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第327話 19-30
顔にばさっと何度も何かがあたり、ケリアは目を覚ました。どうやらあのまま眠ってしまったようだ。ベッドから起きるとアリッサが顔を真っ赤にして書類を手に仁王立ちしていた。
「アリッサ?どうしたんだい?」
「どうしたんじゃないわよっ!やってくれたわね!!」
ばさっと手にした書類をアリッサはケリア目掛けて投げつけた。床に落ちた書類を目にしたケリアは愕然とし、アリッサと書類を交互に見た。
「これは…」
「示談してきたのよ!いくら払ったと思ってるの!あの店、手放さないといけないじゃない!」
「どういう…」
「あの子、タイガくんのパートナー。もと彼だって?別にいちいち報告しなくてもいいのよっ?でも手を出すのは反則でしょ!しかも強姦未遂って!!」
「え?」
「タイガくんの弁護士が来たのよ!」
アリッサの顔は怒りを通り越して涙がでていた。
こんな結果になると全く予想していたなかったケリアはようやく自分のしでかしたことが取り返しのつかないことであると自覚した。
ケリアは最後に目にしたタイガの冷たい視線を思い出す。カツラを守るためならとことんなんだってやってやると語っていた目を。
まさかここまで報復されるとは。アリッサの話によると警察にも相談済みであるという。ケリアは自分が気絶している間に必要な証拠をすべて採取されていたのだと愕然とした。当初の予定では行為後、カツラは自分のものになるはずだったのだ。決して強姦ではなく合意の行為で終わるはずだった。タイガさえ現れなければ。
「すまない…」
ケリアは項垂れアリッサに謝ることしかできなかった。完全に再起不能だ。
このことは内密にアリッサの両親の知ることとなった。警察沙汰になるところだったのだ。ケリアの両親の懸命な謝罪を受けアリッサとの離婚はなんとか免れたが、ケリアは一人遠い異国の辺鄙な場所の仕事を割り当てられた。
ケリアの事件から一週間がたとうとしていた。
カツラの肌にはタイガが上書きしたキスマークがまだ残っていた。かなり強く跡をつけたようだ。しかしカツラは嫌ではなかった。タイガに愛され守られているように感じるのだ。
あの日…。まさかタイガに助け出されるとは思ってもいなかった。あのままタイガが現れなければ自分はケリアの手に落ちていたであろう。しかし、実際はタイガがカツラを救い出し、ケリアに再起不能な仕返しをしたのだ。
大げさかもしれないが、カツラは不思議と魂が守られたような気持ちになっていた。タイガも言っていた。「自分はカツラのナイトなのだ」と。それを身をもって知ることとなった。タイガはこの上なく大切な人であると同時に守護聖人だ。
このような考えに至ったため、あのようなひどい事件に巻き込まれたカツラであったが、精神は満たされ安定していた。
「カツラ?」
シャワーを浴び終え出勤の準備をしていたカツラの様子を伺いにタイガがきた。ボディローションの香りに包まれたカツラはまだ一糸纏わぬ姿だった。
「あ、ごめん」
「なんだよ、水くさいな」
タイガはケリアとのことでカツラが心にダメージを負ったのではと心配していたが、カツラはあれからいたって普通であった。事件の当日は媚薬の効果を消失させるためにカツラと激しいセックスをしたが、それは事件前と変わりなく、今朝まで毎日続いている行為である。
「カツラ…、大丈夫?」
「何をいまさら?俺を激しく抱いておいて」
カツラは笑みを浮かべあっけらかんと冗談を交えて言葉を返す。今や両手を高くあげローションをつけるため、髪をかきあげている。鏡を見ていたカツラは横目でタイガを見た。カツラはまだ裸なのだ。無防備で美しい。タイガは誘われているのだろうかと勘違いしそうになる。
カツラは下着のTバックを手に取り片足ずつ足を通す。ウエストまであげると、布が割れ目に食い込み二つのたわわな尻は何とも言えない誘惑を孕みぷるんと揺れた。
「なぁ、タイガ。俺は平気だ。お前が上書きしてくれたからな。なんだかお前に守られているような気がして」
カツラは自分の肌に残るタイガのキスマークに視線を落とし指で触れた。そしてタイガの顔を見てにこりと微笑んだ。
「とにかく、お前がいたら俺は大丈夫ってこと」
カツラはTシャツを手に取りあたまから被った。パンツを手にとりそのままタイガの横を通り過ぎる。一歩、タイガから離れたところでタイガはカツラの手首をガシッとつかんだ。
「カツラ」
「どうした?」
振り向いたときに目にしたタイガの目は色を濃くしていた。
タイガはぐいとカツラを抱き寄せそのまま自分の肩に担ぎあげた。たわわな白い尻はタイガのすぐ真横にある。タイガは顔を横に向けその尻を甘噛みした。
「あっ」
そして、足と尻の境い目に手を添えいやらしく撫で回した。
「あっ、タイガ」
タイガは足早に寝室に向かい、無言でカツラをベッドに優しく寝かせ自分のベルトをカチャカチャと音をたて外し始めた。
「すぐ終わらせるから」
もちろんカツラは嫌ではない。タイガに先程身につけたばかりのTバックをスルリとおろされあっという間に下半身は素っ裸にされた。両膝をもたれガバッと足をおおきく開脚させられる。タイガがその先にある蕾に顔を埋めちゅばちゅばと音を立てながら舐め始めた。
「あっ、あ…んっ、タイガ…」
カツラは体をくねらせはけじくよがった。タイガの舌は本当に気持ちいい。中をかき混ぜられるともっと太くて大きいもので奥までついてほしくなる。
「いいのか?カツラ?」
「ほしい、早く…」
タイガの陰茎はすでに重力に反していきりたっている。タイガは自身の我慢汁で黒光りしたそれの付け根をもち、カツラの充血したアナルに当てがった。
「入れるよ?」
言葉と同時に深い口付けをしながら、タイガが中に入ってきた。たまらない快感がそこから全身にかけめぐる。
「あーっ!いいっ!!すごいっ!あっ」
カツラは体を晒せ、両足はガシッとタイガの腰に絡めた。
「カツラ、愛してる」
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