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朝帰り
すっげぇ気持ち良く熟睡した
電気も消さないで、こんなに熟睡したんだ
悠稀もスヤスヤ…
かわい…
「…ん……ん…」
頭撫でると、なんかムニャムニャ言い出した
珍しい
頬っぺ触ると
「…ふふっ…」
笑ってる
俺より熟睡してる
可愛い過ぎて、しばらく見てる
整えてるんですか?って眉毛を撫でる
「……うん……ね?」
ふっ…何が?
我慢出来ず、頬にキスをすると
「ん?」
あ、起きちゃった
「ごめん、寝てていいよ」
悠稀を抱き寄せると
「ん…ちゅっ…ちゅっ…」
抱き寄せられた先の
俺の肩にキスしてきた
「ふっ…かわい…」
「凌久…」
「ん…まだ眠いだろ?」
「凌久…起きてたの?」
「少し前にな」
「凌久と寝ても…起きても…ずっと凌久と一緒…」
「な?嬉しいな?」
「ん…凌久…」
悠稀が、俺の背中や腰触りだした
「そんなんされたら、またシたくなっちゃうぞ?」
「ん…凌久…触り心地いいから…」
「悠稀もな?」
「今…何時?」
「ちょい待ち…スマホスマホ……」
手を伸ばしてスマホをキャッチ
「ん~と?……え?まだ2:30?!なんか、すっげぇ寝た気がしてた。そりゃ悠稀眠いわ。悪い。寝てろ」
「ん~…でも、だんだん目覚めてきちゃった」
「ごめん…もう明け方かと思った」
「でも、ちょっと得した気分。まだ凌久と居れる」
「ふっ…そうだな?ヨシッ!せっかく起きたし、せっかくのデカイテレビで、なんか見るか」
どれどれ?
テレビを点けて、適当にチャンネル回す
「へぇ~?色々あるなぁ…普通にアニメとかもある…なんか、バラエティーって感じでもないしなぁ…サスペンスものは夢中になっちゃうし…やっぱエロイやつか?…おお!ゲイビもある…」
さすが男同士オッケーなだけあって
結構種類ある
「凌久…凌久…」
「ん~?悠稀はどれがい~?あ、悠稀はゲイビなんて見ないか…」
「凌久凌久…」
「ん?」
パクッ
え…?
悠稀が、俺の腕を優しく噛んできた
「どした?」
「ん~…凌久…」
「ん?なんで、そんな可愛い顔して見上げてくんの?」
何か言うでもなく
なんとなく甘えてるだけ?
また、テレビに視線を戻すと
パクッ
今度は肩…
「ん~~…凌久…」
「ん…どうしたんだ?」
「こっち…見て」
「え?…あ…テレビ嫌だった?」
テレビを消す
「2人がいい…」
「え?」
「…見ないで…」
「あ…ごめん」
「凌久…俺と居るのに…そんなの…見ないで」
「ごめん…嫌だったな?ごめんな?」
男女だと、あんまり見ないもんなのか?
でも、結構チャンネルあったぞ?
悠稀は見ないタイプなだけ?
そもそも、男同士は、あんま見る気になんないか
ってか、気持ち悪いかも…
「変なもん見せて悪い」
「そうじゃなくて…凌久が他の人の……とか見てるの…見たく…ない……」
「え?…あ?そっち?」
「そりゃ…俺は…そんないい体じゃないし…」
「何言ってんの?俺好みの、いい体だよ?」
「じゃ…じゃあ…俺…見てて…」
少し恥ずかしそうに
でも、不安そうな顔で、見てきた
ゲイビに妬いたの?
可愛い過ぎん?
「ん…悠稀だけ見るよ。見せて?」
「俺ばっかりじゃ…飽きる…?」
「え…はあ?!」
何言ってんの?
この子…
「俺…男同士の…技?みたいのとか…知らないし…きっと、ちゃんと男の人と付き合ってる人なら…もっと凌久の事…楽しませたり…喜んでもらえる事…」
「何言ってんの?!どんなプレイだろうが、どんだけ男好きだろうが、好きな人とじゃなきゃ意味ないだろが!俺…そんな風に見えた?!悠稀とのセックスつまんねぇな…他の奴とヤりてぇなって?俺…そんな顔してテレビ見てた?…だったら…ごめん!…そんなつもり…全然ないから!そんなん思わせてたなら…俺が悪い!ごめん!」
ちょっと…雰囲気作れるかなって思っただけ
人がヤってんの見たり…声聞こえたら…
また、ヤりたくなんねぇかなって…
まさか、そんな風に思わせたなんて…
「凌久がして欲しい事とか…あったら言って?普通は、こんな事するんだよ?とか…ほんとは、こうして欲しいとか…」
「違う…ない!そんなのない!悠稀とするなら、なんだって、すげぇ気持ちいいんだから…そんな風に思った事ない!」
「凌久…」
「そんな不安そうな顔すんな!悠稀だけ…悠稀しか、こんなに好きじゃないんだから…他の誰より気持ちいいに決まってるだろ?悠稀は?」
「俺も…凌久…凌久……」
「ん…」
凌久の先は…
じゃあ…気持ち良くなろ?
2人で…気持ち良くなろ?
そんなの…頼まれなくたって、そうするよ
悠稀が大好きなキス
いっぱい気持ち良くなろ?
「はぁっ…凌久…」
「ん…気持ちいい?」
「気持ち…いい…もっと…キスして欲しい…」
「いいよ…」
キス好きだね?
俺のキス…好きだね?
時々、口を離すと
絡んでた舌見せて…
物欲しそうにしてる悠稀…
意地悪してごめん
可愛い悠稀、いっぱい見たいんだ
「はぁ…凌久…?」
「ん…横になろ?悠稀…」
「あ…凌久…」
「キス…まだするから、横になろ?」
「ん…」
はぁはぁ…しながら、口少し開けて
うっすら涙浮かべた顔で
「凌久…凌久…」
俺に手を伸ばして欲しがってる
「いっぱいあげるよ?」
こんなに人を好きになったの初めてで
どんどん好きになってく
際限なく好きになってったら
どうなってしまうんだろう?
「悠稀…大丈夫?」
「んっ……大丈っ…夫…」
「ん。1回ぎゅ~だな?」
「~っ…凌久っ…」
「ん…いつも、いっぱい感じてくれて、ありがと」
「ん…ケホッ…んっ…んんっ…」
「悠稀…喉変?ちょっと乾燥してっか」
「大丈夫…」
「声、変だ。ちょっと待ってろ」
とりあえず、水分
「まず、1回水飲んで」
「ん…ありがと」
あとは…
ここ、結構良さげなラブホだし……
貸出しとかあるかなぁ…
お、あった
加湿器
へぇ…
結構色々ある
アロマポットに、アロマオイルも結構種類ある
もう、ホテル並みだな
「悠稀、ちょっとだけ待ってて。加湿器貸出しあるから、取って来る」
「え?大丈夫だよ。わざわざ服着なきゃなんないし…」
「すぐだよ…って…ここ、部屋出ても大丈夫だよな?」
「それは大丈夫だけど、俺も…」
「悠稀は待ってて。すぐ戻るから」
「うん…」
さっきまで、とろっとろになってたし
万が一でも、ほんの少しでも、名残でも
そんな悠稀、他の奴に見せたくない
加湿器と…
せっかくなので、アロマオイルとアロマポットも、借りて来てみた
「凌久…なんか、いっぱい…」
「アロマも借りて来た。でも、まずは加湿…加湿…」
「ありがとう…凌久」
「ハスキーボイスの悠稀も可愛いけど、痛いのは、可哀想だからな」
「まだ痛くないよ」
「そっか…これでヨシと」
あとは...
悠稀…素直ないい子だから
すぐ催眠術とか…かかりそうだよな…
「それに、アロマオイル淹れるの?」
「そうみたい…こんなもんかな…」
「2種類?凌久の好み?」
「色々説明が書いててさ。この2つ混ぜると、エロい気持ちになんだって」
「えっ…?!…えろっ…」
「催淫効果って言うの?昂って…淫らな気持ちになって…官能的になるらしいよ?」
こんなもんかな…
アロマポットを置いてみる
おお…ちゃんと匂いする
ってか…結構匂いする
淹れ過ぎたか?
「どん位か分かんなくて、ちょっと淹れ過ぎたかも…結構ちゃんと香るな?」
「~~っ…うん…」
あれ?
もう効いてます?
って位、顔赤くなってる
「こういうの…ほんとに効くんかな…」
「どっ…どうだろうね…」
「悠稀は、今んとこ何ともない?」
「~っ…うん…」
「そ…俺はなんか…暑くなってきたかも…」
「えっ?!」
驚き過ぎ
ってか、暑いイコール興奮ってしか、考えれない頭になってんのね?
「やっぱ、服脱ごうっと」
「うん…」
服を脱いで、ベッドに戻る
悠稀が…
すっげぇ見てくる
「なぁ…なんか、ドキドキしない?」
「え?!」
「気のせいかな…」
「だ…大丈夫?凌久…」
「大丈夫なんだけど…なんか…めちゃくちゃ悠稀の…咥えたい…とか思ってるの…やっぱ大丈夫じゃないのかな…」
「えっ?!…そっ…それは…そうかも…」
真っ赤っか
可愛い顔して困ってる
「なぁ…我慢出来ない…咥えていい?」
「いっ…けど……凌久…大丈夫?」
「ん…悠稀は?…変なの…俺だけ?」
「~~っ…俺も…なんか…ドキドキして…暑い」
「良かった…じゃあ…いつもより感じるかな…」
「え…?」
チョロい…
チョロ過ぎるよ悠稀
こんなんじゃ、すぐ悪い人に騙されちゃうよ
壺買うくらいで済めばいいけどさ
もっと酷い目に合うかもしれないんだからね?
座ってる悠稀のものを
蹲 る様になって咥える
すげぇ興奮してる風に
いつもより、息荒くしながら
咥えて、嬉しくてしょうがない
悠稀の咥えて、すげぇ感じるって感じで
悠稀を騙すのに必死に演じてると
不思議な事に、ほんとにそんな気になってくる
「りっ…凌久っ…!」
「はぁ…悠稀…頭…撫でて?」
「んっ…頭……ん~~っ…」
「はっ…いっぱい……撫でてて欲しい…」
「わかっ…んっ!…ぁっ…!」
もう、すっかり気持ち良くなって
ベッドに寄りかかりながらも
優しく頭撫でてくれる悠稀
それ以上、後ろに倒れる事も出来ず
気持ち良さそうに
足を立てたり、伸ばしたり…
俺に全開で見せて
気持ち良さそう
変なの
俺もすげぇ気持ちいい
もっと悠稀の舐めて…舐めて…
奥まで…欲しい…
「ぁあっ!…凌久っ…っ…気持ち…良過ぎ…から」
「はぁ……悠稀の…美味し……もっと、ちょうだい?」
「~~っ!…ゃっ…もっ……イッちゃ…ごめっ…」
そう言うと
優しく撫でてた頭を、軽く押し出した
「ぁっ…ごめっ……~~っ…きもちいっ…~~~っ…ごめっ…」
頭押されて、口ん中突っ込まれて
苦しいのに
それが気持ちいい
もっと、悠稀ので苦しくして欲しくて
頭押される時に、ぐっと喉の奥に当てる様にすると
悠稀の切羽詰まった声と共に
頭押す力が強まって
苦しくて涙出てきて
それでも、気持ちいいって、おかしいとか思って
そろそろ、もう吐いちゃうかもと思った時
悠稀の手が離れて
悠稀のものが、何度か突き上げられ
口ん中に
自分の唾液以外のモノが溜まってく
びくびくしながら出し切ったモノを
全部飲み終わった頃
「凌久!大丈夫?!」
優しい手つきに戻った悠稀が
俺の口を悠稀のものから離してくれた
「ぁっ…悠稀…」
「っ!…凌久…ごめん!…いっぱい苦しかったよね?苦しくさせて、ごめん!」
「気持ち…良かった…」
「~~っ…涙出てる…俺…おかしくて……止めれなかった…ごめん!」
「悠稀…ちょうだい?」
「え?」
頭…ぼ~~っとする
とにかく…悠稀が欲しい
悠稀の綺麗な体に
俺だけの印付けてく
「凌久…苦しいでしょ?少し休も?」
「はぁ…悠稀…」
座って、夢中で悠稀に印を付けてる俺を心配して
頭や背中、優しく撫でてくれる
どんどん胸に付けてって
悠稀が、よく感じてくれるとこを舐める
高揚感?
ほんとに、アロマ効いてんのかな?
悠稀を責めてんのに
俺も気持ちいい
「凌久っ……なんっ…かっ……いつもとっ…違っ…!……気持ちいっ!」
ああ…やっぱり?
効いてんの?
それとも、俺がいつもよりエロイから?
俺を抱き締めたり、離したり
頭振ったり、体捩 らせたり、胸突き出したり
「はっ…はああ~~~~~っ!!」
一際大きな声上げて、胸突き出した
それを3回程繰り返すと
息も絶え絶えになって
ぐったり……に…なってるはずなのに
「凌久…ここ…挿れたい……挿れさせて…」
「ぁっ…!」
座ってる俺の後ろ
広げて触ってきた
「ねぇ…ここに…俺の挿れていい?凌久の中でイキたい…」
「あ…挿れて……悠稀…ちょうだい?」
「はっ…はぁっ……悠稀…もっ……お願いっ…」
「もっと…もっともっと…気持ち良くなれる様に…」
「んん~~~っ…」
悠稀の上に座って
悠稀に解してもらうの…気持ちいいけど…
すげぇ時間かけて…
やっと1本入れてもらったら
もう…悠稀のが、欲しくて欲しくて…
「お願いっ……悠稀の…お願いっ…」
すぐそこに…あるのに…
腰振って、おねだりしても
「凌久…もうちょっと待ってね?」
「~~~っ…!」
優しく断られて
頭おかしくなりそう
気を紛らわそうと
悠稀にキスしたり…抱き付いたり…
でも…全然足りない!
「あっ!…~~~っ…はっ…ぁ~~~…」
やっと2本…
でも、ほんの少し…欲しかったものに近付けたのと
さっきまでより、もっと…悠稀のが欲しくなったのとで
頭ん中…おかしい…
「ぁっ…きもちいっ……早くっ…早くっ……」
「凌久…気持ちいいね?俺も…どんどん気持ち良くなってく……凌久に挿れたら…凄く気持ちいいだろな…」
「ぁっ…早く…っ!…あああっ!」
ぼ~~っとしてたら、とんでもなく強い刺激に、叩き起こされた
「ここ…気持ち良くなれるとこだね?俺のでも…ここ…いっぱい触れてあげるね?」
そう言って…繰り返し、強い刺激がきて…
もう…悠稀の上…座ってられない…
悠稀に、しがみ付く様にしてると
「あっ!…~~~っ!」
3本…入れてきて
俺ん中でバラバラに動かし始める
何度も何度も、強い刺激も与えられ
もう…何が何だか、分からなくなった頃…
「凌久…ちゅっ…挿れていい?」
挿れていい?って?
一瞬考えて
悠稀の…もらえるんだと理解して
「あ...悠稀の…欲し……悠稀…悠稀…」
「ん…どんな風に欲しい?このまま欲しい?」
「後ろ……後ろ…気持ちいい…から…」
「後ろ向きがいいの?凌久が頑張れるなら…いいよ?」
「あ...がんばる…ほし……がんばる…から…」
「分かったよ。後ろ向きになろうね?」
もう…全然頭働かなくて
自分で何言ってんだかも、よく分かってなくて
悠稀に、後ろ向きにされて
悠稀から離されてしまったとか…思ったりして
「凌久…挿れるよ?」
その言葉で…
そうだった
悠稀の…くれるんだったって、思い出して
ただただ…
与えられる快感に酔った
ほんの少し…過る
いつもより、おかしいから?
過りそうになっては…頭振って、消してやって
だから、益々頭おかしくなって
普段より、変な声いっぱい出て
「凌久…逃げたい?」
「ぁ…ぇ?」
気付くと…肘付いた四つん這いで
前に進もうとしてた
「あ…ごめん……欲し…もっと…悠稀…」
「うん…気持ち良過ぎたかな…でも…もっと気持ち良くなろうね?」
その体勢で、2人して、すげぇ幸せな気持ちでイッたのに
全然2人共、収まらなくて
それから、ベッドボードに掴まって
膝立ちバックで…
その後、仰向けで、自分で足開いて
全開で全部見せて…
イキまくって、俺達は
意識消失するかの様に寝た
アラームもかけずに眠ってしまった俺達は
朝起きて、相当焦ったが
チェックアウト1時間前だったらしく
シャワー浴びて、風呂に浸かって
ジェットやら、色が変わるのを、堪能して
ホテルを出た
「うわぁ~~…眩しっ…」
「うん…お腹空いたね?」
「お~…悠稀、元気だな?」
「え?凌久は、お腹空かないの?」
「空いたけど…腰痛い方に神経が行く」
馬鹿みたいに腰振ってたからなぁ
完全におかしくなってたなぁ
悠稀にかける催眠術…
自分でかかって、どうすんだ?
「凌久…ごめんね?俺…途中から…よく覚えてない…酷い事してない?」
「気持ちいい事しかしてない…ってか…俺も、あんま覚えてない」
「そっか…アロマって凄いんだね?」
「え?ああ…な?凄いな?」
アロマの効果は、きっと、ほんの僅かだよ
俺達が、完全に術にハマったんだ
プラセボ効果だ
「暁は、夕方帰って来んだっけ?」
「そうみたい」
「んじゃ、その辺で何か食ってこ?」
「凌久、お店入って、椅子座ってるの大丈夫?」
「………なんか、買って帰ろう」
「うん……凌久と、朝帰りしちゃった」
すっげぇ幸せそうな顔で笑って
こっちまで、すげぇ幸せになる
「悠稀がムラムラしてくれたお陰だな?ありがと、ムラムラ悠稀」
「なっ…?!その呼び方やめて!」
「何でだよ?ほんとだろ?映画見ながら、ムラムラ悠…」
「し~~~っ!皆に聞こえるでしょ?!」
し~~~って、この歳の男がやって許されんの
悠稀くらいだからね?
何でそんな可愛いの?
こんな明るくなるまで、あんな卑猥な世界に居て
あんな事、こんな事しておいて
2人して、普通に道歩いてて
ちょっとした罪悪感みたいな…背徳感みたいな…
でも、それが2人だけの秘密ってのが嬉しい
ムラムラ悠稀に感謝
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