりとタイガの跡はつけられていた。
カツラは今日着る服をさっと身につけ、足取り軽く階下へと向かった。
「朝食は?まだなら作るけど?」
ダイニングでくつろぎながらコーヒーを飲んでいるソロとタイガにカツラが声をかけた。
「お?そうか?じゃ、そうしてくれるか?アトリエにいるからできたら呼んでくれ」
ソロはそう言ってコーヒーが入ったマグカップを手にダイニングをあとにした。タイガと目が合ったカツラは首元に手を当て、はにかむように微笑んだ。
「なに作るかな?」
カツラは冷蔵庫を開け材料を確認し始める。メニューが決まり冷蔵庫を閉めた途端、背後からタイガに抱きしめられた。
「タイガ?」
「どうしてそんなにご機嫌なんだ?なにかいいことあった?」
カツラは自分に回されたタイガの手に自分の手を重ねる。
「お前の印がいっぱいあった。嬉しかったから」
振り向きタイガと視線を合わせる。彼の瞳はまだ薄いブルーのままだ。でもその眼差しにはわずかだが独占欲が入り混じっている。
「カツラ…」
タイガはカツラの顎を掴み唇を重ね吸った。
「そんなふうに笑わないで。すごく、すごく魅力的だ。心配になる」
「タイガ。お前がそう思っているだけだ。それに俺をこんなふうに浮かれさせるのはお前しかいない。心配無用だ」
気になっていたことをカツラはやはりタイガに確認することにした。
「俺に印つけて、気分は晴れたのか?」
黙り込むタイガにカツラが抱きついた。
「お前はそれでいいんだ。俺を独占していい。俺は嫌じゃない。そうしてくれないと不安になる」
「カツラ!」
カツラの言葉にタイガが強く抱きしめ返す。
タイガに強く触れられカツラは心が安らいだ。タイガに求められると嬉しくてたまらない。タイガに対してだけは否定的な感情が生じない。カツラは不思議だった。なぜならこんな経験は初めてだからだ。タイガこそ運命の人。大切なタイガには自分の気持ちをありのままに伝えたい。
「タイガ。お前はそのままで俺を愛してくれ。俺だってお前を嫌になることはない。でないと結婚なんてしないさ」
「うん。カツラ…。ありがとう」
カツラが体を離しタイガの顔を見る。
「本当に愛しているんだ。忘れないで」
カツラの言葉はタイガの胸に響いた。カツラの眼差し、言葉に嘘偽りはない。タイガは答える代わりに口付けをしていた。このまままたすぐ愛し合えそうだった。しかし、朝食の用意をしソロをよばなければならない。
「タイガ」
わずかに唇が離れるとカツラがタイガの名前を呼んだ。カツラも同じ気持ちなのだと気付く。
「カツラ…」
タイガが答えるようにカツラの名前を囁くとそれが合図とでもいうように、二人は静かに素早く二階へ上がった。
部屋に入るなりズボンを脱ぎ、下半身裸になる。そして口付けをしながら反応した性器を擦りあわせる。タイガはそれ用のローションをさっと手にとり、カツラの秘部になじませた。
「んんっ...」
キスの合間にも快感の吐息を漏らすカツラにタイガは我慢できなくなり、ローションと愛撫で柔らかくなった蕾を押し広げながらガチガチに勃った巨大な肉棒を挿入した。
「カツラッ!!」
「タイガ...お前のはいつも...」
自分の内奥を貫くタイガの存在を感じ、カツラは体を僅かに逸らせた。瞳には快感の色が宿りなんともいえない表情をタイガにむける。
タイガはベッドに腰掛け、自分の上にカツラを座らせた。執拗に舌を絡めキスを繰り返す。今やタイガ自身はすっぽりカツラに飲み込まれてしまった。カツラの奥で吸い付くように絡みつかれ、分身はとろけそうになるほどの快感を味わっている。タイガの眉間には皺がより、すぐに果ててしまわないように繰り返される激しいキスに意識を集中させていた。
パチンッ!
ふいにタイガがカツラの豊満な尻を軽くたたいた。
「本当にいい尻してるな。弾力が合って、ほどよく柔らかくて」
タイガはたたいた尻を今は味わうように激しく揉んでいた。
「こらっ。人の尻で遊ぶな!」
言葉とは裏腹にカツラは全く怒っておらず、タイガの太い顎をカプッと甘噛みした。そのままペロペロと舌を使い首元を舐めた。
「外側もいいけど、 内側 なんて最高だ。ふっ…。カツラ…、俺の先っちょ溶けそう」
タイガが快感に顔を歪ませながらそう言うと、カツラの内側がまたきゅうっと締まった。
「ああっ!!カツラッ...。締めすぎ」
「タイガ…。お前のその顔見るとたまらなくなる。俺を好きにしていい。お前だけは…」
カツラがタイガを深く含んだまま腰をくねらせた。
「ふっ!カツラッ!」
「んっ、あぁっ!」
タイガがカツラの腰を持ち少し角度を変え数回動くと、敏感な部分をダイレクトに刺激した。前立腺をコリコリと肉棒の先でこすられ、カツラの分身から白濁が飛び散った。
「あっ!!!タイガッ」
「カツラ...、俺も...イクッ!!」
そのままタイガは動き続ける。
ぐぽっ、ぐぽっ...!
タイガもカツラの中で射精した。そのままカツラに熱い口付けをする。
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