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ほにゃららチャレンジ。

「何だアキオ。風邪か?」 「んーんー」 「暗いな。レジの並びでソーシャルディスタンス取ってたら横入りでもされたか?」 「あはは。違うよ。ただレン君に会いたいなーって」 「会ってるだろう。ここ連日。今も」 「ビデオ通話の画面越しじゃなくて。実際にさーあー。ねえ。実際に会わないとできないコトもあるわけじゃん?」 「まあ。逆に画面越しじゃないと出来ない事もあるけどな」 「んー? そうかなあ。無理矢理ポジティブじゃなくて? たとえば、なーにー?」 「おう。オナニーとかな。例えば」 「は? え? なに? 変なふうに聞こえちゃったかな。あはは。ごめん、ごめん」 「オナニーチャレンジだ」 「はい?」 「気付いてなかっただろう。昨日と一昨々日もだな。アキオと通話しながらオナニーしてたんだけど」 「え? え? えーッ。ほ、本当に? なにしてんのッ?」 「だから。ナニしてたんだよ」 「なんでッ?」 「アキオの顔を見てたらムラムラしてきたから。チャレンジしてみた」 「俺とのおしゃべりは? してたよねえ? ちゃんと聞かずにシコってたわけ?」 「でもアキオは気付かなかっただろう。チャレンジとしては俺の勝ちだな」 「えッ。えー。えーッ。な、なんだろ、このキモチ。えええーッ?」 「おう。十八時間ぶりだな」 「うん。んッ。えへへ。じゅ、十八時間ぶりッ。ふッ」 「何だ? 今日こそ風邪か?」 「ち、違うよ。んッ。ふッ。んッ」 「アキオ」 「ん? な、なに?」 「昨日の話は冗談だ」 「え?」 「ビデオ通話中にオナニーなんかするわけがないだろ。そんな変態みたいな事。もしかして真に受けられて俺を変態だと思われてたら哀しいからな。分かってたと思うが一応、言っておいた」 「え? え? え?」 「アキオ」 「な、ななななにかななな?」 「顔が赤いな。息遣いも荒くて苦しそうだな。さっきから何だ、ぶるぶる、がたがた震えてるように見えるな。お前、もしかして」 「え。いや、あの、ちが」 「風邪か?」 「か、風邪です!」 「そうか。お大事にな」 「うう、イジワルだ」 「んー? 心配してやる事が意地悪になるのか? んー? 何でだ?」 「そういうとこだよッ! イジワルッ!」  

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