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したい気持ち

「悠稀?どうかした?」 「あ……凌久……」 「ん?」 どうしよう… 聞いていいのかな 今も香る匂いは 間違いなく凌久のではなくて でも、優しい凌久が吐く位の嘘 何か 凄く大きな理由があるのかな けど… けど… 「…凌久…」 「何?」 「昨日…って…どっか…行ったりした?」 「どっかって…悠稀と大学行ったじゃん」 「うん…そっ…その…後…」 「悠稀?」 凌久が、体を離して俺の顔を見てくる 心配してる様な 不思議そうな顔 「その後、今日悠稀が来るまで、何処にも行く訳ないだろ?どうした?」 優しく頬に触れてくる 凌久の優しい手… 手に頬を擦り寄せて 凌久の手に手を重ねる 「凌久の…ね…?」 「ん…」 「凌久の……に…匂いが…」 「……え?!臭う?汗臭いとか?!」 「ううん…凌久の…~~っ…シャンプーとは…別のっ…匂いっ…するっ…」 なんで? だって…手を洗うとは違うよ? シャンプー使うって… 「…シャンプー…別の…ああっ!そうそう!」 ビクッ… 思い当たる事…あるんだ 「悠稀…そんなビクつくなよ。ごめん」 謝る様な事なの? 凌久… 何? 聞きたいけど、聞きたくない 凌久の胸の中に隠れる様に、しがみ付く 「悠稀…大丈夫。シャンプー変えただけ」 「…………?」 何? 何て言ったの? 凌久の胸から出て凌久の顔を見る 「ふっ…まさか、そんな事で悠稀を不安にさせるなんて思わなかった」 凌久…優しく笑ってる 「ずっと使ってたシャンプー、久しぶりに変えてみたんだ。昨日使ったら、なかなかいい匂いだなと思ってたら、まさかそれで悠稀を不安にさせてたなんて…ごめん」 シャンプー… 久しぶりに変えて… 「……ほんと…に?」 「こんな事で浮気疑われるとは…」 「~~っ…だって…だって…シャンプー変えるとか…思わないっ…」 「ふっ…今度から、変えたら教えるな?今日から悠稀も、洗ったらこの匂いだぞ?」 そう言って、また凌久の胸の中に入れられる 今日から俺も…同じ匂い 「~~っ…良かっ…凌久っ…」 「ごめん、ごめん。もう大丈夫だろ?泣くな」 「大丈夫っ…」 「で?新しいシャンプーの匂いはどう?お気に召した?」 「分かんないっ…びっくりし過ぎてっ…ちゃんと…嗅いでないっ…」 「ほらっ…」 凌久が、俺の顔を胸から出して肩に乗せる 「どう?悠稀があまり気に入らなかったら、使い切ったらまた変えるからさ」 「んっ…今…よく分かんない…」 「ははっ…泣いてちゃ分かんねぇか」 「でもっ…凌久の匂いになるからっ…」 「俺の匂い?」 「んっ…何の匂いも…凌久が使ってたら…凌久の匂いになるからっ…そしたら…好きになるからっ…」 どんな匂いだって どんな服だって どんな髪型も どんな髪の色も 凌久の物になったら 好きになっちゃうから 「ありがと…俺も悠稀の匂い好きだよ?悠稀の匂い、残ってると安心する。悠稀の喋り方も、悠稀の声も好きだよ」 「…ごめんっ…勝手に勘違いして…凌久の事っ…疑った…」 「まあ…疑われる様な事しちゃったからな」 「…はぁ~っ…使わなくてもいい労力使った」 「悠稀が、早めに白状してくれて良かった」 「凌久…優しいから……そんな訳ないって…でも…聞くの…怖かった…」 「ごめんごめん。じゃあ、柔軟剤も変えたら、言わなきゃだな」 うん… 凌久の事…信用してない訳じゃないけど きっと、不安になるから 「……凌久…」 「ん?」 「いい匂い…」 「ふっ…シャンプー?」 「うん…」 「良かった。じゃあ、しばらくはシャンプー変えないから、安心しろ」 「うん…凌久……面倒な恋人で…ごめん…」 凌久が頑張ってるのに 俺、全然頑張れてないどころか しなくてもいい心配して 凌久の事困らせて 「可愛い恋人だよ。そんな不安になるくらい、好きになってくれて、ありがと」 「凌久は?凌久も…同じ位好きでいてくれる?」 「勿論。俺のが…悠稀よりずっと前から、悠稀の事好きだし、悠稀の好きに負けた事ないよ」 「測れないから分からないけど、俺だって負けないもん」 「ん…分かってる……悠稀…許せない事いっぱいあるのに、こんな好きでいてくれてるもんな」 「んっ…凌久……んんっ…好きっ……んっ…」 凌久…好き… 凌久…好きで…好きで… 「悠稀…ここ…舐めてもいい?」 「あっ...!…~っ…いっ…いよ…」 凌久に、こんな風にされるまで 胸なんて何とも思ってなかったのに 暁…不思議だよね? 「ん~~っ…はっ…ぁっ!…んんっ…~~っ!」 「悠稀…声…聞かせて?」 「んんっ…出し…たらっ…~~っ…止まらなっ…」 「いいよ…いっぱい聞かせて?」 「~~っ…ぁあっ!…凌久っ…どっちも...やっ…」 「ん…胸…どっちも気持ちいい?どっちも…いっぱい舐めて…触ってあげる」 「あっ!…やっ!…凌久っ!」 気持ちいいを超えると 感じ過ぎて、おかしくなってく 考えられなくなってく 「悠稀…ちゃんと感じてるかな?」 「んっ…あっ…だめっ…凌久っ…」 凌久が… ゆっくりと左手を下ろしてく 「触って確かめてみなきゃ」 「やっ…凌久…いっ…今……触ったら…あっ!」 「触ったら?こんな気持ち良くなってるの、バレちゃう?大丈夫。もっと気持ち良くしてあげるから」 「あっ!…凌久っ…もっ……気持ちいっ…からっ…」 「ん…でも、もっと感じて?悠稀が、俺で感じてんの嬉しいから」 俺も… 俺も、そう思うよ 凌久…感じさせてあげたい 俺で…感じて欲しい 「んあっ!…はっ…もっ…無理っ…」 「ん?…ひひほ(イキそ)?」 「~~っ!…そのまま…喋んないでっ!」 「ひっへひぃほ(イッていいよ)」 「やぁっ!…喋ん…あっ!……ん~~~~っ!……ぁっ…ぁっぁっぁっ…ぁっぁああ~っ!…りくっ…もっ……ぃっ…ぃん~~っ!」 「んっ…ひっへ(イッて)?」 もう… 恥ずかしいとか どうでも良くなる 凌久に、こんなに感じさせられてる事が 気持ち良くて気持ち良くて 堪らない 「イッ…ク…ぁっ…イクッ…からっ…~~~~っ…ぃあっ!…りくっ…イッちゃ…」 凌久… グイグイ頭押しても離れない 「イッちゃう!…凌久!…ぁああっ!…イッちゃう!イッ…イッ…~~~~~~~~っ!!」 気持ち良過ぎる刺激に 全てを放した また… 凌久の口の中… 「ごめん…凌久…」 「なんで、悠稀が謝るんだよ?」 「お願いだから、口の中出しちゃっても、飲まないで?」 「何で?俺は欲しいのに、くれないの?」 「~~っ…汚ないから…やだ…」 「汚なくないよ。悠稀の…涙と一緒」 そう言って 俺の頬を触ってくる 「……悠稀…」 俺の頬にキスをすると 「俺のも…触ってくれる?」 「………え?」 少し…困った様な 少し…緊張した様な顔で 凌久が、そう言ってきた 「…だ…だって凌久……触って…大丈夫なの?」 「分かんない…大丈夫じゃないかも……けど…~~っ…悠稀と…セックスしたいんだ…」 「凌久…」 「すぐじゃなくても…したいっ……したいんだ…」 したい気持ちと 怖い気持ちと 凌久は…闘ってる 「……分かった…けど……絶対無理はしないで…怖かったら…すぐに言って」 「少し位怖くても…悠稀にして欲しい…」 「っ…嬉しいけど…無理して、もっと怖くなって欲しくないから…」 「……ん…そうだな…分かってる」 凌久が、俺の手を持って 触って欲しい場所へと置く 「悠稀が…気持ち良くなるとこ見たから…俺も少し気持ち良くなってる……」 「……うん…触るね?」 「ん…」 服の上から…そっと触る 全体を…ゆっくり…優しく撫でる それから 形を確かめる様に…触り出すと 「っ…」 「凌久?大丈夫?」 手を止めて聞くと 「大丈夫。気持ちいいだけ。しばらく…人に触られてなかったから」 「…うん」 うん…そうだね… ここ最後に触ったの… 俺の知らない人だもんね… 少しずつ、形がハッキリ分かる様になってきた部分を触ってると 「脱いで…いい?」 「凌久が大丈夫なら…無理してない?」 「してない…悠稀の手で…直接触って欲しい」 「俺も…触りたい」 全部下を脱いでくれたので もう、下着の中で苦しそうになってたものに 直接触れる 「んっ…!」 「凌久?…怖い?」 「怖くない…大丈夫…」 「ほんとに?」 「お願い…もっと…触って…」 「うん…」 どうやって触られたんだろう? 優しく? どれだけ触られたんだろう… あんなにキスマークだらけになるだけ 体…曝して…重ねて… 「……はっ…んっ………はっ…」 「凌久…気持ちいい?怖くない?」 「ん…大丈夫そう……悠稀の…顔…見てるから…」 「凌久…もっと気持ち良くしていい?」 「ん…悠稀の手で…気持ち良くして…」 綺麗な凌久 その綺麗な凌久を…… 許さない そいつの事…一生許さない 「んっ……んっんっ…はぁっ…~~っ!」 「凌久…イキそう?やめる?」 「んっ…やっ…め…ないでっ…」 「イクの…怖いんでしょ?」 「っ…!」 恐怖…の顔… どれだけ怖かったの? 「~~っ…でも…でもっ…悠稀でイキたいっ…悠稀で…イキたいっ…もう…悠稀で…イキたいんだっ…!」 「凌久…」 手で扱いてるだけで もうイキそう このまま続けたらイク 俺は嬉しいけど ほんとに、いいの? 「悠稀…」 凌久が、俺の頬に触れてくる 「キス…してていい?」 「いいよ…」 「ん。ありがと…悠稀と…繋がりながら…イキたいっ…」 そう言って、キスしてきた凌久は いつもみたいに、上手いキスじゃなくて 「んっ…はぁっ!…んっ…ぁ…悠稀…」 「んっ…凌久…」 俺は、頭もスッキリしてて 普通に話せて 凄く気持ち良さそうな、辛そうな顔で 必死にキスする凌久の顔が見れた 「あっ!…んっ…んっ…はぁっ…!…んっ…」 やっぱり綺麗だ あの時の… 水族館の時の凌久と 何も変わってない 「凌久…好きだよ…」 「んあっ!…あっ!…悠稀っ…イクッ…」 「ん…いいよ…凌久…好き…」 「あっ!…んっ…んっんっ…んんっ!…んっ…っ…~~~~!!」 イキそうになって 再び俺にキスした凌久は キスしたままイッた 凌久の頭を撫でる 大丈夫? 怖い事思い出してない? 更に怖くなってない? 「……はっ…ごめっ…ちょっと…動けなかった…」 ようやく、凌久が動き出して唇を離す 「ううん…凌久…怖くなってない?大丈夫?」 「大丈夫…だけど……」 「だけど?何?」 「………すっっっげぇ気持ち良かった」 「……え?」 「いや…俺も、どうかな?って、思ってた部分あるからさ、イク事出来んのかな?イッて大丈夫かな?って思ってたんだけどさ…」 そうだよね 俺も、思ってたよ 「それどころじゃなかった。悠稀の顔見ながら触られんの、めちゃめちゃ気持ち良くて、悠稀とキスしながらイクの、めちゃめちゃ気持ち良くて、すげぇわ。ははっ…手だけで、こんな短時間でイクなんて、情けねぇな?」 「……凌久っ…笑ってるの?…笑ってるの?凌久…怖くなかったの?」 「うん…良かった……悠稀にイカせてもらって…怖くない。気持ち良かった…」 「~~っ…凌久…良かった…良かった…」 「うん…ありがと。悠稀…」 ありがとうは、凌久にだよ 俺が思う何倍も怖かったろうに… こうやって… 凌久は、自分で乗り越えてく 情けない彼氏に気を遣いながら 何でもない事の様に 「凌久…格好いい…」 「えっ?!こんなすぐ、イッちゃったのに?!」 「うん…格好いいよ…凌久……自慢の彼氏」 「……そ?そう言ってもらえる様に…いっぱい頑張んなきゃな」 「~~っ…もうっ…あんまり頑張らないでっ…」 「悠稀…俺が頑張れるのは、悠稀が一緒だからだよ?忘れないで…」 「…~~っ!…どこまで格好いいの?凌久…もっと好きになっちゃうっ…」 「好きになってよ…まだまだ…いっぱい…」 そんなに沢山好きになったら 俺の我が儘、エスカレートしちゃうでしょ? そしたら、凌久に嫌われるでしょ? 「これ以上…無理……好きにさせないで…」 「え?マジで?好きになるの…ここで終わり?」 「…うんっ…」 「…っかぁ~…じゃあ、俺の格好いいとこ見て、これから好きになってくれるの、悠稀以外の人だけかぁ…」 「……え?」 凌久の格好いいとこ見て 好きになる人… いっぱい居る… これからも、どんどん出て来る… 俺…俺の気持ち…超されたら…… 「~~~~っ!…やっぱ!好きになる!もっと…いっぱい…誰にも負けないから!」 「ぶはっ…!変わり身早っ…!」 「俺が1番だから!誰にも超されないから!色々敵わなくても……凌久を好きなのは…俺が1番だからっ…!」 「分かった、分かった…ってか、悠稀が超されるものなんて、そうそうないだろが」 「そんなのっ…いっぱいあるもんっ…奏にも…敵わないもの…いっぱいあるし…元カレの先輩にも…全然敵わないし……」 長い時間の絆とか 俺と知り合う前に出会った人達 その時間に起こった事 俺には、どうする事も出来ない これからだって… 「あのさ、俺なんか、悠稀の何倍も何倍も、そういう気持ちあるんだからな?」 「?…どういう事?」 「だいたい!なんだって、昨日も宇沙美と居たんだよ?!」 「え?碧音と?……授業時間まで待ってる間、眠くなっちゃって……ベンチで寝ちゃってたら…」 「えっ?!悠稀…ベンチなんかで寝てたの?!」 うっ… 大学生にもなって…そんなとこで寝るなんて 常識ないよね… 「なんか…凄く眠くて…ちょっとだけベンチ借りちゃった」 「うわぁ~……で?」 「目覚めたら…なんか…知らない人達、沢山居て…」 「はぁ~~…で?」 「何かあったのかと思ったけど、何にもなくて…知らない人なのに…遊びに行こうとか…言ってきて……」 「ん……で?」 あれ? なんか… 凌久の機嫌悪い? 「バイトとか…弟待ってるとか言ったら……弟居るの?とか…すごい…聞かれて…なんか、怖くなってたら…碧音が声掛けて、連れ出してくれた」 「悠稀…2度と、そんな公衆の面前で寝るな」 「うん…怖かったから、もう寝ない」 「あのな、悠稀は気付いてないだろうが、虎視眈々と狙ってる奴が、山ほど居るんだ」 「狙ってる?…あのベンチ…人気だったの?」 「んな訳あるか!」 え… なんで凌久、怒ってるの? 「お前だ!お前!水無瀬 悠稀!お前に、隙あらば、声掛けようという女達が、山ほど居るんだよ!」 「……何言ってんの凌久?俺、女の人に声掛けられたって、そういう事話された事なんかないよ?」 「そりゃ、ことごとく合コン断って、真っ直ぐバイトか、俺と遊ぶ以外遊ばなきゃ、彼女居るんだろなって思われてるからな。あからさまに誘ったりはしないだろ。でも、無防備で可愛い寝顔見ちゃったら、そりゃ誘いたくもなるだろうが!」 無防備で… 可愛い寝顔… 「ふっ…凌久じゃないんだから…くっくっ…凌久は、寝てても綺麗だから、皆の前で寝ちゃだめだよ?」 「はぁ~…何故に悠稀は、自分がモテるという自覚が、病的な程に欠如しているのか…」 「凌久に言われても…そのまま、その言葉返したいよ」 「ダメだ……とにかく!もう、公衆の面前では寝るな!分かったな?」 「うん」 それから、俺がシャワー浴びて 凌久がシャワー浴びて ……凌久… やっぱ、綺麗… ちゃんと服…着て来て欲しい… 「ん…飲む?」 「ありがと…凌久…暑いの?」 「ん?少し…」 「…そう」 「?…なんか、前もあったな?こんなん…ま、いっか」 良くないよ 服着てよ でも…見てたい気もする 俺…やらしい… 「ん~…昼、何にすっかなぁ~…」 スマホを見ながら、お昼ご飯の検索をする凌久 まだ少し濡れてる髪から滴る滴なのか シャワーを浴びた後の汗なのか 瑞々しい凌久の体が やけに、色っぽく見える 「…~…?…」 俺で…気持ち良くなって もっともっと 凌久の体濡らしたい… 「…?…悠稀?」 「わっ!凌久!ごめん!」 「え?…ふっ…なんで謝ってんの?」 「あっ…ううん…何でもない…」 「え?…何かぼ~~っとしてたけど?俺の体で、欲情でもしてた?」 ニヤニヤと笑って見てくる その顔すらも綺麗で… 「~~~~っ!…違っ…からっ…」 凌久から顔を逸らせる 今、こっち見ないで… 今、凌久の顔と、体見たら… ヤバいから 「え?…マジで?」 「~っ…違う!」 「じゃあ、何でそっち見るの?」 「そっ…れはっ…」 「それは?……ふっ…こっち向いて?」 「~~っ…ほんとは…違うくない……凌久の体見て…やらしい事…考えてたから……今…そっち見れない」 凌久は、ただシャワー浴びてきただけなのに そんな風に考えるなんて 「ごめん凌久…俺…」 ぎゅっ… え? 抱き締められた 「凌久?…嫌じゃないの?」 「なんで」 「だって…勝手にそんな目で見られて……そんな…事考えられて…」 「悠稀以外の奴になら、キモイ。死ねって思う」 「キモ…死…」 だよね… そう思う… 「でも、悠稀になら…嬉しい以外の何でもないだろ?」 「……嬉しいの?俺…凄くやらしい事考えたよ?キモイじゃないの?」 「ふっ…悠稀にだろ?だから、嬉しいって」 「ほんとに?」 「ほんと……で?どんな、やらしい事考えたの?」 「っ!…言えない!絶対言わない!」 「え~?教えろよ。悠稀が、そんなん言うの貴重なんだから」 「やだ!絶対…絶対言わない!」 こうしてる間も… 少し濡れた凌久の髪も 凌久の背中も 触ってるだけで 俺はもうドキドキしてるんだよ? なんて言ったら ほんとに、ほんとに変態みたいで 絶対嫌われるから言わない 結局、ピザを取って食べて 少しすると、凌久がウトウトしてきた 久しぶりに、イカされたんだし そりゃ、だいぶ精神的にも疲れただろうから 「凌久、一緒にお昼寝しよ?」 「ん…まだまだ体力不足だな…」 そう言って、ぐっすり眠った凌久が 30分位すると、うなされ始めて まだ…悪夢とも闘ってるんだなって思った 「凌久…大丈夫。夢だよ?」 頭や背中を撫でながら声を掛ける 「凌久…楽しい夢見よ?いっぱい、いっぱい楽しい事考えよう?」 「……ん~…」 「さっきのピザ、美味しかったね?今日の散歩、気持ち良かったね?明日も、また散歩しよっか」 「……はる…き…?」 「うん…凌久と一緒なのは、俺だよ?ずっとずっと、悠稀と一緒だよ?凌久」 そう言うと 俺の胸に、何度か顔を擦り付けて そのまま静かに眠った 待ってて凌久… 今は… 夢の外からしか応援出来ないけど 夢の中も 俺で、いっぱいに出来る様に頑張るから…

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