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第29話 執拗な攻め*
帰ってきて1時間経たないうちに2ラウンド目が始まっていた。まだ服も半分着たままだ。
「…すごい、ナカびくびくしてる………気持ちいいな」
梶はそう言いながら腰の動きの強弱を調節しながらあらゆる突き方を試してくる。
「……うっ…ハァ……ハァ……」
悠里はただひたすら酸素を求める。
フルマラソンに挑戦しているかのようだ。
梶は愛の行為の時、主導権を握りたがる。むろん悠里に比べたらこの分野では先輩だし経験値はかなり上だろう。
「悠……じらさないで…、ほら自分でも腰振れるだろ?……」
そう言って悠里を揺さぶる。
「も…も………っ…」
無理だとという言葉すらだせる余裕がない。
部屋の中にαとΩの混じり合った匂いが充満して、淫らな行為に拍車をかける。
悠里の一番感じる場所を小刻みに突きつづけ、たまにグルリと自身のモノで中を掻き回す。
「ひ……っ…やめっ…………っ」
悠里はそう言って手足を梶に巻き付けたままビクンと大きく跳ね、ビクビクと身体を震わせた。
『中だけでイッたな』
梶はニヤリと笑い、そのまま、またパンパンと悠里に腰を打ちつける。
「……刺激が強すぎたかな……ごめんな」
ごめんなと謝っているのに動きは止まらない。
「イッタばっかり、もう無理、梶……っ、さんっ!」
ピクピクと震える悠里の唇はむしゃぶりつきたくなるほど可愛い。
おもいきりじゅうっと吸い付くと、より一層中を強く打ち付ける。
「あっ……あっ……」
「休憩はまだ先だぞ、ごめんな……悠のエロい顔、たまらない……」
悠里の肩を掴んで上に体が動かないようにしっかりと固定しながら、最後に向けて強く突き
「……っ……奥、出すよっ………」
「いいか…奥でいいの?……どこがいい……くっそエロい」
悠里はもう半分意識が飛んでいる。梶に答えることができない。
「んっ…でる…っ」
梶は硬くなったモノの根元で鬱屈していた熱い塊を爆発させた。快感が梶を包み込む。
びゅる、びゅるるる、と止まらない梶の精子は、悠里の痙攣に合わせて長い時間出続けた。
やっと解放された瞬間、人形のように手足を投げ出した悠里は、梶の下で激しく胸を上下させている。
梶は悠里のシャツをまくり上げた。白い肌の胸の頂に二つ、ちょこんと突き出したピンクの蕾に舌をペロペロ這わせて舐めだした。美味しい可愛い蕾を口に含み今度はちゅうちゅう吸い出した。
ピクピクと震える美優の白いお腹にぴたりと半身を合わせて、右手を尻の下に差し込み揉みだした。
3ラウンド目開始の合図だった。
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