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第53話 初恋

 5ー1 リード  その夜、ハジメと僕は、初めて結ばれた。  僕は、童貞のハジメをうまくリードしようと思っていた。  きっと、ハジメは、キスほど上手じゃないから、痛みも我慢するつもりだった。  僕は、自ら両足を開くと後孔を押し開き顔を反らす。  「きて・・ハジメ・・」  「レリアス・・」  ハジメがごくりと唾を飲む。  僕は、こんな風に誘ったことなんて初めてで。  全身が熱く火照っていた。  ハジメは、僕の両足の間に体を入れると僕の方へと体をかがめた。  「ひぁっ!」  突然、ハジメに後孔の辺りを舐められて僕は、驚きの声を発してしまう。  ハジメは、舌を尖らせて僕のそこを舐め続ける。  「あぅっ・・そ、そんなこと、しちゃ、やだっ・・」  僕が足を閉じようとするのをハジメが両膝を持って開かせる。  「しっかり解させて。じゃないと、レリアスに怪我をさせてしまう」  ほ、解す?  僕は、なんのことかわからなくってキョトンとしていた。  ハジメがはぁっとため息をつく。  「あいつら、そんなこともしてなかったの?」  「えっ?」  僕は、訳がわからなくて戸惑いを隠せなかった。  ハジメは、僕を見て再びため息をつく。  「とにかく、レリアスは、すべて俺にまかせてじっとしてて」  はい?  僕は、胸の前に手を置いてハジメの言葉にこくっと頷いた。  ハジメは、にっこり微笑むと僕のすぼまりに手を伸ばした。  「んぅっ!」  「楽にして。力を抜いてて」  ハジメは、僕のそこをやわやわと揉んでいたけど、やがてゆっくりと指を入れてきた。  「最初は、少しづつ、な」  ハジメは、指先で僕の中を探り始めた。  ちゅぷん、と指の付け根まで入れると僕の中でまるで、何かを探すように指を動かした。  「あ、あぁっ!」  僕は、突然の快感にびっくりして体を跳ねさせた。  「ここ、か」  ハジメがつるん、と指を抜くと今度は、指を増やしてくる。  くちゅくちゅ、と水音がきこえてまた、快感が走る。  僕は、体を反らしてハジメから与えられる快感に堪えていた。  「ふぁっん!」  「よくなってきた?」  ハジメが僕にきいたので、僕は、必死に頷いた。  「も、そこ、やぁっ!」  「また、嘘、ついてる」  ハジメがくすっと笑った。  「レリアスは、体の方が素直だな。もう、ここ、こんなになってるぞ」  「あっ!」  僕は、固くなって立ち上がっている自分自身を隠そうとして手を伸ばした。  でも。  ハジメは、僕の手を掴むと顔を僕の股間へと埋める。  ふぅっと吐息を吹き掛けられ僕の高まりがぶるん、と揺れるのを見て、ハジメがふっと口許を緩める。     

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