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第11話

家を飛び出した俺は隣のはるにぃの家の前に立つ 外から見たはるにぃの部屋には電気がついていなくて、、、 "いないのかな、、、もう恋人の所にいるのかな、、、なんで、、、行くねって、、、お祝いしてくれるんじゃなかったの、、、。" 楽しみに待っていたぶんショックが大きくて、、、 "もしかしてヒート?いや、あのメッセージがきてからまだ3ヶ月は経っていないはず、、、だから違うはず、、、じゃあなんでいきなり?そんなに大事な用なの?" そう思った俺は開いたままだったはるにぃとのトーク画面に文字を打ち込む [どうしてもダメなの?お祝いしてくれるんじゃなかったの?楽しみにしてたのに、、、] 送ったメッセージにはなかなか既読がつかなくて、、、 "あぁ無理なんだ、、、" そう思いながら行く宛てもなくフラフラと歩き出す どれだけ歩いただろう、、、気付けば大きな通りに出ていて、"こんな所まで来ちゃったのか、、、" そう思いながら辺りを見回した時、目の前の光景に胸は締め付けられた はるにぃといつか見たあの恋人が手を繋ぎながら歩いていた 無意識に携帯に目をやれば未だに既読がついていないメッセージに胸の痛みは増していく 結局その日はどんなに待ってもはるにぃから返事がくることはなかった 翌朝になっても変わらないトーク画面 痛む胸にじんわりと涙がこぼれそうになった時携帯の画面が着信画面に切り替わった "はるにぃだ!" はるにぃの名前に沈んでいた気持ちが一気に浮上し勢いよく電話に出る 「もしもし!!」 「朝から元気だな!おはよう尚也。」 「おはよう!」 「合格おめでとうな。昨日は行けなくてほんとごめんな。メッセージ今見てさ、ほんとごめん、、、」 「ううん、、いいんだ、、、。ごめんね、あんなメッセージ送っちゃって、、、」 「いや、」 そうやってはるにぃの言葉の続きを待っていれば「はる、、と?どうしたの?」そんな声が聞こえてきたんだ、、、 そして聞こえた「あっ、ごめん。起こしたか、、、」優しく語りかけるはるにぃの声 どくんと心臓が大きく跳ねた "いま一緒にいるの?昨日はるにぃはその人の家に泊まったの?そうだよね、、、ずっと一緒だったから俺のメッセージ見れなかったんだよね、、、" そして聞こえる「ごめん尚也。また今度。」そう言って終了された通話。 映し出された画面に見える通話時間はたったの数秒で。 この数秒が嬉しくて、そして憎かった

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