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第13話

「うわぁー最悪だ、、、」鏡の前で思わず声がもれる 腫れた目元に深いため息を吐き時間を確認する。楓がくるまでまだ少し時間がある、、、 「少しはマシになってくれ、、、」そう思いながら冷やしたタオルをあてる ソファに腰掛けながらしばらくそのままでいればインターフォンの音 タオルをどかし時計に目をやれば時間で 気持ち少しマシになった目元で玄関を開ければ「尚也おはよー!!」と元気な声で挨拶をする楓 それに「んーおはよ、、、」と返せば「元気なくない?」と顔を覗き込んでくる それに思わず顔を背けたけど「泣いた?」と問いかけられる。見られたか、、、 「んーまぁちょっと、、、」 「また何かあったのか?」 「いや、大丈夫だよ。」 「約束忘れたのか?」 「えっ?」 「お前は1人で抱え込むから、、、何かあったら話せって約束しただろ。」 その言葉に俺の目を真っ直ぐに見つめて言ってきた楓の姿を思い出す 「そうだったね、、、今日終わったあと時間ある?」 「もちろん。」 そう言って少しだけ笑ってみせる楓に「ありがとう。」そう言って学校へ向かう 学校に着けばある程度新入生は来ていて急いでクラスを確認する 「おっ!俺ら同じクラスだぞ!」そう言って喜んでいる楓を前に俺も同じクラスである事にホッと胸を撫で下ろす 問題なく入学式が終われば各クラスへ移動して軽く自己紹介を終わらせれば、今後の流れを軽く説明される お昼頃には下校となり近くのファミレスでご飯を食べる事にした 席に案内され注文を終えれば「何があったんだ?」と早速聞かれた 「そんな大したことじゃないんだ、、、自分の覚悟が足りなかっただけで、、、」 「泣くぐらいだったんだろ?」 「それは、、、」 「ゆっくりでいいよ、時間はまだあるしさ」 「昨日はるにぃから電話きたんだ、、入学式が明日だからお祝い言ってくれて、、、」 「よかったじゃん!」 「うん、、、それは凄く嬉しかったんだ。だけどさ、、、話してる途中に恋人の声聞こえてきて、、、前見たんだよね、、はるにぃが恋人と一緒にいる所も、、、その時の光景が頭から離れてくれなくて、、、、」 「うん、、、」 「だから呼ばれてるなんて嘘ついて電話急いで切ってさ、、そこから何か涙止まんなくて、それでそのまま寝ちゃったみたいでそれであの朝の顔になります、、、」 「そっか、、、尚也も2人の姿見ちゃってたんだ、、、」 「うん、、、ん?尚也もってことは楓も見たことあるの?」 「んーまぁな。買いもん行った時に見かけた。」 「そうだったんだ、、、綺麗な人だったよね、、、」 「まぁ、確かにそうだったな、、、でもお前だって綺麗の部類だろ?」 「どうだろうね。」 「俺はそう思うぞ。」 「ありがと。」 すると、暗くなってきた雰囲気を破るかのようにポップなメロディを流しながら配膳のロボットが俺達のテーブルの横で止まった お互い顔を見合わせそのロボットを見れば「よし!今日は俺の奢りだから!」なんて言いながら楓が料理を取っていく 「これ俺のオススメだから食えよ!」なんて俺の前に並べていく 「いや、こんなには食べれないから、、」そう困った顔で言えば「そしたら俺が食うから大丈夫」なんて笑顔を見せる 先程まで暗くなっていた雰囲気が和らいでいく 楓の提案でお互い食リポしながら食べるという謎ルールまで出来てさらに大笑い。 お店を出る頃には心做しか気持ちがすっきりしていた 2人並んで歩き俺の家が見えてきた時楓がいきなり立ち止まる。「どうした?」楓の顔を見て尋ねれば 「また何かあったら絶対言えよ!俺が陽斗さんとの仲をどうにか出来るわけじゃないけど、、、落ち込んだお前を笑わせるぐらいなら出来るから!」 その言葉に思わず涙がこぼれる それを見た楓が少し慌てたけど「ありがとう。」そうお礼を言う俺に「おぅ。」と照れた表情をみせた

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