29 / 109
ご褒美
シャワーから上がると、悠稀が、スマホを見ていた
「暁から連絡来た?」
「ん。目的地に無事着いたって。ずっと間宮君と話してたって」
「おお…そりゃ良かったな」
「うん。出席番号順で良かった」
「じゃ、今度は俺の相手してくれる?」
悠稀の後ろから抱き付くと
「うん。凌久、1つ聞きたい事があるんだけど…」
俺の腕を触りながら聞いてきた
「何?」
「男同士が付き合ったら、普通は、その……逆になったりするものなの?」
「逆?逆って?」
「だから…ちゅっ」
「えっ?」
悠稀が、話してる途中で、俺の腕にキスしてきた
なんか…
いつもと違う
「いつも俺が挿れる側でしょ?でも、凌久だって男なんだから、挿れる側になりたいでしょ?だから、たまには逆にって言うか…たまにじゃなく毎回とか…」
「いやいや!ないない!普通は、どっちかだけ!」
「……ほんとに?凌久、優しいから…俺が知らないと思って、嘘吐いてない?ちゅっ」
え?どうしちゃったの?この子
「嘘じゃないし…俺も、そっち側にさせてもらった事あるけど…気持ちいいけど、挿れられる側のが気持ちいいから」
「ほんとに?」
今度は、俺の腕に頬を擦り寄せてくる
「ほんと」
「絶対挿れられる側の方が、負担大きいから…凌久が、逆がいいって時は言ってね?すぐには…上手く出来ないと思うけど…」
「うん。ありがと…嬉しい」
「じゃ…凌久、シよ?」
ものっ凄く可愛い顔を向けてきた
なんか…
「悠稀…もしかして、熱ある?」
「え?ないよ?」
なんか、少し顔赤くないか?
おでこに手を当てると…
ちょっと熱い気もするけど…気のせいか?
でも…なんとなく目が潤んでないか?
俺が考えてると、クルっと振り返って
「凌久…俺が脱がせてもいい?」
う~ん…元気だしな
いや、熱でハイになってるとか
そんな事を考えてると…
「……だめ?」
うっ…めちゃくちゃ可愛い
「いいよ」
「うん!」
いや…やっぱ変だな
すげぇ楽しそうに、Tシャツに手を掛ける
悠稀の周りに♪︎♪︎♪︎が見える
「凌久、手、バンザイ」
うわぁ…これ絶対まともじゃない
「悠稀、ちょっと待って」
「何?」
「ちょっと1回熱計らせて?」
「熱…ないよ?」
「そうだよな?でも、俺も計りたいから」
「……じゃ、いいよ?」
これは…完璧にマトモじゃない
と、思ったのに
36.8℃ 平熱
「凌久は?凌久は?」
「うん…今、計る」
じゃあ、何だ?
普段と違って緊張したり、喜んだり
人酔いしたり、水族館に酔ったりで
おかしくなったか?
「凌久、36.3℃。大丈夫だね?」
「うん…」
俺はね
「じゃ、脱がせていい?」
「そう…だね…」
大丈夫か?
これでヤっちゃって大丈夫か?
俺のTシャツを脱がせると
「凌久っ…凌久っ」
ちゅっ ちゅっ
と、俺の胸にキスし始める
「悠稀…酒なんて飲んでないよな?」
「んっ」
ずっと一緒に居たし、俺の家に酒なんてないし
「暑い!」
「おわっ!」
急に勢い良く自分の服を脱ぎ出した
「凌久っ」
今度は抱き付いてきた
「あ…暑いのにくっ付いて大丈夫?」
「うんっ…キスしていい?」
可愛い
もうどうでもいいや
「いいよ」
「凌久…好きっ…」
「…んっ…ん、んはっ…あっ!んっ…~~っ!」
悠稀の動きが…
訳分かんない
キスしながら、胸触ってたかと思ったら
胸舐めてきて
かと思ったら、脇なんて舐めてきて
嫌がると、そのまま脇腹まで舐めて
かと思ったらまたキスしながら、太もも撫でたり
こんな動きした事ない
やっぱおかしいんだ
「悠稀っ…はっ…あっ!んっ…ん!」
ちょっと待って
ちょっと1回待って
「凌久、立って?」
「え?立つの?」
急に?
立ち上がると、俺のズボンを脱がし始める
「全部脱いでい?」
うっ…恥ずかしいけど…
「いいよ」
全部脱がせられると
「凌久、座っていいよ?」
「うん」
ベッドに座る
悠稀も脱ぐのかと思うと
俺の前に座り
「凌久、凌久っ…舐めていい?」
「えっ?!」
めちゃくちゃ可愛い顔で
どこ舐めようとしてんの…
「だめ?」
小首を…傾けないで…
「だめじゃ…ない」
「あのね、凌久やってたのやってみていい?」
「いいよ」
何でもいいよ
俺がやってたのが、どんなのか分かんないけど何でも好きにしてよ
「へへっ…凌久の足…広げる~」
「うっ…うんっ…」
ヤバいヤバい
この構図ヤバい
なんで俺の股間に、こんな可愛い子が居るの?
「えっと…ちょっと舐めておこうっと」
いちいち言わなくていいよ?
ペロペロと全体を丁寧に舐めていく
「じゃ、やってみるね?」
「うん…」
何を?
「上手く出来るかなぁ」
俺のを持ったまま、見たまま考えないで?
そっと咥えて、何度か動かすと…
「んああっ?!…なっ?!…はっ…ぅあっ!」
何??
やってみたいのって、これ?
ちょっと…急過ぎる!
もっと…慣らしてから…刺激が…強過ぎる!
先が…悠稀の喉の奥に…当たってる!
「んっ…ぐっうっ…んっ…」
これ…苦しいんだって
「はっ…あっ!…悠稀っ…ぃあっ!…やめっ……~っ!やめてっ!」
パッと悠稀が、口を離す
「ケホッケホッ…嫌?下手?」
涙目じゃん
「違う。気持ちいいけど、これ、苦しいだろ?普通ので、充分気持ちいいから、わざわざこんなのやんなくて…」
「俺がやりたい!やってみたい!だめ?」
「俺は…やって欲しくない…悠稀もう…涙目」
悠稀の目の下を触る
「凌久が…やって欲しくないならやめる」
「うん…ありがと。気持ちは凄く嬉しい」
「普通になら続けてい?」
「うん。お願い」
再び、普通に舐め始めたのはいいけど…
いつもより丁寧ってか…
なんか…まるで…
凄く美味しい物を舐めてるかの様に…
「うっ…くっ!……はっ…」
与えられる刺激は全然弱いのに
悠稀の舐め方と
表情とか…仕草とかが…
ヤバい!
ペロペロ ペロペロ
美味しそうに舐めてると
「凌久っ…」
こっちを見上げた
ヤバいヤバい!
なんでそんな可愛いんだよ!
「なっ…何?」
「普通になら、中に入れてもいいもんね?」
「そっ…そうだね…けど…ちょっと…待ってくれる?」
「うん?」
この状態で、その顔で、入れられたら
秒でイク自信ある
「悠稀も、脱いじゃお?」
ちょっと…時間稼ぎ
「うん!」
ポ、ポ~イっと下を脱ぎ捨てた
マジか
羞恥心がブッ飛んでる
「後は?凌久」
「えっと…後は…ちゃんとベッド上がりたいな」
「いいよ。寝ながらの方がいい?」
そういう訳でもないんだけどね
「ちょっと横になりたいかな?」
「凌久…調子悪い?」
「ううん。全然?」
「うん!」
横になったら、悠稀の顔が見えないので、ちょっとは安心とか思ってたら
「うっ…んっ………くっ…んっ!」
口ん中入れたまま、ペロペロ ペロペロ
そんなにペロペロしたい気分なの?
ヌルヌルにすると…出し入れされ…
「うぐっ…ぁっ!……はっ...ぅっ……あっ!」
気持ちいい!
横になってて良かった
悠稀の顔見ながらは無理!
ぢゅっ!
「うあっ!」
突然…勢い良く吸い上げ出した
ぢゅっ ぢゅっ
ちょっと…それ…出ちゃうから!
「くっ…ふっ……ぅっ…~っあっ!…悠稀っ…イクっ…ぅあっ!…イっちゃうっ!」
俺がそう言うと…
「ああっ!!」
もっと激しく早く吸い出した
「やっ!……やめっ!~っ!…っく!…イクっ!ヤバっ…~~っ!」
腰が…勝手に…
「ぁぁぁ~~…あっ!はっ!…んあっ!やめっ…イクっ…イクからっ…ぁあああっ!イクっ!イクっ!~~~~っ!!」
「…くっ…あっ……ごめん、悠稀…大丈夫?」
動きを止めた悠稀を、少し体を起こして見る
「んっ…んっんっ」
「あぐっ!…ちょっと…悠稀っ!……いっ…今っ……イッたばっかだからっ……刺激しないでっ…」
「んっ?…んっ…んっ…」
ほんの数秒考えると、また動き出した
「ちょっと…ちょっと待って…ほんとにっ…ぃあっ!……はっ!…ヤバいっ…からっ!」
自分が出した物と、悠稀の唾液で...
もう…多分悠稀の口の中ぐちゃぐちゃ…
イッたばかりなのに…
気持ち良くなってくる
悠稀…調子悪いかもしんないのに
大丈夫?
「はっ…悠稀っ…」
「んっ?」
見なきゃ良かった…
可愛い顔なのに
口の周りだけが汚れて卑猥になってる
「あっ…もっ…ヤバいからっ…」
「んっ!」
んっじゃない!
「ああっ!…ヤバっ…いっ…てっ!」
「んっ…んっ……ぢゅ~っ」
「ぁぁああ~っ!…ヤバっ…またっ…イッちゃう!」
「んっ…んっ……ぢゅ~っ」
「ぁ、ぁ、あ~~っ…おかしっ…あっ…ぁ、ぁ~っ…おかしっ…おかしっ…」
「ぢゅ~っ! んっぢゅ~っ!んっぢゅ~っ!」
「ぁぁ…ぁあっ!…イッちゃう…イク…ぁ、ぁ…イク…ぃああっ!…イクっ!イクっ!イク!あっ!…~~~~~~っ!!」
続けてイッた俺のものの
周りに付いてる物を…
悠稀が舐め取る
「ぁっ…ぁ、ぁ、ぁ…」
もう…体がビクついて…制御出来ない
「ぁ…ゃ…ぁ、ぁ……」
「じゅるっ…全部舐めた!」
そう言って、顔を上げた悠稀の顔がヤバい
「…くっ!」
顔だけでイキそうになるって、どういう事?
落ち着け…
悠稀のを挿れる前に果ててどうする
落ち着け…
「…はっ…悠稀っ……顔っ…1回っ…洗っといで?」
「ん~…うん!」
良かった…
あのままはヤバい
戻って来ると、
「凌久、凌久~」
「ん?」
今度は何だ…
「今度は。こっち、気持ち良くしてもい?」
「えっ?いや…そっちは…自分でするから、今度は悠稀が気持ち良くなろ?」
「俺じゃ…出来ない?」
「そっ…そんな事ないんだけどね?」
「ちょっとだけ…だめ?」
そんな…困った顔しないで
「じゃあ…ちょっとだけね?」
「うん!」
そんな…嬉しがる事じゃないよ…
「凌久…足広げていい?」
「いい…けど……やっぱ…恥ずかしい」
これが嫌で…いつも自分で慣らしてたのに…
「あ…嫌なら…いいよ?ごめん」
うっ…
捨て犬が…
仔犬が居る~~っ
「~~っ…恥ずかしいっ…けどっ…悠稀にならっ…いいよ…」
「凌久っ!」
だから…そんな喜ぶ事じゃないんだって
「どうすればいいの?」
「えっと…これ付けて…まず、周りをマッサージして…」
「ん~とっ…こう?」
「うんっ…そうっ……っあんまりっ…見ないで?」
「でも…見ないと…ちゃんと周りマッサージ出来ないよ?」
「…そっ…だよね…」
分かってる…
けど
恥ずかしいものは恥ずかしい!
「そっ…そろそろ…指…1本入れていいけど…悠稀、気持ち悪くない?」
「ないよ?」
そんな…はて?みたいな顔で答えないで
「じゃあ…それ、たっぷり付けて…ゆっくり入れてくれる?」
「うん…たっぷり付けて…入れてい?」
「うん……はぁっ…」
悠稀の指が…
「凌久、大丈夫?」
「大丈夫…少し…中で…ゆっくり動かして?」
「うん…こう?」
「うんっ…はぁっ…そうっ…」
指なのに…
悠稀のだと…気持ちいい…
「そろそろっ…2本に…してっ…」
「うん…入れるよ?」
「うんっ…はあっ…ぁっ…」
「大丈夫?」
「うんっ…またっ…ゆっくり…動かしてっ?」
ヤバい
指2本なのに…ヤバっ
「凌久…」
「はぁっ…何?」
「腰の下…枕入れてもい?」
「えっ?」
それは…凄く恥ずかしいんですけど?
「指…入れるのに、その方が入れやすい」
「あっ…そっ…そっか……いいよっ…てか、ほんとに悠稀…気持ち悪くない?」
「うん。枕入れるね?」
「うん…」
恥ず!
全部見られてる!
いや、ヤってる時見られてるけども
その前に見られるのは、なんかさ…
「じゃ、また指入れるね?」
「うん…もう3本でいいや」
「3本?分かった」
「うっ…はぁ~っ…はぁ~っ…くっ…」
「凌久…大丈夫?」
「大丈夫…中で…適当に…指、動かして?」
「適当に?分かった」
「はっ...うっ……はっ……はっ……」
自分とは違う…
予測出来ない動きに…
「ああ~~っ!!」
「えっ?凌久?」
「…あっ…ごめっ……ちょっと…気持ちいいとこっ…当たってっ…」
突然で…びっくりした
「気持ちいいとこ?どこ?」
悠稀が、中を探る様に指を動かす
「えっ…えっと……何て言った…ああっ!!」
「ここ?」
「そっ…そこっ…気持ちいっ…」
「うん…ここ…」
「あっ!…そこっ!…ぁあ~~っ!気持ちいっ!」
「凄く気持ち良さそう」
股全開で、おっぴろげて
悠稀に何させてんの?俺…
「凌久…いっぱい気持ち良くしてあげる」
「ぁあっ!…気持ちいっ!…~~~~っぁあっ!」
「ここ、そんなに気持ちいいんだね?いつも挿れてる時、気持ち良くなってたとこだ。指でも気持ちいいんだね?」
「あっ!…あっぅぅあっ!…ヤバっ…あっぁあ~っ!…~~っイッちゃう…」
「え?イケるの?」
そりゃ…びっくりだよな
俺だってびっくりだけど
もう体敏感になってるし
これは…イキそう…!
「気持ちいっ…気持ち良過ぎてっ…~~っイっちゃうっ!」
「いいよ?イッてみて?」
「あっ!…はぁあっ!…あっ…~~~~っぁあっ!イクっイクっイッちゃう!イっ…ん~~~~っ!!」
「わぁ…凄い。ほんとにイッた」
恥ずかし過ぎる
けど
気持ち良過ぎる
「凌久…いっぱい気持ち良くなって嬉しい」
上から抱き付いてきて
ちゅっ ちゅっ とキスしてくる
「はぁっ…んっんっ…はぁっ…気持ちっ…良かったっ…けどっ……ちゃんとっ…悠稀もっ…気持ち良くなろ?」
「ん~~…凌久~…ちゅっ…」
「んっ?」
「……凌久~……りく…」
「…え?悠稀?……え?寝たの?」
俺の上で眠り始めた
嘘だろ…
俺だけこんな気持ち良くして寝たの?
ちょっと…
ご褒美過ぎない?
ってか、せっかく準備までしてくれたのに?
「悠稀…ほんとに寝たの?」
「……りく…」
俺の頬に口付けるけど…
もうキスも出来てない
おでこを触ってみるけど熱くない
この前酔っ払ったみたいにはなってないけど
なんか近いっていうか…
調子悪かったのに、無理して楽しんで
おかしくなったか?
とりあえず…俺も疲れた
シャワー浴びて寝よ
「悠稀、ちょっと…下ろすぞ?」
そっと横にして離れようとすると
「ん~っ…」
ガシッ
えっ…
これは…
腕と足で…
コアラの様にくっ付いてきた
嬉しいんだけどね?
「悠稀…俺シャワー浴びないと、悠稀も汚れちゃうからね?もう汚れてるけど…ちょっと…離してくれないかな?」
「…りく……いっしょ…」
この…可愛い生き物何?
もう…いいか
「ん。一緒に寝よっか」
こんなの、マトモな時してくんないしね
コアラ悠稀を抱き締めて
幸せな眠りに就いた
ともだちにシェアしよう!