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第13話 魔王召喚(13)
1ー13 戦闘
「うぐっ!」
テシガアラが僕の口の中で精を吐くのを僕は、飲み下した。
テシガアラは。
泣いていた。
僕は、萎えた彼のものを口から吐き出す。
ラクウェル兄は、満足げに笑い声をあげていた。
「そうだ、いかせてやるぞ、レリアス」
ラクウェル兄の触手が僕の中をぐちゅぐちゅと抽挿始める。
「あ、あっ!も、だめっ!」
「いけ!レリアス」
触手が僕の体の最奥を貫いたとき、ラクウェル兄は、僕の前を解放した。
「ああぁあっ!!」
僕は、勢いよく白濁を放った。
それは、テシガアラの顔面へとかかった。
僕は、なんとか止めようと思ったが、もう、止まらない。
僕の精で汚されていくテシガアラを僕は、涙を流しながら見詰めていた。
「あ・・ごめ、んなさい・・」
僕は、快感の波に押し流されながら呟いていた。
「ごめん、テシガアラ・・ごめ」
ラクウェル兄の笑い声が不意に止んだ。
「なん、だ?」
僕は、快感に打ちのめされながらも目の前のテシガアラを見つめていた。
テシガアラは、ぶちぶちっとラクウェル兄の触手を引きちぎると僕の目の前に降り立った。
「あ・・あ・・」
「もう、泣かないで」
テシガアラは、僕の頬に手を伸ばすと涙を指先で拭った。
「いっただろう?俺が君を救うと」
「何を!」
ラクウェル兄が触手を伸ばしてくるのを弾くとテシガアラは、手を前に付き出した。
「死ね」
ぐっとテシガアラが空を握るとラクウェル兄の触手がねじれて一点に吸い込まれていく。
「なんだと?」
驚愕するラクウェル兄のこともテシガアラは、空間へと飲み込もうとした。
だが。
ラクウェル兄は、後ろに飛び退いてかわす。
「何者、だ?お前は」
「知るものか!」
テシガアラは、ラクウェル兄に言い放った。
「俺は、勅使河原 元。ただの異世界人、だ!」
「ふん!」
ラクウェル兄がにぃっと笑う。
「まあ、いい。今日は、これぐらいにしておいてやる」
ラクウェル兄は、ゆっくりと姿を消していった。
「次に会う時は、お前を殺す!」
ラクウェル兄が消えた後、テシガアラは、床の上に崩れ落ちていた僕を抱き起こした。
「大丈夫、か?レリアス君」
「う、ん・・」
僕は、なんとか頷いた。
あのラクウェル兄と互角に戦えるなんて。
いったい、僕は、何を召喚してしまったんだ?
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