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第288話 18-22 (R18)

「カツラ…。いっぱい味わいたい」 タイガはそう呟き、カツラの肌に唇をおとした。まずは紅く染まった乳首にチュゥと吸い付き、まるで溢れ出る液体がこぼれぬように唇を窄めて一心不乱に吸い付く。 「あっ!タイガっ!あっ!あっ!!!」 遠慮のない強い刺激にカツラは首をそり、体もそらせ激しくよがった。タイガは吸い付いていないほうの乳首は指先で掴みトゥントゥンとリズムを刻みながらこすり、強くひねってははなしを繰り返した。 「あああっ!いいっ!気持ちいいっ!!」 カツラは無防備に体を広げタイガにされるがまま。両腕は上にあげ、ソファーのクッションを握りしめていた。「ああ、気持ちいい、もっと、もっと」と激しく喘ぎ、頬は快感のため桃色に染まっていた。 タイガは円を描くように舌先を使ってカツラの素肌を味わう。くびれ部分にある華奢なチェーンベルトがエロティックだ。タイガは舌をゆっくりとチェーンベルトすれすれに添わせる。 程よくひきしまった細いウエストは妖艶で、視線を下に向けると美しい朱にそまったカツラの陰茎がそりたっている。亀頭からはわずかに透明な液体が光り彼は今興奮状態のようだ。白い素肌に映える薄桃色の乳首と性器。きっとタイガを向かい入れる場所も美しい色に染まっているに違いない。タイガは早くそこを見たくなった。 「カツラ、後ろむいて」 まるでほろ酔い状態のようなカツラはタイガに言われるまま素直にタイガに背中を向ける。一糸まとわぬ体にキラリと輝くチェーンベルトが目立つ。タイガはカツラの豊満な臀部に両手をそっと沿わせ丸見えの背中にキスを落としていく。 「あ...、タイガ」 カツラはタイガからの緩い刺激に僅かに体を逸らせる。激しく交わった後のため、もどかしくて仕方がない。尻をタイガに擦り付けるように突き出しタイガをあおるようにあんあんと声をあげた。 「カツラ、どうしたんだ?ほしいのか?」 背後からカツラの唇に舌を侵入させながらタイガが尋ねる。わかっている癖にとカツラは舌をネロネロと絡ませた。 「すごく綺麗だ。興奮する」 タイガは背後から両手をカツラの乳首にそわせ優しく親指と人差し指でクリクリと擦った。 「あっ…!くそっ!!満足したなら早くしろよ?」 タイガはカツラの反応に正に満足していた。肩にちゅうちゅうと音をたてキスをし、ようやく突き上げられた丸く白い尻に目を向ける。手を再び下半身に戻し、左右の尻を外にそっと開く。 想像していた通り先ほど侵入した後穴は僅かに白い液体をたらしヒクヒクと緩い痙攣をしている。それはカツラの体の疼きに呼応しているようだ。カツラ本来の粘膜の色とタイガの精液の色が混ざり、薄いピンク色に染まった後穴は収縮し視覚に与える性的な刺激はたまらないものだった。これを目にして我慢できる男などいるはずがない。すべての男性の遺伝子に刻まれている中に入れるという欲求を限りなく刺激するビジョンなのだから。 タイガは気持ちのままに自分の固く反り立った巨大な陰茎を後穴に沿わせた。カツラがあっと声をあげる。 しかし、タイガは陰茎の先をあてたまままだ中には入らずに前後にこすりつける。 「くっ!!タイガっ、ああっ!」 カツラはたまらず尻をタイガに押し付けてくる。そうすることでタイガの陰茎の先が僅かにカツラの中に入る。くちゅうっと音をたてては出て再び前後にこすりつける。 「はぁ、はぁ…っ!!タイガ、入れろ!!」 先の侵入がかなり良かったのかカツラがタイガに早く中に入れろ叫ぶ。素っ裸で尻を突き出し欲しがるなんて。なんていやらしいんだ。タイガはなおさら興奮し、陰茎を使ってカツラの後穴の周りをクチュクチュとかき混ぜ始めた。 「あっ、だめだ!!タイガッ。気持ちいい!!」 そろそろタイガも限界だった。中に入れたくてカツラに包まれたくて仕方ないのだ。 「わかったよ、カツラ。俺の負けだ」 無意識に呼吸を荒くしたタイガは赤く熟れたカツラの後穴に太い陰茎をゆっくりと付け根まで挿入する。ヌルヌルとタイガの巨大な陰茎はカツラの中にのみこまれていった。 「っっは!!あ...」 「うぉぉぉ...!気持ちいい...!!カツラっ」 つい今しがたの射精でカツラの体内にはまだタイガの精液がたっぷりとある。それが良い潤滑油となり二人の粘膜同士の接触はこれ以上ないほど気持ちのいいものだった。なんの躊躇もなく挿入を繰り返すことができる。挿入を繰り返すたびに先程射精したタイガの精液がくちゅっと音をたてて溢れる。タイガはカツラの腰をしっかりと持ち、一回ずつ確実に深い挿入を繰り返した。 「あぁぁっ!あぁぁぁっ!あぁぁぁぁん!!いいっ!タイガっ!そのままっ!!あっ」 パチュパチュと肌と水を帯びた卑猥な音を繰り返すたびにカツラが妖艶な喘ぎ声をもらす。 普段はりんとしてとりすました絶世の美男子が脇目も降らずみだらに快感に身わまかせている。タイガはたまらなく興奮した。こんなの誰だって夢中になる。タイガはカツラは自分だけのものなのだと内にも印を刻むように腰をまわしながら挿入をくりかえした。 「タイガっ!それっ、あっ!!いいっ!!あああぁ!!」 カツラもタイガの動きに合わせみだらに腰をクネクネと動かす。表情はタイガによりすがるメスの顔になっている。舌で自分の唇をいやらしく舐めこのセックスに夢中であることがみてわかる。男でありながら、両方の乳首はピンとたちピクピクと揺れている有様なのだ。ついにはカツラの固くたった陰茎から精液がピシュピシュと飛び散ったが、タイガの腰の動きは相変わらず止まる気配がない。カツラも自分がイッタことなど自覚していないのか、未だにタイガに合わせて腰を動かし続けていた。 「あぁぁっ、あぁぁぁっ…、いいっ…、もっと、もっと!」 「カツラ、カツラ!すごい締まるっ!いいのか?」 「あぁぁっ!!おかしくなる…、いいっ!」 二人は唇を貪り舌を激しく絡み合わせた。お互いの唾液を飲み込みあい、それでもまだたらないと強く吸い合う。 タイガの片方の手はカツラの腰をしっかりつかみ、もう片方の手は先に果てたカツラの陰茎をしっかりと握りしめた。濃厚な口付けをしながら腰の動きに合わせ手の中にある陰茎をしごく。 「あ、だめ。タイガ…」 キスをしながら否定はするが、もうこれが癖になっているカツラの拒絶は緩い。ほんとうは望んでいるのだろう、分身をつかんだタイガの手に自分の手を添えていることが肯定の意思をあらわしていた。 カツラの狭い穴は快感のうずのためタイガの形にちょうどいい具合にフィットしお互いの性感帯を一番いい強さで刺激していた。パチュン、パチュン、ときにはクチュクチュと二人が奏でる肉体が発するエロティックな音はその音を耳にしたものまでもセックスの虜にするに違いなかった。二人の熱気に溢れた部屋は湿っぽく、朝の穏やかな光に包まれ愛し合う姿は原始の時代から繰り返された愛の営みそのものだった。 肉欲の音が激しくなるにつれてカツラの喘ぎ声も一層激しくなる。 「あああっ!ああああっ!!いいっ!いいっっ!!イクっ!!」 びゅっっ!!!パタタ… 勢いよくカツラが潮を吹いた。 「ぐっあっっ!!あっ!」 その瞬間タイガの動きが嘘のように止まった。タイガの陰茎は全てカツラの中に入ったまま。タイガはビクビクと体が勝手に動くように痙攣をくりかえした。 やばい…、マジで。潮吹きしたときの締め付けが。 タイガはカツラの潮吹きと同時に射精した。タイガを含んだカツラの粘膜のひだは潮吹きと同時にこれ以上ないほど陰茎を締め付け、血流の流れに合わせて吸い付くように吸引し続けていた。普通のセックスでは味わえないような快感なのだ。この心地よい締め付けにタイガは一気に体の力が抜ける。はっとしカツラの様子を確認すると、タイガに掴まれた腰を上げたまま肩から脱力し、薄目を開け意識朦朧としていた。そしてそのままゆっくりと、瞼を閉じた。 タイガは目の前に体を無防備に投げ出すカツラにそっと寄り添い抱きしめ、自分もソファに横になり眠りについた。

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