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第54話 初恋(2)

 5ー2 すげぇ!  「レリアスのかわいいな」  ハジメがぽつりと漏らした。  はい?  僕は、涙目でハジメを見た。  ハジメが苦しげな表情で僕にきいた。  「ごめん、我慢できそうにない。もう、入れてもいい?」  「うん」  僕は、頷くと両手をハジメの方へと伸ばした。  「きて・・ハジメ・・」  「ああ」  ハジメが僕のそこへと熱い高ぶりを押し当ててゆっくりと入ってくる。  その大きさと固さに僕は、体を固くしてしまう。  「あっぅっ・・おおき・・」  「力を抜いて、レリアス」  ハジメが僕の前に手を伸ばしてそこを擦った。  「あぁっ!」  僕は、少し擦られただけで達してしまった。  ぐちゅん  僕がいく瞬間に、ハジメが僕を貫いた。  「うあっ!んっ・・」  「入った!」  ハジメが僕の上に覆い被さってくるのを僕は、抱き締めた。  下腹が外から見てもわかるぐらい膨らんでいて、僕は、不思議な気持ちがしていた。  ここに、ハジメがいる。  それは、初めての気持ち。  今までだって、何度も、ラクウェル兄にされてきたのに、こんな気持ちになったことは、一度もなかった。  なんだか暖かくって。  くすぐったい。  すごく、苦しいんだけど、満たされる感じがする。  「動いても、いい?」  ぽたっ、とハジメの体から汗が滴る。  苦しそうなハジメの顔に僕は、そっと触れると頷く。  ハジメが僕の中から高まりを抜き去ろうとして、そして、いっそう奥へと突き入れた。  「あぁっ!んっ!」  僕は、突かれると同時にまたいってしまった。  僕のものは、立ち上がったまま、だらだらと白濁を漏らしている。  ハジメは、激しく僕の奥を突き続けた。  僕たちは、呼吸を乱して。  突然、僕の奥へ熱が吐き出され、ハジメが崩れ落ちてくる。  僕は、快感に震えながらもハジメのことを受け止めた。  ハジメは、しばらく僕の腕の中で震えていた。  「・・大丈夫?ハジメ」  「・・すげぇ・・」  ハジメが僕の耳元にささやく。  「こんなの、初めて、だ」  ハジメは、僕の首元に口づけを落とすと小さく笑い声を漏らした。  「こんなん、はまらないわけがねぇし」  はい?  むくっと僕の体の中でハジメが力を取り戻していくのがわかった。  「もう、一回して、いい?」

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