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第5話
そのままスタートした勉強会は何も無く進んでいった
時間になり片付けをしていればはるにぃがカバンから携帯を取り出す。
その瞬間心臓がバクバクと音をたてた。
はるにぃがメッセージアプリをひらいたのがチラリと見えたその瞬間はるにぃが慌てて電話をかけ始めた
「もしもし碧 !大丈夫か??ごめん。なぜか通知がきてなくて今気付いた。直ぐに行くから!!」
焦った声でそう話すはるにぃの姿に少しの罪悪感が襲う
「ごめん尚也!俺行かなきゃだからもう行くわ。」
そう言って慌てて部屋を出て階段を降りていき、「おじゃましました!」と大きな声が聞こえると同時に玄関の閉まる音が聞こえた
はるにぃが出ていき1人になった部屋で立ち尽くしていれば下から母親の声が聞こえる
「陽斗くん帰っちゃったの?」
その声に返事をせずに階下へ降りればキッチンから母親が顔を出していた。
「陽斗くん今日もご飯食べていくと思ってたくさん作っちゃったのに、、、」
その声に「そうなんだ。」と返せば母親から「どうしたの?何かあったの?」と聞かれるがそのままリビングへ向かいテレビをつける
バラエティ番組がやっており画面に映し出される人達が楽しそうに笑っていた
それをボーッと眺めながらも頭にあるのは、はるにぃの事で、、、
"いつもならここで一緒にお喋りしながらご飯が出来るのを待っているのに、、、"
メッセージを見て俺の事を見ることなくすぐに出ていったはるにぃの姿を思い出しては再び醜い嫉妬心が顔を出す
"そんなにその人が大事なの?ずっと一緒に過ごしてきた俺よりも?嫌だ、、、はるにぃはずっと俺だけだったのに、、、"
醜い感情が溢れて止まらない
先程一瞬抱いた罪悪感も消え失せていく
一緒に過ごせば過ごすほど恋人の存在がチラついて俺の心は真っ黒に染まっていく
"どうしたらまた俺がはるにぃの1番の存在になれる?、、、、あぁそっか、、はるにぃが恋人と別れたらいいんだ。そうしたらまた俺だけを見てくれるよね、、、?"
その瞬間携帯が着信を知らせた
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