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幸せの気持ちいい

恋人と、声が掠れるまでセックス出来たなんて 普通に考えたら、嬉しくて、幸せで あとは、ちょっと照れ臭いくらいだ けれども 俺と悠稀の間では違う 失敗したな 声の事まで考えてなかった 俺の髪を乾かすと言う悠稀 「乾かせても…俺にやらせて?」 そう言って 俺の後ろから、抱き付いてくる 抱き付くって言うか… 甘えてるって言うか… 「……分かった。んじゃ、せっかくだから甘えんぼ悠稀に、乾かしてもらおっと」 「うん」 髪乾かして、安心するのかは分からないけど なんか… そうしたいんだろな 悠稀の髪は柔らかいから… もっと、ガシガシ乾かしていいのにな 丁寧にドライヤーをかけ終えると ちゅっ と、髪にキスしてきた 「…いっぱいしていい?」 普段、こんな事しない 不安にさせちゃったな 髪から…徐々に下がって うなじにキスしてくる 「…ここに…付けていい?」 そんなんで、少しでも安心するなら いくらでも付けてよ 「はぁ…ここにも…いい?」 「いいよ」 どうした? そんな不安? 「ここもいい?」 「ん…いいよ」 悠稀が、後ろから 俺の鎖骨の辺りに、キスマークを付けてくる こんなに甘える事、滅多にない 「悠稀…こっち来て」 「うん…」 俺の隣に座った悠稀を見ると もう泣く寸前みたいな顔してる 「悠稀の好きなキス…していい?」 「凌久のキス…好き…凌久……キスして…」 気持ち良さそうな 安心する様な顔で 俺の首に腕を回してくる 「はぁ……んっ…んっ…」 気持ち良さそうだけど それは… そういう涙? 「気持ち良くて、涙流しただけ?」 「うん…あと…嬉しいから……」 今キスして、嬉しいってだけ? 「……悠稀…なんか気になる事とかあんの?」 「凌久のキス…嬉しくて、安心するから……凌久…キス……」 分かんないけど キスして安心するなら、いくらでもするさ ごめんな 幸せ感じるだけの2日間のはずなのに 俺にあんな事あったせいで、こんな顔させて 悠稀の柔らかい髪を撫で そのまま頬を撫でる 目を瞑った悠稀の唇に ゆっくりと重ねていく 閉じられた瞳の端から まだ少し零れ落ちてくる ゆっくりと舌を入れようとすると すんなりと口を開く 首に回されてた腕が解けて 背中の服をぎゅっと掴む 気持ちいいね 俺のキス好きだね 「~~~~っ…」 辛そうな顔した悠稀が ふっ…と全身の力を抜いた 「悠稀…悠稀……大丈夫?」 「………うん…大丈夫」 「ふっ…ほんと悠稀…俺のキスで感じるよな?」 「うん……凌久のキス…気持ちいい…」 まだ少し、ぼ~っとしてる ぼ~っとしながら… なんて幸せそうな顔するんだろ 「そんな顔してると、またキスされるぞ?」 「いい……凌久のキス…気持ちいい…」 まるで酔ってるみたいだ なんだか悠稀…ふわふわしてる こんなん、いくらでもキスしてたいけど 「ダ~メ!そんなにキスしてたら、ヤりたくなる。さすがに今ヤったら、家まで辿り着く自信ない」 俺がそう言うと あからさまに、寂しそうな顔して 「………うん」 とか言ってきた 計算? それ、計算でやってる? そんな顔して、そうやって言ったら 俺なんて簡単に言う事聞くとか思ってんの? 「~~っ…ずっ…ずるいぞ!そんな顔しても、ダメだって…」 「?……うん…凌久…無理しなくていいよ」 「無理…そう無理だ……ちょっと回復したからって、そんな…」 だって、キスだけで済むか? その自信あるか? かと言って、ヤッちゃって、動けませんとか最悪だぞ う~~… かと言って、こんな可愛い奴が、悲しそうにしてんのに、ほっとくのか? こんな可愛い… 「……ふっ…凌久…可愛い。何そんなに一生懸命考えてるの?」 悠稀が、ふっ…と、おかしそうに笑った 可愛いのはお前だ やっぱ、計算だろ ここで、そんな可愛い顔して笑ったら 俺なんてころっと騙されるとか、思ってんだろ 「…だから…ここでその顔…ずるいって…」 なんだよ キスくらいで悩むな こんな可愛いのにキス出来るんだぞ ゆっくりと悠稀に近付き キスを……… 「………え?悠稀…なんで目…そんな開いてんの?」 「あ……凌久が…あんまり格好良くて…見惚れてた」 「ふっ…そうなん?そんな格好いい顔してた?」 そんな事ある? どんだけ一緒に居て 今だって散々キスした後で 突然、そんな事思う? 可愛い奴が、それでも尚、俺を凝視している 「見過ぎ…」 「んっ…」 お前じゃないんだから そんなに長時間、アップに堪えられないんだよ 瞼を閉じる様に、キスしてやった 「そんなグリングリンに目開いてたら、目飛び出るぞ?」 「だって…勿体ないから…」 まだ言うか 「目閉じない奴には、キスしてやんないぞ?」 俺がそう言うと ぽけっとしたまま、しばらく考えて 「……………分かった」 と、言った 「ふっ…考える時間、長っ…」 お前の彼氏、突然変わってないよ? ずっと俺で、この顔だよ? なんで今更、そんなん思うかね ゆっくりと近付いてくと それでもギリギリまで目を開けてて ゆっくりと閉じた 「はぁ……んっ…りっ……んっ…」 舌入れると、すぐに気持ち良さそうになる 頬から耳…首…ゆっくりと手を下ろす 「悠稀の可愛いとこ…何処だ?」 Tシャツの上から探っていく 他とは違う、柔らかい場所 「あった…ここ…気持ちいい?」 ちょっと困った様な 辛そうな… 両手で、柔らかい部分に触れてると 次第に、硬くなっていく 「んっ…ぁっ……」 「可愛い…立ってきた…Tシャツの上からでも分かるよ」 「ぁっ…凌久……キス…」 「ん…もっとキスして欲しいの?」 「んっ…」 悠稀の好きなキスね ほんとに好きだね キスをしながら、ゆっくりと服の中に手を入れる あ…また少し柔らかくなってる 「んっ…んんっ!…はっ…あっ!」 「やっぱ、直接触られる方が気持ちいい?」 胸も凄く感じるから 最初から感じてたけど あの頃より、ずっと感じやすくなってる 「りっ…くっ……」 「ん…ちょっとこっちにキスするね」 また少しずつ、硬くなってきた部分にキスをして、舐めていく 「あっ…あっ!…ん~~…はあっ!」 いやいやと言う様に、首を振る けれども、完全に硬く立ってるとこ見ると 気持ちいいんだろう 「んやっ!…ぁっ…~~っ……あっ!…やっ!」 胸を突き出して 俺に、しがみ付いたり、離したり 「はぁっ…ゃあっ!…~~~~っ…」 次々襲ってくる快感を どうしたらいいか、分かんないんだろな 「ぁっ…ゃっ…あっ!……凌久っ…キス…」 「ふっ…キスな?いいよ」 まだキスして欲しいんだ 不安なとこに、刺激与えられて 不安なのかな キスしてたら、安心すんのかな キスすると、ほんとに幸せそうな 安堵の表情 けど、もうちょい気持ち良くなってるとこ見せて 舐めて、まだ濡れてるとこを 指で刺激する 「んやっ!…ぁあっ!…~~~~っ!」 胸で感じると 辛そうな顔して叫ぶ 「んっ…あっ!……んん~~っ!」 どっちもは ちょっと大変かな 一度キスを止めて離れようとすると 「あっ...凌久…やっ……キス…」 またキス… もう、こんなにしてるのに 「悠稀……キス…止めて欲しくないのか?」 「んっ…んっ…」 コクコクと必死に頷いている 可愛い 「ふっ…分かった」 分かったよ なんか知らんけど キスしたまま気持ち良くなんな ゆっくりと悠稀を撫でて キスをする 嬉しそう 安心しきった顔 キスしたままで 悠稀を触る キスに集中出来る様に 胸は時々にしてあげると ずっと幸せそうで ずっとずっと気持ちいいのに穏やかで ずっと幸せそうで なんか…分かる 昨日、悠稀に奥突かれてた時 気持ちいいんだけど いつものセックスで感じる気持ちいいとは 全然違ってて ずっとずっと嬉しいとか幸せってので 包まれてるみたいになってた 悠稀も、そんなんなのかな 「悠稀…なんで泣いてんの?」 「…嬉しい…から…」 「キスされてんのが?」 「んっ……凌久に…全部包まれてるみたい……ふわふわ…気持ちいい…」 ああ…そうなんだ 悠稀は、キスであれを感じてんだ いいよ あれ…凄く幸せの気持ちいいだもんね 悠稀の好きなキス… ゆっくり…深く… もうだいぶ気持ち良さそう 悠稀の好きな上顎をなぞりながら 軽く胸を触ると 悠稀は、幸せそうな顔してイッた 悠稀の下着は…汚れてなくて ほんとに、なんか違う感じなんだろう 「………凌久」 うっすらと、悠稀が目を開ける 「んっ…お帰り」 「凌久…凌久…」 そして、俺に抱き付いてくる 「悠稀…ちょっと…あんまり動かないでくれる?」 「うん…?」 ?じゃないのよ 悠稀が気持ち良くなった=俺も気持ち良くなってる訳 そりゃさ 勢いに乗ってヤッちゃおうかと思ったよ? けど、やっぱ冷静に考えて、収めてるとこなんだよ 「俺…出しちゃダメ?手と口で、気持ち良くしちゃダメ?」 「ダメじゃないけど…」 また、そんな可愛い顔して、誘惑してくる 「ほんと?じゃあ、出していい?」 「悠稀が…嫌じゃないならな?」 セックスしたいんだもん こんな顔で、そんな事言われて、断れる奴居る? 悠稀が、もうだいぶ気持ち良くなってて なんとか収めてやろうとしてたものを出す ペロリと少し濡れてたであろう先端を舐められる 恥ずかしくて、大袈裟に反応してしまった そんなん気にせずに 悠稀が、全体に舌を這わせていく そもそも気持ち良くなってた訳で… 「っ…悠稀っ……既に…だいぶ気持ちいいから…」 「うん…」 そう言うと、パクリと口の中に入れられた 気持ちいい 悠稀の口ん中…ヤバっ… 「っ……はっ…っ……はぁっ……」 こんなん… 「~~っ…っ…はぁっ……はぁっ……」 すぐイッちゃいそう もうちょい… 悠稀の口ん中…入ってたいのに… 「はっ…はるっ…きっ……っ…もっ…イク…から…」 口から出して欲しくて言ったのに 何故だか、更に口で気持ち良くし出した 「んっ…はるっ…き?……もっ…イクからっ……っ!…もっ…だいじょぶ……離れて…」 悠稀には、まだイケなそうに見えてんの? そんな事ないよな もう、いつでもイケるから イケちゃうから 「はっ!…はるきっ……ほんと…もうイク……離れて……~~っ!…やめっ…イッちゃ…っ!…~~~~~~っ!!」 ごめんごめんごめん もう無理だった だって、気持ち良くなってる状態から 気持ち良くしてもらったんだもん 我慢とか無理です 気持ち良過ぎました 少しの放心状態の後 「凌久……綺麗…」 悠稀に顔を撫でられて、戻って来る 「………悠稀…」 ごめん… 口ん中……って… 「…悠稀!」 悠稀の口に 悠稀の可愛い顔に付いてちゃイケナイ物が付いてる! 「なっ…なんちゅうもん顔に付けて…~~っ…今すぐ顔、洗って来い!」 「今すぐじゃなきゃ、だめ?」 「今すぐだ!しっかりスッキリ洗って来い!」 「………分かった」 あり得ない! ゴシゴシ石鹸付けて洗って欲しい! ん? 分かったと言った悠稀が、抱き付いてきた 「……おい…言ってる事と、やってる事が、違う様だが?」 「ちょっとだけ…」 「顔洗って来たら、抱き締めてやるから、とりあえず、それ取って来い!」 「それって?…もう少し…凌久にくっ付いてたい」 そんな可愛い顔したって 俺が出した、とんでもないもん付いたままなんだよ! 「おっ…俺の出したもん…付いてるから!」 そう教えてやると… 「どの辺に?」 「唇の左端だ!ついでに、口ん中もしっかり洗って来い!離れろって言ったのに、口ん中出しやが……おい!」 俺が話してる最中に あろう事か、あり得ない物を、ペロリと舐めやがった! そんで… 「取れた?」 とか、可愛い顔して聞いてくる! 「取れたよ!取れたけど、なんちゅう事してくれてんの?!そんなん舐めちゃダメだろが!さっさと、うがいだ!」 洗って来いって言ったのに 舐める奴があるか! 「凌久…うるさい…」 興奮してる俺など、お構い無しで 悠稀が、再び抱き付いてきた もう…どうすんの?この子… そんなん、させたくないのに 嬉しいとか思い始めたら それはもう、危険信号だから あんまり俺を翻弄させないで

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