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66.ジコマンの笑顔【柊一Side】

「あっ、あぁんッ」 片っぽだけしか摘んでないのに、忍の体はいとも簡単にビクンと跳ねる。 ホント、この子の乳首は感じやすいよなぁ。 …いや、この子の体自体全部が、か。 願わくば、俺に触られてるからこんな感じるんだって、そういう身体でありますように。 っても、今までもこれからも、他のヤツに触らせる予定なんか欠片もねーけど。 忍の意識が乳首に持ってかれてるうちに、その様子を確認しながらベッド脇のキャビネットを手探りで開ける。 先週買っといた新しいローションが、確かここいら辺に…… 円筒のプラ容器と薄い長方体の箱を取り出し、箱だけをベッドの上にそっと置いた。 音をさせないようこっそりフタを開け、一度自分の太腿に流し出す。 指で混ぜて体温と合わせてから、忍の孔にそっと忍ばせた。 「あっ…!あぁッ…、それっ、だめぇ…っ」 ローションとたっぷり染み込んだ唾液を馴染ませるように、中をヌチュヌチュと指でかき混ぜれば、忍の喘ぎ声はその感覚を短くし、開きっぱなしの唇から涎が零れ流れる。 「イク時はちゃーんとイクって言うんだぞ」 ぎゅっと瞑られた両目に、見えないと分かりつつも笑いかける。 お前なら、声や気配で俺の表情、想像出来るだろ。 しかし果たして忍にそんな余裕があるのか……。 ま、どっちでもいいか。 見えない笑顔なんて、結局のところジコマンだろ。 ジコマンじゃない俺のテクで、しっかり満足させてやるからな。←オジサン

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