25 / 93

25.大学【柊一Side】

4日ぶりに大学に行った。 同じ行き先だってのに、忍はさっさとコソコソ出掛けてったらしく、起きた時にはもう家を出た後だった。 まだ7時だったんだけどな…? 昨日も殆ど忍は部屋に篭もりきりで、出て来たと思えばバイトとかですぐに家から姿を消し、帰ってきたらメシは済ませたからって、 「先にお風呂に入るね。出たら声掛けるから」 そんな風に3人揃ったリビングで宣言されたら、追っかけてって、一緒に入るとも言えない。 風呂から出て来た忍を追いかけて2階へ上がったけど、どんなに呼びかけても鍵を閉めたまま……、忍は顔を出してはくれなかった。 完全に避けられてる……。 襲ったからか?昨夜ムリヤリヤっちまったせいか? 変な汗が出た。 取り敢えず大学へ向おうと思い立った。 あっちで会えるかも知れない。 「なあ、忍見なかった?」 「忍ちゃん?今日は見てねーなぁ。なに、いつものお前の忍ちゃんセンサーにひっかかんねーの?」 よくつるんでるヤツらに訊ねても、首を横に振るばかり。 来てねぇのか、それとも俺に見つからないよう隠れ隠れ過ごしてるのか…。 忍なら、後者のが確率高いか。 真面目そうだもんな。 つーか、やっぱり俺、忍と仲良かったんだな。 「…俺と忍ってさ、…お前らから見てどうだった?」 「どうだったって?」 「俺さ、忍のこと好きそうに見えた?」 「はぁ?なんだそりゃ、テメーのことだろーが」 呆れたように、答えを寄越さないヤツらに、仕方がないから部分健忘だってことを説明した。

ともだちにシェアしよう!