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全部が愛おしい
初めて与えられた、とんでもない刺激にイッてしまったら
暁が泣いた
びっくりしたけど
ちょっとだけ怖かったけど
暁に気持ち良くしてもらったんだから
全然大丈夫なのに
大丈夫だよ、大丈夫だよって声かけてきて
ごめん…ごめんって謝って
俺の事、怖くなってない?って聞いてきて
暁が…どれだけ怖い思いをしてきたのか
少し…分かった
落ち着いた暁と、手を洗いに行ったけど
元気ない
シャワー浴びてって言うけど、大丈夫かな
手早くシャワーを浴びて出て来ると
あれ?
暁が居ない…と、思ったら
洗面所の入り口の隅っこに
ワゴンに隠れる様に座ってた
びっくりした
びっくりしたら、びっくりさせてごめんって言われた
そういう行動は、おかしいんだね?って
暁の手を取ってベッドに戻る
知る必要のなかった事を経験させられてて
皆が知ってて当たり前の
色んな事を知らずに育って
少しずつ知ってくのは
少しずつ気付いてくのは
きっと、凄く不安な事だろう
高校生にしては少ないボキャブラリーの中で
必死に伝えてくれる
大丈夫…
ちゃんと伝わってるよ
?
誰か…泣いてる…
………あれ?
暁が居ない
抱き締めて…寝たはずなのに…
「暁?」
泣いてるのは
暁?
「暁…何処?泣いてるの?」
「ここ…大丈夫だよ」
目が慣れなくて辺りを探すと
暁が手を伸ばしてくれた
良かった
すぐ近くに居た
「暁、起きてたの?電気点けていい?」
「ううん…もう寝るから」
そう言って、俺の隣に戻って来てくれた
「暁…抱き締めていい?」
「うん」
きっと…泣いてたんだろな
俺の胸の中で泣いてくれればいいのに
狭いとことか
隅っことか
それは…
1人って事だよな
不安な時…
1人でそうしてたのかな
もう…1人じゃなくていいんだけどな
俺には分からない暁の気持ち
暁が不安な時、泣きたい時
俺の名前を呼んでもらえる様に
少しずつ…少しずつ…
目が覚めると
暁が、ちゃんと胸の中に居た
すやすや眠ってる
あれから眠れた?
幸せ…
こんなに、誰かを愛おしいって思えるなんて
暁の髪を優しく撫でる
沢山休んで欲しい
起きると、暁の世界は
一生懸命や、頑張る事が沢山で
毎日疲れちゃうから
「……悠兄…」
暁が、ぎゅっと俺の服を掴む
寝惚けて、兄ちゃんと間違えてる
「ふっ…兄ちゃんには、甘えれるんだ」
そう言って、髪を撫でてあげると
「…………えっ?」
くりんくりんの、まん丸くなった目が
俺を見上げた
「ふっ…暁、目覚めた途端、そんなに目開くの?」
可愛い
寝惚けて、兄ちゃんだと思ったら俺で
びっくりして起きたんだ
「す…優琉……おはよう…」
「おはよ。兄ちゃんだと思った?」
「ごめん…俺…なんか言った?」
「悠兄…って、俺の服掴んでたよ?兄ちゃんに、ちゃんと甘えられてんだな?」
「……うん……その……ちょっと不安な時とか…嫌な夢…見た時とか……来ていいよって…言うから…」
「そっか」
良かった
ほんとに大切にされてるんだ
中1からって、そんなに馴染みやすい年齢でもないだろうに
まして…今でこうなら、もっとコミュニケーション取るのも、大変だったろうに
「ほんとに優しい兄ちゃんとこ来れて、良かったね?」
「うん…」
「暁、あれから眠れた?」
「うん、眠れた。優琉は?眠れた?」
「眠れた。暁を抱き締めて寝れるなんて幸せ」
暁を抱き寄せると
あ…
暁、勃ってる
「暁…」
「うん?」
「暁の…勃ってる」
「うん」
「気持ち良くして、出してもいい?」
「いいけど…そういうので勃ってる訳じゃないから…しなくても大丈夫だよ?」
「知ってる。気付いちゃったから、俺がしたくなっただけ…いい?」
「うん」
恥ずかしいを知らない暁…
暁は…
恥ずかしがらずに反応してくれる
「暁、キスするね?」
「んっ…優琉…んっ…」
気持ち良さそうな表情
気持ち良さそうな声
「んっ…はっ……んぅっ……んはっ…」
辛そうで
気持ち良さそうな顔に
ぞくぞくする
「暁…胸、触るね?」
「んっ…」
暁の可愛い胸に触れる
触れる度に
可愛い反応になっていく
「んっ…ぁっ……すぐっ…あっ!」
「暁…胸、気持ちいい?」
「気持ちいっ……~~っ…んあっ!」
「もっと気持ち良くしていい?」
「んっ…優琉っ……気持ち…いい……」
暁の可愛い胸にキスをして
舌で触れると
暁から、より甘い声が漏れ始める
ほんとは…
凄く感じてるね?とか
やらしい顔してるね?とか
ちょっと意地悪な事言ってみたりしたい
けど…
そういう言葉を聞いたら
きっと暁は固まって
泣いてしまうから
暁は、綺麗で可愛いのに
そんな風には思ってないから
「ぁっ…ゃっ……はぁっ…うっ…あっ!」
好きな人が、自分で感じてくれるの嬉しいんだよ?
俺で、こんなになってるんだって思うと
暁が想像出来ないくらい
欲望に飢えた感情…出てくるんだよ?
「ぁあっ!…はぁっ……すぐっ…変っ…」
「ん。もう、だいぶ気持ちいいね?こっち、触っていい?」
「んっ…もっ……イキたいっ…からっ……」
「いいよ。イカせてあげる」
下着を下ろして、暁の気持ち良くなってるものを出す
最初から…
俺に見られる事に、全く羞恥心を感じてなさそうだった
暁にとっての…
普通の世界…
「あっ!やっ!」
「ん…気持ちいい?」
「きっ…もちっ…いっ…」
「いいよ。いっぱい気持ち良くなって?」
「ぁあっ!…すぐっ……あっ…んっ…ん~ん~ん~ぁあっ!!」
さっきまで舐めてた胸にも触れる
もっと…もっと、気持ちいい暁見せて
「ぁああっ!…あっ…おかしっ……あっ…うっ…ぁっ………~~~~っああっ!」
「暁…イッていいよ?」
空いてる方の胸も舐めてあげると
頭振ったり
胸突き出したり
腰動かしたりしながら堪えて…
ついに…
「いっ…くっ……ぁっぁっ…いっちゃ…すぐっ…いっ…ちゃ…うっうっ…んっ…~~~~~~っ!!」
凄いな
自分でしたら汚ないでしかない行為が
こんなにも綺麗に見える
切なそうな表情も
汗で顔に引っ付いた髪も
汗で濡れてる反った体も
卑猥に突き上げられてるはずの部分も
全てが綺麗で
完璧で
芸術作品みたいだ
「暁…大丈夫?」
「んっ……優琉っ…」
まだ少しぼ~っとしながら
俺の顔を見る
「気持ち良かった?下…拭いても大丈夫?」
「んっ…気持ち…良かった……拭いて…大丈夫」
触れると、少しびくびくする
「ごっ…ごめん…」
「可愛いよ」
好きって凄い
全部が愛おしくて、可愛い
綺麗に拭いて、暁の服を戻す
「暁、大丈夫?」
暁を抱き締める
「大丈夫。ありがとう」
「暁…好き…」
「俺も…優琉が好き…」
「うん」
幸せ過ぎて
この幸せな気持ちを、どうにかしたくなってしまう
暁…
凄いんだよ
言葉じゃ伝わらないよね
凄い幸せ貰ってんだよ
「優琉…キスしたい……していい?」
「うん…して?」
俺よりセックスの経験がある暁の
俺より慣れない感じのキス
それすら
愛おしい
「優琉みたいに…上手く出来ない」
「俺だって、暁で日々練習してんだよ」
「そっか…優琉にも、俺みたいに気持ち良くなってもらいたい」
「ありがと。でも、慣れなくて一生懸命な暁のキスも、嬉しいよ」
「ほんと?」
「うん」
全部が愛おしいんだよ
慣れない事
不安な事
俺より沢山の事を抱えて
一生懸命俺を好きになってくれて
ありがとう
ちゅっ
「あ…ちゅってなっちゃった」
「ふっ…可愛い」
「優琉…いっぱいいっぱい…ありがとう」
「うん。俺もだよ。暁…いっぱいいっぱい…ありがとう」
暁が嬉しいと嬉しいよ
暁が笑うと勝手に笑顔になってるよ
暁が…大好きだよ
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